脚本を書くということ(18ー終)親子に伝える大切なこと [映画監督のお仕事]
「救世主ケイン」は戦いだった。
でも、そこで書くということを学んだといえる。
「主人公に何をさせようか?」
物語は作るものだと思われがちだが、それが違うことを知ったのも
「ケイン」である。
キャラクターさえ作れば、彼等が勝手に動き出す。
そして、核心に向かって突き進んで行くのだ。
毎日、「この続きはどうなるのだろう?」
とワクワクしながら連続ドラマを見るように執筆を続けた。
その感覚は今回の「朝日のあたる家」でも同じだ。
物語を作るのではない。掘り起こす感覚。
すでに物語は出来ていて、それを僕が探し出すという感じだ。
そして、そこには物語だけではなく、自分が探していた答えが必ず見えて来る。
2年かけて書き上げた「ケイン」
気づくと、それは「親は子供に何を伝えるべきなのか?」を描いた物語だった。
そこから僕の作品のテーマは
「親子に伝える大切なこと」
になり、「ストロベリーフィールズ」に繋がるのだ。
物語は作るものではない。
そして、そこに自分自身が描かれてなければ
観客を感動させることはできない。
友人の助監督にはそんな話をしたが、彼は途中から
「そーですかねえ?」
「まあ、そういうこともあるかもしれませんけど」
とか、納得していない反応が多かったが、
やはり、現場一筋の彼に、「物語を作る」感覚を伝えるのはむずかしい。
それから数年。
彼はシナリオを書き上げたのだろうか?
連絡はないが、出来上がりを楽しみにしている。
あとブログは映画監督志望、脚本家志望の若い人も多く読んでくれている
何かの参考になればと思う。
(了)
2013-06-17 04:00
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