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僕が書く記事は、映画作りの取材段階だと思ってほしい。 [2015]

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 僕の文章を読んでくれている人たち。いくつかのグループに分かれる。純粋な映画ファン。熱烈応援団。原発問題に関心のある方々、「朝日」支持の方、「向日葵」の応援団、僕の記事を読みたいという方。映画監督とは思わず、ジャーナリストだと思っている方? 趣味思考もいろいろ。それぞれが別の思いで読んでくれている。

「最近、監督の記事は社会的な話が多くと面白くないなあ」「イスラム国に話はもういい!」と言う人もいるだろう。「早く、映画製作の続報を読みたい!」「過去の映画の思い出話が聞きたい」という方もいる。

逆に、僕が映画監督業をする人間とは知らずに、「いつも他とは違った視点で、社会や事件を書いているので興味深いです」という方もいる。「取材記事が最近少ないですよー」というコメントもあるが、僕はジャーナリストではない。

「映画の話より音楽。特にロックの話が力が入る」というコメントもある。それは鋭い。ある意味、映画よりロックが好きだったりする。が、むずかしいのは、それら多様なジャンルを順番に書いている訳ではないので、ある種の人たちが退屈したり、別の種の人は興味が持てなかったりということがあり。全ての人が喜んでもらえる記事を書くのはむずかしい。

また、週刊誌ではないので、読者の希望を反映させて記事を書いている訳ではない。最近は延々とイスラム国人質事件について書いて来たが、そんなふうにめっちゃ偏って掲載している。

でも、それらを含めて全て、記事は僕の映画作りの途中経過の報告だと思ってもらえると、面白く読んでもらえるはず。映画作りというのは、例えそれがさわやかな青春映画であっても、何ら社会問題にも触れない絵空事の物語という訳ではない。

それでは誰も感動できない。世の中にはいろんな醜い事実や残酷な現実がある。それを正面から見つめることが映画作りのスタートなのだ。

虐待、いじめ、差別、引きこもり、そんな悲しい現実が子供たちを取り巻いている。取材をすると本当にやり切れない。教育問題だけではない。社会の矛盾、経済問題、国際問題、戦争、犯罪、原発問題。それらも正面から見つめることで、本当に大切なことが見えている。それが映画監督の仕事でもある。

僕の映画にはそれらが直接出て来ないものも多い。でも、そんな現実を見つめる映画を作ることで、今を生きる人たちの感動を呼び起こすことができる。今の時代、現実の問題から目を背け、夢のような物語を作っても意味はない。また、そんな物語を求める観客も少ない。

僕の映画のテーマはいつも「親子に伝える大切なこと」そして「幸せとは何か?」それを伝えるためには、過酷な現実を見つめることが大事。だから、イスラム国人質事件も関心を持ち、見つめ意見をこのブログにも書いた。

そして、映画ファンの方が僕の記事を読み。社会問題に興味を持つきっかけになれば、それはそれで嬉しいし。政治問題に関心のある人が記事を読み、「この監督の映画。観たいなー」と思ってくれるのも、嬉しい話だ。

今の時代。映画監督は撮影が終われば、あとは偉そうに、悠々自適という訳にはいかない。スタッフ&キャストが魂を削って作ってくれた映画を一番先頭で宣伝すべきなのだ。

古い人たちからは「監督なんだから、デーンと座っていらいいのに、何だかさもしいなあ」と言われるが、座っていても誰も宣伝はしてくれない。そして、どの方向に、どんな形で宣伝すればいいか? それはやはり監督自身が決め実践するべきだと思える。

そんな訳で、このブログはやはり映画製作の一部を伝えるもの。と思って頂ければ、ありがたい。これからも、いろいろと書くので、「楽しいもの」も「危ないもの」も、「いろんな報告」も書くので記事を見つけたら読んでほしい。


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