「朝日のあたる家」インサイドストーリー [インサイドストーリー]
前作「青い青い空」のとき
映画を応援してくれた方々が主宰するオフ会
何度か参加させてもらった。
そこで「青い青い空」のインサイドストーリーを語ったところ
大好評。監督ブログでも掲載すると、
「あ〜そういうことだったのか!」「なるほど、意味が分かった」
「もう一度、観ます」「がぜん、奥行きが深くなり物語がさらに魅力的になった」
というコメントをたくさん頂いた。
僕が書く物語は、表面には出て来ない裏設定やインサイド、アウトサイドストーリーが
数多く存在する。
分かりやすくいうと、「スターウォーズ」シリーズでは描かれていないが
設定として数々のキャラクターや物語が存在するのと同じ。
でも、それは当然のことなのだ。
映画とはその登場人物の歴史は生まれてから死ぬまである
物語はそのごく一部を切り取って、観客に見せているだけ
映画で見られる部分だけが、全てではない。
そんな歴史をも創っている作品は、物語には出て来なくても
その人物の人生を感じさせ、深いものとなる。
が、シナリオを書くときに、もの凄く面倒だし、時間がかかるので
そこまでする作家は少ない。それがドラマを表面的なものにする。
でも、その部分が感じられると、分かると物語が2倍面白くなる。
前作「青い青い空」でも、
口をきかない少女、三美子(今回、舞を演じた橋本わかな)
が初めて言葉を発したときに「生きていてよかったよ」と叫ぶ
なぜ、そんなことをいったのか?
それを考え想像すれば、物語では明かされない三美子の過去が理解できる。
もちろん、そんな三美子の人生は設定されており、本人はそれを理解した上で
演技をしている。
ほとんどの観客はその言葉の意味に気づかなかったが、
何人かから質問され、おー観ている人は観ているなあ。と感心した。
「朝日のあたる家」
東京公開も3週目がスタートする。
そろそろ、そのあたりのエピソードを書いてもいいか?
と思っている。
(つづく)
2013-10-11 12:00
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