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自宅入院生活とは? [●「朝日のあたる家」序章 2012]

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 2010年 春

 過労でダウン。自宅入院状態だった頃

 朝、起きた段階でもう疲労困憊。

 早く寝ないと・・という感じ。3時間くらいで体力が尽きて寝る。

 6時間くらい寝ると目が覚める

 が、何もできない。

 よく、サラリーマンが休日に”疲れているから、今日は1日テレビでも見て過ごそう!”

 ということがあるが、あれはテレビを見る体力や気力がある状態。

 それすらなくて、テレビを見る力さえない。

 パソコンなんてとんでもない。メールを書くなんて、とてもとても。

 メール確認でさえ、できない。

 気持ちはどんどん暗くない。何かをする体力がない。

 数時間でまた眠くなり。6時間ほど寝る。

 起きると外は暗い。朝から何も食べていないが、まったく空腹感がない。

 でも、このままだと栄養失調で死にそうなので

 歩いて5分のコンビニまで行く。

 これが1日で最大のアドベンチャー。よろよろしながらコンビニへ。

 そこで弁当を買い。5分とは思えない道のりを帰宅。

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 缶ビールは1本で頭がグルグル!

 いつもなら、ジョッキ5杯でも全然平気なのに。

 弁当も全部は食べられず、残りは翌日の朝食。

 何と、経済的な生活?

 まもなく就寝。これが1日の生活。

 何度も寝るので、何日経ったか分からない。

 起きていられるのは3−6時間。

 その間もベッドで横になり、荒い息をしながら呆然としている。

 ああ、このまま死ぬかもな・・そんなことを考えたり

 ここまでして映画作り意味って何だろう?

 とか、考えたり。思考が混濁。

 まさに自宅入院生活。そんな時期が何週間も続いた。


 (つづく)


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