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映画スタッフが参加すればリアルなニュースは簡単にできる? [ウクライナ]

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映画スタッフが参加すればリアルなニュースは簡単にできる?

以前、戦争の再現ドラマ制作に関わったことがある。が、低予算。俳優も数人。僅かな費用で洞穴(病院として使われている)に収容された傷ついた兵士たちの物語を見せねばならない。本来は400人ほどの負傷兵が収容されていたが、兵士役は4人しかいない。が、カメラの位置を切り替えるたびに俳優に移動してもらい、4人を40人に見せた。

包帯。血糊。傷のメイク。それらを加えると本物の負傷兵のようだ。俳優はプロなので傷つき、苦しそうな演技も得意。軍医や看護婦が手当てをする。最後の場面は洞窟が攻撃されるので、歩ける患者だけを看護婦たちが連れ出すというもの。看護師に肩を借りてよろよろ歩く負傷兵の俳優たち。とてもリアル。

そんなことを思い出しながらTwitterを見ていると、ウクライナの病院から出てくる傷ついた患者たちの動画ニュースが流れていた。こちらも人数は少なく、誰かの肩を借りてよろよろと歩く患者たちが建物から出てくる。なんだか僕が関わった作品と大差ない。あまりにも似ていて驚いた。

これがありなら、先の映画をニュース映像だと流しても、本物だと思うだろう。しかし、戦争は戦略「こんな被害を受けた!敵軍許せない」ということをアピールするために偽映像を流すことがある。戦争を推進するために莫大な金をかけて偽写真や偽動画を作る。ただ、映画屋から見れば、偽物か?本物か?はすぐ分かるんだけどね。

じゃあ、爆撃は? それも簡単!CG合成。今の技術は凄い。あるいは記録フィルムを流用。映画「ミッドウェイ」(1976)も当時の記録フィルムを交えて使っている。今回の報道でもウクライナ国民の避難時の写真と言って映画「ディープインパクト」のスチールが使われいるしね? 他にも映画技術を使えば、どんな戦闘シーンでも作れてしまう。

究極は自国の軍が自国の建物を攻撃!それを撮影して「敵にやられた〜!」と報道する手もある。何事も疑ってかからないと誘導されるよね。



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