映画祭の主役が監督である理由(2) [ロサンゼルスの映画祭]
テレビ局。大手広告代理店らが製作した映画なら
メディアを通じて大宣伝! 何億もかけてアピールするが
多くの映画はそうはいかない。
そんな中、最近多いアピール手段が海外の映画祭である。
外国の映画祭で上映して、評判を取る。受賞する。
そのことが日本で報道され、国内での公開で大ヒット!
ということが、ある。
地味な作品で、まともに上映すれば話題にならない作品でも
海外で評価されたとなれば、日本でも注目される。
新聞やテレビで取り上げられて、多くの人が作品を知り
映画館に詰めかけヒットする。
「HANA-BI」「誰も知らない」等はまさに、そのパターン。
受賞をしなくても、海外の映画祭で上映されるだけでも
映画として知名度が上がり、別格となる。
映画祭はこちらがやってほしいからと、上映してくれるものではなく
厳しい審査があり、上質の作品でないと駄目。
その意味で上映されるだけでも、高い評価を受けたのと同じ。
ただ、映画を上映するだけでは、話題性に欠ける。
だから、映画会社は必ず監督を現地に送り込む。
映画祭の主役は監督。
現地でも監督が来れば盛り上がるからだ。
(つづく)
2013-04-25 17:00
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