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原発事故の悲劇を描いた「朝日のあたる家」ー上映拒否した静岡の映画館。呆れた言い訳? [「朝日」DVD発売ー再掲載]

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2014年3月の記事より

 先に掲載した”朝日のあたる家”上映拒否の話。ある方から、こんなメッセージを頂いた。

 ”あの映画館は思いのあるところ。原発の映画だからと断ったりするはずがありません。何かの間違いです。私が直接、館主に会って、上映をお願いしてきます”

 その方は原発を反対している人。”朝日”の上映を望んでくれている。訪問後に再び連絡を頂いた。概要は以下の通り。

 1 映画配給会社の系列の関係で上映できない(詳しくは話せないと言っていた)

 2「朝日のあたる家」の内容に問題があると判断したわけではない

 3 反原発団体が上映するなら、劇場を有料で貸す。

 いやはや、呆れてしまった。(1)の系列の関係で上映できないは明らかなウソ! 配給会社にも確かめた。”上映してほしい”と劇場側にお願いしたが、半年後に”上映できない”との返事があったとのこと。系列問題など存在せず。劇場側の意思で断られた。

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 つまり、上映したい!といえば、何ら問題がなく、上映できたのだ。そもそも、劇場側のいう”系列問題”というは、それは古い時代に東宝系、松竹系、東映系と分かれていて東宝の映画は松竹の映画館では上映できない。ということがあった。

 が、今では東宝のシネコンで松竹映画は上映され、系列問題は存在しない。そんなありもしない理由で”上映できない”と回答をしている。”詳しくは話せない”というのも、詳しく話すとウソがバレるからだ。

 劇場がやる気があれば”朝日”を上映できる立場にある。では、なぜ、そんなウソを着いたのか?劇場を訪ね。上映を再度懇願した方が反原発支持者だからだ。

 回答の(2)で上げているが、”内容に問題があると判断したわけではない”がそれを物語る。原発が題材だから断ったのではないといいたいのだが、系列の問題がない以上。上映はできる。もし、内容的に満足しないものなら、劇場側が”朝日”の試写を観た直後に断るはず。系列問題があるなら、そもそも試写は見ないし、半年も答えを保留する必要はない。

 客入りが心配というのもあり得ない。その劇場の近隣の町で記録的な大ヒットになっているから。それも、近所の原発の再稼働申請が行われたとたんに断ったきた。これはもう”朝日”が原発題材の映画だからとしか思えない。

 それも反原発支持の方に聞かれたので、ウソをいって対面を繕ったのだ。原発題材の映画だから拒否したことがバレると信頼を失う。反原発団体から批判されるのを怖れたからだ。


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 だから、”系列の問題で上映できない”と言い訳、推進派からクレームが来るのが怖くて上映できないと言えなくて、ウソを言ったのだ。が、そもそも”朝日”は原発が題材ではあるが、原発反対がテーマではない。何度も書くが、原発事故を背景にすることで、家族の幸せとは何か? 絆とは何か?を考える映画だ。なのに、原発題材というだけで、怖れ、偏見を持ち、拒否する映画館が数多くいる。

 中でも今回の劇場。信じられないのは、自ら原発関連映画は上映しなくせに、上映を懇願にいった反原発支持者の方に上映するなら、会場を貸すというのである。

 近隣の地区では”朝日”を公開して記録的なヒットした映画館がある。拒否した映画館にも、ものスゴイ数のリクエストが来ている。大ヒット間違いなし。だから、上映したいが、原発問題が絡む映画なので関係者からクレームがあると怖い。だから、反原発団体に主催させて上映させて、何かのときに責任を逃れる立場で儲けようということだ。

 呆れてものも言えなかった。どちらかにしてほしい。拒否なら拒否。その代わり大きな収入を失う。勇気を持って上映するなら、確実に大ヒット。映画館には巨額の収入を得る。なのに、推進派は怖い。でも、儲けたい。反対派の人にウソをついて、自主上映をさせようとする。呆れるしかなかった。

 上映を懇願に行った方にも、劇場側がウソをいっていること。伝えた。そして、心ない劇場では絶対に自主上映しないようにお願いした。公共の施設で上映すれば、その劇場の10分の1以下の費用で上映できるからだ。



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 この件。詳しく書いたのは、映画館だけでなく、多くの会社や企業。団体が同じようなパターンで、原発を避けて通ろうとしているからだ。原発問題に関わると、何か言われるかもしれない。クレームがくるかもしれない。怖い。だから、避けて通る。でも、それでは恥ずかしい。だから、ウソの理由で関われないと説明する。

 本当は推進派が怖くて、関われないだけ。同時に反原発の人たちも怖い。だから、またウソを着く。そんな人たち、そんな会社がまだまだ多く存在する。結果として推進派を容認。応援しているのと同じ。

 だからこそ、”朝日のあたる家”の上映を続けて、本当にことを伝え続けること大切。その映画館が上映しないなら、その地区の人たちと協力し合って自主上映をする。映画館で上映する以上の観客を動員してみせる。

 本当に怖いのは推進派ではない。その劇場から遠くない場所にある”世界で最も危険な原発”であること。原発問題を超えて、子供たちのために大人が今、やるべきことは何なのか? それをみんなで考える機会を作ることこそが大事なのだ。




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