多くの人が「原発事故はもう収束した」と思い込む理由(2) [映画館公開に向けて]
結果、多くの人が原発事故が収束したものと勘違い。
原発事故への関心が薄れて行く。
さらにテレビでは、311以前と同じようにバラエティ番組でタレントたちが大騒ぎ
だが、彼等が原発についてコメントすることは絶対にない。
「原発」という言葉を使うことさえないのだ。
「震災から2年」という特別番組を見ても、復興ばかりにスポットを当て
原発事故に全く触れないものがあった。
「被災地の復興が進んでいる!」
それウソではないが、原発事故で未だに家に帰れない人が14万人もいて
たぶん、一生帰れない人たちもいること。伝えてはいない。
つまり、番組では東日本大震災で原発事故は、
なかったことになっている。
視聴者は「復興が進みよかった!」と感激。番組が触れない原発事故は忘れて行く。
数年前の「紅白歌合戦」も同じ。
司会者やナレーションは「東日本大震災..」「地震、津波による被害」には触れるが
「福島第一原発の事故」とは言わず、その被害にも触れない。
長渕剛のみが歌う前に、原発事故について語ったが、
紅白でも震災では原発事故がなかったことになっているようだ。
そんな番組を見ていると、いつしか
福島の事故はもう収束した。被害は少なかった。
「復興は進んでいる。よしよし!」と思うようになり
御用学者や文化人が「電力が足りない」とまじめな顔で訴えれば
「原発の再稼働もやむなしか?」と考えるようになるのも
仕方ないことだろう。
しかし、「仕方なし......」ではいけない。
単純に誘導されているだけなのだ。
(つづく)
2013-08-12 12:04
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