”いちご白書”をもう一度 [●「朝日のあたる家」序章 2012]
2011年 秋
この夏から秋の出来事を報告している。
が、今回だけはオンタイム。
寒さを感じる初冬。11月の話を書く。
今、東京では”いちご白書”という映画をリバイバル公開している。
これは1970年のアメリカ映画。
学生運動が盛んだった頃、ニューヨークのコロンビア大学でのスト活動を描いた
アメリカン・ニューシネマの1本。
劇中にかかる曲も、ニール・ヤング、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング等
懐かしいアーティストのナンバー。
何より、主題歌の”サークルゲーム”は心のに残る青春ソングの1曲。
なんて、説明するだけで、行数が増えて行くけど、
僕の青春映画ベスト3の1本でもある。
(あとの2本は、アメリカン・グラフィティ。さらば青春の光)
1989年にニューヨークに行ったとき、映画の舞台となったコロンビア大学に
行ったほどだ。(少し前なら宇多田ヒカルが通った大学として有名になった)
だが、僕は団塊の世代ではなく、学生運動に参加したこともない。
当時まだ小学生。大学になったらデモに参加できる!と楽しみにしていたら
中学になる前に、学生運動は終わってしまった。
そんな世代なので、公開時に”いちご白書”は見ていない。
1975年 ”いちご白書をもう一度”という歌が日本で大ヒット。
そのときに映画の存在を知った。
が、当時、製作もとのMGMの日本支社が倒産していて、リバリバルできなかった。
その数年後、テレビで初放映。初めて見たのだが、
もの凄いショックを受けた。
さらに、数年後、名画座で再見。レーザーディスクにはなったが
DVDでは未発売。
その”いちご白書”が何と、東京ではリバイバル公開!
先日、新宿の武蔵野館で見て来た。もしかすると31年振りか?
観客の年齢層は高いが、かなりの入り。
クライマックス。大学生たちが体育館に立てこもり、円陣を組み
ジョンレノンの”ギブ・ピース・ア・チャンス”を歌うシーンでは
場内から鼻をすする音。
そして警官隊の突入。見ているだけで、胸が締め付けられる!
感動したとか、悲しいとか、そんなことを越えた思いが突き刺さり
涙が溢れる。
再び、流れる主題歌”サークルゲーム”。凄い映画だった。
そして、僕の作品がとても、この映画に影響を受けていたことも感じる。
青春映画の名作。
新宿武蔵野館で、今週の金曜日まで上映中
2012-09-02 17:32
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