SSブログ

★シネマート新宿「朝日のあたる家」に行ってきましたリポート(3) [「朝日のあたる家」観客の感想]

1469902_544442615630047_728823062_n.jpg

*先日のシネマート新宿、アンコール上映に来てくれた方のレポートです*

★シネマート新宿「朝日のあたる家」に行ってきました(その7)

お父さん。家に残り除染の日々。
自分がここで1人でがんばれば、とことん除染すれば、
きっと家族でまたこの家に住めると。
太郎さんの説得にも応じず、でも心のどこかで
避難しなきゃいけないということはわかっていて、
だけど俺には生まれ育ったこの土地を離れることなんて
できないんだ!と。
福島の人たちもそうだったに違いない。
簡単に生まれ故郷を捨てられる人なんているわけない。
だから国の言うことを半信半疑ながらも信じるしかなくて?
いや、きっと除染すればまた住めるといまだに信じている人も大勢??
とにかく除染するしかないんだって。
震災と原発事故でもうボロボロに疲れきっているのに。
・・業者に高額な代金を支払って。あるいは自らの手で。
除染すればきっと放射能が消せると。
被曝のリスク背負いながら。
この場面で印象的だったところです。
お父さんが1人渾身の力を込めて玄関先を除染しています。
そしてガイガーで測るんだけど、アラーム音が鳴り響く。
もっと力を込めて必死で玄関をこすりまくる!
測る・・アラーム音!!
なぜだ・・なぜ数値が下がらない!?
疲れて座り込み、うなだれたお父さんの目に映ったもの。
そこには家を囲む形で生えている大きな木々。強風で枝がしなり葉が揺れ・・
まるでおろかな人間を、お父さんを嘲笑ってるかのように揺れる。
除染など効果がないことを告げているかのように。
どれほどがんばって除染しても、周りの木々や山々に積もった放射性物質が
次から次へといくらでも降り注ぐんだということ!
除染なんか意味がないということを!
ここ。説明など何もない、画面を目で追うのみの場面なのに
何とも強烈な説得力。
そして絶望感にお父さんが泣き叫ぶ。

946318_469197143154595_1872719566_n.jpg

★シネマート新宿「朝日のあたる家」に行ってきました(その8)
映画を振り返ってみて改めて思うんですが、
ほんとひとつひとつのシーンが濃いですね!
なんと表現したらいいのか・・盛りだくさん!?(^^)?
そう、おねえちゃんのアカネの場面も・・!
実は私も震災後に鼻血でたので^^これまた思いがかぶりました。
そんなこと言って福島の現場から何百キロ離れてると言われますが、
映画にもあったように「距離」ではないんですね^^
放射能は風に乗るんですよね。そして対する反応には個人差があるんです。
もちろん私のはただの鼻血だったかもしれない。
だけどそうでなかった可能性もあるとも言えると思います。
それは、今はまだ誰にもわからないこと。
医者にも科学者にも専門家にも誰にも断言することは
できないということ。
事故は確かに現実で、その後どうなるのかはまだ未知数。
データも何もないわけです。
ちなみにチェルノブイリ等を参考にできることあるようですが
なぜか生かされないしネ^^;
えへへお話を戻しまして^^
アカネが・・自分の手の平いっぱいの血を見ながら、
「おかあさん私死ぬの?」と。
「30歳になる前に私死ぬの?」・・泣きながら。
そしておかあさんが「大丈夫!アカネは死なない!
 アカネは死なない!!」って・・・同じく泣きながら。
想像できますか? 無理@@
想像を絶するという言葉がこういうときに使えるんでしょうね・・
自分の娘が・・姪が、アカネにかぶる!?ありえない!!
だけど近い未来を見た気がしました。いやもうすでに始まっているかも。
震災後、その正体が見えずに漠然とした不安だった、そんな放射能を
見て見ぬふりして、蓋して無きものとしてごまかして・・
そしてついに症状は出て、いわゆる痛い目に遭って、
どうしようもなく取り返しがつかない状態になってしまって
認めざるを得ないところまできてしまって・・
そこまでいかなければ気づけない人が多いということなのかもって。
痛切に感じました。

1471378_555673081173667_873225683_n.jpg

★シネマート新宿「朝日のあたる家」に行ってきました(その9)
そしてお話は終盤に。
一家はついに静岡のこの地を離れることになり。
さて久しぶりに会場の模様をば・・
少し前から後ろの席の男性。
はい、私が駆け込んできた時に親切に半券を見てくれて「そこですね^^」
と私の席を教えてくれた・・
その男性がしきりに咳き込んでおり・・
っていうか、かなり風邪が重そうな咳きこみ方で^^;
・・またいらん想像をめぐらす私。
「この人ったら、かなり具合悪そうなのに今日のこの映画は絶対観る!
  って覚悟決めてきたのかもな~」
きっとそうだ。って。たった1日。今宵限りのアンコールだもんね!
皆さんきっとそれぞれの思いを秘めて(込めて^^)この日を指折り数えて
きたことなんだなあ。 しょっぱな私と同時に泣き出した
左後ろのお母さん風の女性も、左前の御夫婦も、・・・。
あ、そういえばこの喜怒哀楽激しい旦那さんも、後方席のお母さん風も
映画の後半では泣いてるのか笑ってるのかもう全然聞こえなく
なっちゃいました。
なぜかと言うと、その周りの方々もみんな泣き始めちゃったんで
わからなくなり~ いや、私自身がのめり込みすぎて耳が塞がったと
いうのもあるかも(笑)
私の真ん前に移動してきた例の足の悪いおじいちゃん。
前の席なので見えちゃいますから^^
ちっちゃなおじいちゃん・・泣いてましたね~ 
同じ時間を過ごせて光栄です♪(って相手は知る由も・・ですが^^)
で、映画。ラスト。家族が故郷にあいさつして・・ありがとうって。
ここでの感想「早い!もう終わりだっけ?」
まだまだその場にいたい気持ちで、まだエンディングのテロップ
があるぞ、なんて。そして流れ始めて・・
私もだったけど、この字幕見てまでまた泣いてる皆さん・・・!
うーんどんだけなんだ~[ダイヤ]?[ダイヤ]・*:..。[ダイヤ]?[ダイヤ]*゚¨゚゚・*:..。[ダイヤ]
つづく(次号ラストであります^^)/

1390549_535636229844019_1678617536_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。