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④【ボーダーライン人格障害を勉強中!】 [精神病&精神障害]

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④【ボーダーライン人格障害を勉強中!】

あるきっかけで勉強を続けている。ま、「朝日のあたる家」ブログに書くこともないのかもしれないけど、ただ、資料や文章を読んで「フムフム」と納得するより、それを自分の言葉にして書いてみることで、知識となるところがある。

そして、このボーダーライン人格障害。または「境界性パーソナリティ障害」というのはとても興味深く。もしかしたら、多くの人が「あの人。おかしいと思っていたけど、そういうことか!」と気づくかもしれず。映画監督という仕事柄も非常に興味の惹かれるものなので紹介したい。

一言でいうと、他人に取り憑き、依存して、その人をサウンドバックのようにして、怒りや憎悪をぶつける。が、様々な手を使って逃げられないようにして自分の欲求を果たす症状だ。というと、監禁暴行魔のように思えるが、そうではない。そこが非常に興味深いところなのだ。順に説明していく。

書きやすいようにその人をY子とする。Y子は最初、明るい笑顔で、Z男に近づく。彼のことを絶讃。賞賛して仲良くなる。献身的に尽す。その内にY子は過去の辛い思い出を話す。

「子供の頃に両親が死んで苦労した」

「10代のときにレイプされて男性恐怖症になった」

とか、人に簡単に言えない辛い話をする。Z男はそんな辛い話をするほど、自分のことは信頼されていると思い、心を開き、Y子の気持ちを受け止める。多少、我がままなところもあるが、信頼されているからだと解釈した。


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ところが、次第にY子の要求は大きくなる。一方的に何時間も話をする。遮ると不機嫌になる。明日の朝は早いといってもやめようとしない。仕事中に会いたいから来てほしいと連絡がある。突然、訪ねて来て、家出したから泊めてほしいという。他の女性とは会わないでほしい。友達にも会ってくれるな等。Z男の仕事や生活を振り回すようになった。

耐えきれなくなったZ男が拒否すると、様々な手段を使って困らせる。

「あなたの友人もそのワガママさを直した方がいいといってる」

「私を嫌いになったの?」「他に女が出来たのね!」

自分が被害者であり、悪いのは全てZ男であるように責め立てる。まわりの友達も巻き込み。「Z男が冷たい。酷いことをする。こんなに好きなのに...」と彼の友人に話したり。責めると「だったら、死ぬ!」と言い出し、自殺しようとする。彼は慌てて止めたが、逆らうとまた同じことをしそうで、Y子の要求を聞かなくてはならない状態に陥る。

散々、Z男を批判否定したかと思うと、機嫌のいいときは何事もなかったように連絡してくる。「この間はありがとう。楽しかった!」などといい、彼はもう何がなんだか分からなくなってきた。Y子は過去の辛い思いがトラウマになっているのだと思い、自分がその心の傷が癒えるように受け止めてやらなければならないと責任感を感じる。だが、また、先の繰り返し、次第に耐えられなくなって行く。仕事や友達関係にも影響し、職場にも迷惑をかけ、友達からも距離を置かれるようになる。置いて逃げると自殺する可能性もあり、Y子のいいなりにのまま、苦痛の日々を送っている。

実はこのY子。我がままお嬢様ではなく、ボーダーライン人格障害なのだ。なぜに、そんな酷いことをするのか? まるでスティーブン・キングの小説とさえ思えるが、その理由が興味深い。悪意とか、復讐ではなく、自己のアイデンティティを確認できないためだ。そのために人に依存。我がままに、無茶を要求し、それを叶えることで、自分の存在を確認するのだ。たかだか、そんなこと?と思うかもしれない。


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が、本人にとっては生き死に近い状態なのだ。飯を食わなければ死んでしまうというのと同じほどの恐怖と喪失感を感じている。だから、誰かに依存し、受け止めてもらわねば生きていけない症状なのである。
そこで興味深いのは、飢えたオオカミのように獲物を狙って襲いかかるのではなく、笑顔で、相手を絶讃して、近寄って来るという方法を取ること。なかなかの知能犯だ。監禁暴行魔なら、力づくで獲物を拉致して、暴力で脅して、自由を奪うという形だ。それを賞賛で近寄り、自らの負い目や心の傷をさらして、相手の心を開き、加護を求めるのである。これは取り入るための嘘も多く、妄想である場合もあるが、本人はそれを信じ切って言うので、言われた方も信じてしまいがち。

そうやって、相手の信頼を得て、愛されるのであれば、本来はめでたしめでだし。なのに、要求を次々にエスカレート。相手に無理難題を突きつける。すでに自己のアイデンテイティは確認されているのに、なぜか? これは僕はの想像だが、心にもの深い傷があり、それを埋めるためには、ちょっとやそっとのことでは癒すことができないのではないか? つまり、無理難題を要求して、それを受け入れ実現してもらうことで、より強い存在確認をしたくなるのだろう。

そして、自身を批判したり、或いは逃げようとしたりしたなら、先の例のように相手に罪悪感を植え付けたり、死ぬと宣言して、監禁している訳でもないのに、逃げられない状況を作り上げる。褒める訳ではないが、見事な完全犯罪。武器も、暴力も使わずに、相手の心理を利用して、行動を押さえ込み、操る。本人にすれば強い自己確認を求めているという構図なのだが、相手にすればとんでもない事態。その上、先の例でいうと、本当の被害者はZ男なのだが、まわりにいる人たちは、Y子が被害者で、Z男が加害者という解釈をし、何ら罪のない彼の方が批判され、さらに厳しい状態に追い込まれるのである。

不謹慎だが、商売柄、SF映画か、ホラー映画の世界観を感じる。最初は「いい子」だと思い、接し、過去の忌まわしい出来事を知り、心を開くと、怒濤のような要求。言われるままに動かなければならなくなり、やがて仕事や友達関係も破綻していく。が、まわりの誰も分かってくれない。問題が起きると、自分が加害者にされてしまう。それがボーダーライン人格障害者による被害の構図である。というところまで勉強したが、やり切れない.....。

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