映画祭の主役が監督である理由(4) [ロサンゼルスの映画祭]
友人はある記者に訊かれた。
「監督。****映画祭に出品したんですよね? 現地はどうでした?」
彼は何も答えられなかった。
だって、映画祭に行ってないから。
その後、プロデュサーは意気揚々と帰国
「やーーー、現地では盛り上がったよ!」
と皆に報告するが、マスコミの取材を受けることはなく
映画の宣伝になることもなく
単に彼が海外旅行してきただけ・・・となった。
そうならないように、監督を映画祭に送り込む。
宣伝の一環なのである。
なぜ、そんなバカなことをしたのか?
そのプロデュサー。製作会社の社長をやっているが、実は素人。
つまり、別の業種の人で、映画のことをまるで知らない。
映画作りに憧れていたので、本業とは別に製作会社を始めた。
自社で手がけた作品が映画祭へ!
嬉しくて、1人で飛んで行き。まわりに自慢したという訳だ。
映画祭の主役は監督・・・ということも知らない。
それが映画祭にとって絶好の宣伝ということも分からない。
そんな事件があった。
しかし、そんなプロデュサーは稀。
ほとんどの映画会社は、映画祭をフィードバックすることを重用視。
皆、何とか映画祭に参加できないか?
監督を送り込み、盛り上がらないか?
と、狙っている。
そして、映画祭に行くことは監督の仕事の1つになりつつある。
(つづく)
2013-04-25 19:32
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