女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(3) [脚本]
”女子高生コンクリート詰め殺人事件”
そのシナリオを書いたときも、アホな関係者がいて
”取材をしなくてもいいから、書いて下さい!”
と言っていた。が、そんなバカなことはできない。
”犯人の少年たちの名前を全部実名で描く”
というコンセプトの作品。
調べずに想像で書けば、やってもいないことを、やったと描く物語になってしまう。
それは人権侵害。いくら残虐なことをした犯人といっても
許されない。犯人に対してなら何をしてもいいいう発想であるなら
描く側も加害者である。
大切なのは、真実を追求すること。
状況を理解できない関係者の指示を無視して、
事件を徹底して取材。シナリオを書こうと考えた。
しかし、事件は7年以上前のこと。取材は困難だった。
まず、定番として、事件について書かれた書籍を読む。
事件当時に調べたライターや記者の手記だ。
次に、新聞記事を調べる。
が、新聞は際どい記事は載せない。客観的な、いかにも良識ある記事というものになる。
それでは少年たちがどれほど残虐な行為をしたかが分からない。
そこで、下世話なネタを扱う週刊誌を調べようと考えた。
しかし、図書館は新聞は保存しているが、週刊誌はある期間を過ぎると処分
7年も前のものは置いていない。
どうすればいいのか?
(つづく)
2012-09-08 04:00
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