映画祭の主役が監督である理由(1) [ロサンゼルスの映画祭]
アカデミー賞授賞式の主役・・といえば俳優。
グラミー賞なら・・ミュージシャン。
では、映画祭は?
これもまた、俳優のように思われるが、実は監督だ。
カンヌ映画祭、一昔前は黒澤明監督、大島渚監督が毎回のように訪れ、
マスコミが大きく報道。
日本のテレビや新聞もそれを紹介した。
今なら、北野武監督。黒沢清監督が有名。
彼らは世界的に評価が高い。
「北野武監督の新作だから、見に行こう!」
という受け止められ方をする。
もちろん、俳優も花を添えるが、映画祭では監督が注目される。
先のカンヌ映画祭の審査員長は、クエンティン・タランティーノ監督。
参加者はソフィア・コッポラ監督。日本からは三池崇史監督、等。
記者たちは俳優よりも、監督たちに取材。
インタビューを取ろうと、デッドヒートを繰り返す。
会場前に集まった観客も監督たちに声援を送る。
特にヨーロッパでは映画監督は芸術家や文化人扱い。
****監督の作品という認識をする。
***監督のファンという人も多く。
監督目当てで、会場に訪れる。
分かりやすくいうと、映画祭は映画を愛する人たちの祭典。
その映画がどんなふうに作られたか?
撮影現場はどうだったか?を知りたいのだ。
だから、俳優以上に監督の話が聞きたいと、いうことになる!
そう。映画祭では、監督が主役なのである。
(つづく)
2013-04-25 16:29
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