真実を伝える表現者たちもマスコミに誘導されている? [ウクライナ]
真実を伝える表現者たちもマスコミに誘導されている?
真実を伝える表現者たちもマスコミに誘導されている?
「戦争反対!」を訴える友人がいる。沖縄の基地問題にも詳しい。彼はいう。
「米軍基地は中国の脅威に対抗するために必要と言われるが、実は沖縄米軍のほとんどが海兵隊。守るのではなく、攻めるための軍隊。中国の脅威は誤魔化し。攻めてくる訳が無い。日本を侵略するより日米と貿易する方が儲かる。沖縄に米軍が居座るのは、防衛のためではなく利権なんだよ」
ーその通りだ。よく勉強している。だが、そんな彼もウクライナーロシア問題になると、おかしなことを言い出す。
「プーチンは侵略戦争をやめて撤退すべき!ウクライナでの殺戮を止めるべきだ!」
ーはあ? 沖縄のことはよく勉強していて、マスコミ報道やネトウヨのデマに騙されないのに、なぜロシアの件はマスコミ報道を鵜呑み?そもそも、今の時代に侵略戦争なんてするか?
彼は「中国は日本を侵略しない!」と断言している。「侵略するより貿易する方が儲かる!」と言う。ならばなぜ、ロシアが侵略戦争をするのか? 貿易で儲けないのか? 貧しいから? いやいや、旧ソ連と違いロシアは経済的に豊かだ。資源もあり、自給自足が可能。天然ガスをドイツに売って大儲けしている。何よりウクライナを侵略して何を手にれたいのか?チェルノブイリ原発? 欲しくないだろう。
そんなふうに考えて行けば、プーチンの目的は別にあることに気づく。友人は沖縄の米軍基地が、中国からの防衛が理由ではないことを解明したのだから、ロシア問題も分かりそうなものだが「プーチンは悪だ!」と憤る。なぜ、報道されない基地問題の真相はあれこれ調べて見抜いたのに、ロシアの件は西側のマスコミ報道を鵜呑みなのか?おまけにこういう。
「プーチンはウクライナの原発を攻撃している。危険極まりない!」
いやいや、あれは西側のプロパガンダでしょう?チェリノブイリとモスクワの距離調べてごらん。自国民を脅かす、そんな危険なことする訳がない。が、「原発攻撃」=>「危険」=>「プーチンは狂ってる」という発想なのだ。太平洋戦争時もそうだが、日本でも「米英鬼畜」と伝えた。敵を悪魔化するのは常套手段である。それに乗せられている。
友人だけではない。話題のドキュメンタリー映画を撮ったある監督も「大統領が演説で大衆を扇動、議事堂に乱入させるなんて怖い!」とか書いている。はあ?世間が知らない教育の闇を訴えた人がなぜ、米マスコミ報道を鵜呑み にするのか?ホワイトハウス前の集会場から議事堂までの距離を知らないの?歩くと4〜50分かかる。演説聞いて「乱入だ〜」で行ける距離ではない。
演説がなぜ30分遅れで始まったか?考えたのか?(演説が終わった段階で議事堂乱入は始まっていた。距離を考えると演説を聞いていない別のグループが乱入したのだ)その日の生中継をテレビで見たのか?(日本でも生放送された)演説内容で大衆を煽る言葉はなかった。その辺をマスコミは報道しないが、少し考えれば分かる。
当時、YouTubeで見ることができた動画。議事堂に笑いながら入って行く見学者のような人たち。扉を開けて招き入れるセキュレティの動画も確認していないだろう。暴れたのは一部の人だけ。のちにアンティファだと判明。それらを伝えないで「暴動」と言うマスコミ報道を鵜呑み。自分で調べずに「わー怖い」と思ったはず。
沖縄の映画を作った人もこういう「ウクライナの工場に隠れた市民は沖縄戦のガマに隠れた住民とダブり、胸が痛む」ーはあ? 違うでしょう? なぜ、西側の報道を鵜呑みにするの?
先の件。ロシア側の説明では、アゾフ連隊が市民を人質に工場に立て籠った。地下には軍事工場があり、それを守るため。市民がいればロシア軍は攻撃できないからだ。どちらの報道が正しいか?分からないが、西側の報道を鵜呑みにして、それを本に書いている。何より沖縄戦のガマとウクライナの工場は状況がまるで違う。それをダブらせるのもよく分からない。ま、この方は事実を曲げて歴史を改竄。戦争犯罪人を偉人にした作品を作るので、そんな発想も分かる気はする。
この件を説明しておく。西側報道ではロシア軍が撤退。ウクライナ軍が市民を助け出したとなっている。が、ロシア側の報道ではアゾフが降参。ロシア軍により市民は解放されたと伝える。その西側のニュース映像を見ると、なぜか市民を助け出す軍人の腕には白い布が巻かれていた。それはロシア軍であることを示す印なのだが。アナウンサーは「ウクライナ軍」と説明していた。怪しい。
ま、戦時には大本営発表のようなフェイクニュースを流すものだ。大切なのは両方の報道を見て、報道されてない真実はどこにあるのか?考えることだ。(下写真も合成。多くの市民がこんな場所に、避難している哀れをアピールするのが目的だろう)
そんな風に友人だけでなく、社会派作品を作る映画監督たちも、西側のマスコミ報道を鵜呑みにし、疑いもせずに、自著に怒りや驚きを書き綴っている。映画やテレビの仕事をしていれば、いかに多くのフェイクが存在するか?を痛感するもの。おまけに、そのフェイクを調べ真実を伝える仕事。なのに一方の情報だけを信じ込んで、その恐怖を伝えてしまう。その文章を読んだ読者が「著名な人が言うんだから、きっとそうなんだ〜」と思う。とても危険。
しかし、彼らが一方だけを信じてしまうのなら、多くの人たちが誘導されるのは当然だろう。ただ、一般の人ならそれも仕方がないが、大切なことを伝える仕事をしている彼らが、マスコミ情報を安易に信じ書き綴り拡散する。その手の人は信用できない。
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