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【境界性パーソナリティ障害】⑦ 自分は被害者を演じ、取り巻きにターゲットを攻撃させる? [境界性パーソナリティ障害]

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 境界性パーソナリティ障害を勉強して分かったこと。

 その一部を自分なりにまとめて紹介する。

 患者は自分が取り憑くためのターゲットを探す。

 見つけると、相手を賞賛し近づく、「感動しました」「応援します」「あなたのような人と出会えて感動です」と、短期間で懐に飛び込み、自身の辛い体験等を語って信頼や愛を勝ち取る。同時に、ターゲットのまわりにいる人たちにも取り入る。愛想を振りまき、いい子であることをアピール。いわゆる「取り巻き」を育てる。


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 やがてターゲットに対して、無理難題を要求し始める。深夜の長電話。「今から逢いたい」と仕事中に連絡。ターゲットは自分のために何でもしてくれると思い込む。その要求に応えないと激怒。手のひらを返したように攻撃を始める。その攻撃というのは、ウソを交えた話を「取り巻き」に流し、自身が被害者であり、ターゲットに酷いことをされた、裏切られた、利用されたといい触れ回るのである。

 事情を知らない「取り巻き」たちは「それは酷い!」と激怒して、ターゲットを批判、攻撃する。こうしてターゲットは社会的な信用を失い大変な思いをする。患者の目的はそうやって相手を追いつめ、自分のいいなりに操ろうとすることなのだ。

 もし、患者の要求を受け入れれば、

 さらなる無理難題を出してくる。逆に拒否、批判をすると、患者は自分が被害者であることをさらにアピール。まわりにターゲットを攻撃させる。言い方はよくないが、物語を作る仕事をする者として、見事な攻撃方法だと思う。

 作家として考えつかない手法だ。褒めてどうする?という気もするが、とてもよく出来たやり方であり、はめられると逃げられない。その上、患者の多くは女性であることが多く、ターゲットは男性になりやすい。社会的に見ても、か弱い女性が被害者。男性が加害者と見られがちだ。

 しかし、そんな凄い手法をどこで学ぶのか?と思うのだが、これが境界性パーソナリティ障害の症状なのだ。学んだり、教わったものではない。とても病気とは思えない。策士とか性悪というふうに解釈してしまう。


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 だから、一般の人は患者が病気だとは考えず、

 「取り巻き」にされた人たちは「可哀想な***子を守ろう。助けよう!」と思うし、第三者は「何か揉めてるなあ。どっちもどっちでじゃないの?」と他人事と考える。

 いろいろと読んだ文献が提言するのは、とにかく患者には近寄らないこと。本当の愛がある肉親等が病院に連れて行くならいいが、そこまでの思いがないなら、関わらないこと。批判や反撃をしても、相手は「自分の存在を意識している」と解釈して喜び、同じ行動を続けるという。一番効果があるのは 無視すること。患者は挑発してくるが、反応してはいけない。それは先方の思う壺。術に嵌ったのと同じだ。

 患者の背景にあるもの。

 その意識については以前に書いたので今回は省略。行動パターンのみを書いたが、これが境界性パーソナリティ障害という病気である。人口の2%が患者と言われる。あなたのそばにも必ずいる。そして常識ある通常の生活をしている。精神病という先入観で見ていては気付かない。僕のまわりにも、その種の人がいたが、最初は気付かなかった。え?なぜ、と思えて、いろいろ調べて病気だと分かった。正確な情報を得て、対応することが大事だと思える。


 つづき⑧はこちら=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-01-27-1

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