「原発事故で死者は出ていない」と無神経に言える理由(上) [完成披露上映会に向かって]
「原発事故で死亡者は出ていない」
そんなことをいう議員がいる。
まず、認定されただけで1000人以上の方が亡くなり。
中には自殺した人たちもいる。
その事実を議員は知らないのか?
さらに彼女は「だから、原発を活用して行こう」と主張する。
無神経極まりない、被災者への配慮に欠けた発言である。
当然、多くの人から批判された。
が、それを責められない人もいる。
福島に対して、その議員と大差ない認識を持っている人が多いのだ。
「福島の原発事故は終わった」「収束した」
そう思い込んでいる人たち。
原発を推進する自民党に、1票を投じる人たち。
これは「原発推進していいよ!」という意味にもなる。
「また原発の過酷事故が起きて、家や仕事が奪われてもいい。覚悟しているよ」
そういう意味にならないか?
でも、多くの人たちはそこまで考えてはいない。
「安倍さん。景気よくしてね〜」それだけで投票しているのだ。
なぜ、そうなるのか?
それは福島の真実を知らないから。
新聞やテレビの報道を見て「ふーん。福島大変だね〜」
としか感じてないからだ。先の議員も同じ。
「避難して大変だね。でも、死んでないからいいじゃん!」
そんなレベルでしか捉えていない。
多くの人が原発事故とはどういうものか?
どれだけ恐ろしく、悲しいものか? 理解していないから、
「福島の人。可哀想...」と他人事のように言える。
「死者が出ていないから、再稼働」
などと無神経極まりないことを公に言える。
ただ、責任は彼等だけではなく、マスコミにもある。
福島の本当の悲しみを伝えて来たか?
今も続く悲劇をもう伝えず、
原発事故を過去に葬り去ろうとしてはいないか?
(つづく)
2013-06-26 12:06
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