②精神病に関する本を読んでいる。ーそのきっかけというのは実は... [精神病&精神障害]
②精神病に関する本を読んでいる。
何年も前だが、仲の良かった友人がおかしくなり、大変な目に遭ったことがある。気が狂ったとか、乱暴するとか、酒飲んで暴れるというのではない。非情に説明しづらいのだが、一緒にいると堪え難い。心をボロボロにされる。
もう、会う必要はないだろう。と思ったが、僕は元・雑誌ライターであり、今はシナリオライターなので「なぜ、友人はヘンになったのか?」「そして言葉では説明しづらい、友人の発言の異様性は何を背景として、どのような意図で語られているのか?」てなことに興味を持ち、友人には会い続けた。
同時にありとあらゆるパターンを研究。ドラッグ、麻薬、覚せい剤、後遺症、アル中、借金、犯罪、そして悪霊に取り付かれた?という説まで、いろいろと考え、博学の先輩に相談したり、専門書を読みあさった。1年に渡り、検証。その友人に会うたびに、心がズタズタになり、塞ぎ込む気持ちになったが、結果が出た。
友人は精神病だったのだ。一般的にそう聞くと、怖い病気。頭がおしくなることと思いがち。包丁を持って暴れるとか想像するかもしれない。が、それは精神病より覚せい剤等のドラッグによるものが多い。が、僕も当時はその程度の認識しかなく、その症状を勉強すると、驚きの連続。そして、非情に興味深いものだった。
精神病というと、「気が狂う」と思われがちだが、それは正しくない。ある種の理由で通常ではない反応や思考をしてしまうだけであり、その視点で見ると決して異常ではなく、その思考を論理的に解釈することができる。その辺がとても興味深く。その種の本はかなり読んだ。そして、いろいろ考えると学生時代に変人と言われた同級生も、実は同じ病気だったと思えて来た。
結局、友人には「病気かもしれないので、診断を受けた方がいい」と勧めたが、異様なほど逆上、「俺は病気なんかじゃない!病気はお前だ!」と叫び出し話にならなかった。その後も、何度か会ったが、結局、付き合えなくなり、それ切りとなった。あとになって、専門医の話を聞くことができたが、その友人は間違いなく****であり、「肉親のように、ボロボロになっても友人の面倒を見る。病院に連れて行き治療させる」という決意がなければ、関わってはいけないと言われた。
一見まともに見える会社員。なのに「あれ?」ということが続き、結果、多くの人を巻き込む事件となったこともある。あとあとその種の病気であることが分かったが、関係者に話をしても「あの人はもともと変わっているんだよ」とか「そんなことを言うお前の方がよっぽどおかしい」と理解されないことがあった。
昔のSF映画でよくあるインベーダーもの。「あの警官は宇宙人に取り憑かれている!」と主人公がいっても誰も信じてくれない。「お前こそ、頭おかしいぞ」と言われてしまう作品があったが(「ボディスナッチャー」とか)同じ反応をされたことがある。
その人の症状が悪化して入院したことで、僕の指摘が証明されたこともあったが、多くは誰も気づかず、その人たちはトラブルを起こし続けている。が、彼らは悪意があり問題を起こすのではなく、病気により、正確な判断ができなくなり、間違ったことに全力を尽くすので、まわりが迷惑するのだが、包丁を振り回して暴れない限り、異常とは誰も気づかず「嫌な奴」と思われてしまう。
そして精神病の話となると、皆、どこか避けて通るところがあり。そのために余計に正確な情報を得られず、その種の人に気づかずにいる。友人の病気も100人に1人いるといわれるもの。100人友達がいれば、必ず1人はいる。でも、ほとんどの人は気づかないのだとも医者に言われた。
最近もこれまでの症状とは違うタイプの人がいて、いろいろ考えていた。専門の精神科医さんに確認すると「*********障害の典型的な症状ですよ」と言われ、驚いた。症状を勉強すると、まさにまさにである。ただ、悲しいのは先の精神科医の先生にも言われたが、「自分がボロボロになってもいいから、治療させたい、という強い覚悟がなければ、関わってはいけません。あなただけでなく、まわりの人たちも大きな被害を受け、心にも大きな傷を受けることになります」とのことだった。
ただ、それの病気は単に病気と片付けられないものを感じる。書くとまた長くなるが、最初の友人のとき以来、精神病には興味を持ち、時間あるときは勉強している。
2015-12-02 20:12
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0