「相棒」正月スペシャル。良かった! [2016]
「相棒」正月スペシャル。
映画版「相棒Ⅱ」に迫る出来だった。
スケールも、時間も映画版
そして、何より面白いのは、ま、「相棒」シリーズの魅力でもあるのだけど
昔の刑事ドラマのように、冷酷無比な犯人を捕えるということではない。
その後の「踊る! 大捜査線」で、敵は犯人ではなく、上層部である。
という設定になったのを、引き継いでいる。
そして、今の政府がダブるような設定や展開。
要は国民のためではなく、自分たちの利益のために動く政治家たち。官僚たち。
犯人は法を犯しているとはいえ、むしろ純粋な動機で行動している。
観ていて犯人を応援したくなる。この辺は映画版「相棒Ⅱ」と同じ。
観ていてイライラする。
クライマックでは、えーーー犯人が皆、射殺されて終わり???
許せない!!!と思わせておいて、最後に!!!!!!!
これって物語作りとしてありなの?という気がするが、今の時代ならアリなのだ。
犯人グループの1人が恨みで、政治家を無事に殺害した!
ということが、カタルシスとなっている。物語作りとしては禁じ手だろう。
だが、それで視聴者は救われる。
あの人も立場を追われることになる。
原発問題を取材し、勉強するたびに思う、あのやり切れなさ。
金と権力を使い、一部の既得権益がある者たちのための政策。
それにダマされて、「停電になったら困るから」「原発は嫌だけど必要」と納得する市民。
その構図が、このドラマにダブる。
「相棒」スゴイなあ。
シナリオ。書かせてほしい。
2016-01-02 14:55
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