あかねがスプリングスティーンが好きな理由(1) [インサイドストーリー]
渋谷アップリンクで上映前後に行っている
監督対談シリーズ。
先日、来て頂いたドラマーの方と、終わってから話をしていて
「ヒロインのあかねがブルース スプリングスティーンが好きなのは
監督の趣味ですか? それとも何か意味があるんですか?」
と訊かれた。さすがミュージシャン。鋭い。
映画を観た人の中には
「今時の女の子で、スプリングスティーンを聞く子なんていない。違和感を感じる」
「あれは単なる監督の趣味。でも、どうせなら*****にした方が笑えるのに」
とか言う人が極々少数いて、苦笑してしまった。
登場人物の趣味はとても大切。監督の趣味だけで決めるものではない。
また「今時の女の子で...」というが、
登場人物が「いかにも今時いる子」である必要はない。
特に主要登場人物は個性的である必要があるので、
趣味やファッションで、他とは違う個性を出すことは大切。
インディジョーンズは冒険家なのにヘビが嫌いだし
「ある愛の詩」ヒロインの音大生はモーツアルト、バッハ。そしてビートルズが好き。
クラッシックだけだと平凡な音大生だが、そこにビートルズが入ることで
ヒロインのキャラが伝わる。
ギャップがある方がキャラクターが魅力的。
タランティーノが脚本を書いた「トゥルーロマンス」の主人公は
若いのにエルビス プレスリーが好き。
そして、タラちゃんの趣味が反映されているのだが、ソニー千葉の映画も好き。
しかし、単なるタランティーノの趣味ではなく。その設定があることで
主人公が単なる今時の若者ではなく、ちょっと変っていて
単純だけど行動的であることを表現している。
では、「朝日のあたる家」のあかねがスプリングスティーンを好きなことに
どんな意味があるのだろう?
(つづく)
2013-10-11 14:00
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コメント(1)
私もそれが知りたかったです。なんでスプリングスティーンなのかな。
by cinnamon-cardamon (2013-10-11 21:03)