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「文句を言うな」は「批判するな」?=支配者たちは言葉すり替え、国民をコントロールする [再掲載]

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「文句を言うな!」とよくいう先輩がいる。その言葉を聞くと「グズグズ文句ばっかり言わずに、さっさと行動しろ」という意味だと思える。「文句」という言葉には「言う必要のないこと」「仕方のないことをいうこと」と「愚痴」に近いものと捉え、ダメな後輩を叱咤しているつもりなのだろう。

では、文句ではなく「反論」「批判」と言う言葉に置き換えるとどうなるのか? 先輩の言葉を借りよう。「反論するな!」「批判するな!」これを聞けば先の「文句を言うな」とは違い違和感を持つのではないか?

自分の意見を一方的に押し付けておき「反論するな」では理不尽だ。相手の意見も聞くのがフェア。「批判するな」も同様。自分の言葉や方針を批判されたくない。問題があるので批判されると説明できない。だから「批判するな」と言っているのだとも解釈できる。

「先輩」を「上司」や「政府」に置き換えるともっとよく分かる。部下に無理難題を押し付け、生活を脅かし、犠牲を強いるような指示や命令。「批判」や「反論」を受けた場合。「文句を言うな」はとても便利な言葉なのだ。それを聞いた第三者は上司(政府)は正しいことを指示しているのに、部下(国民)は努力せずに文句を言ってるのだ。と感じるからだ。

その究極が太平洋戦争時。国が戦争を続けることに対して国民は批判も、反論も許されなかった。反対意見や疑問を唱えると「文句を言うな。非国民め」と近所からも憲兵からも叩かれた。「文句を言うな」と言うのは、問題ある行動を無理やり進める時に便利な表現なのだ。

「我に従え」「お上に逆らうな」「言われたことをおとなしくすればいいだよ」「国民は黙っていろ」

支配者たちはそうやって、批判や反論を「文句」だと決めつけて言論を封じようとする。最近、一部の文化人たちがいう「今、政府を批判すべきではない」も同じ。「政府に文句を言うべきではない」「国民は黙ってお上に従え」と言いたいのだ。

つまり失敗続きで効果を上げられないコロナ対策を批判されたくない。多くが感染し死亡者を出しても責任を追及されたくないということ。騙されてはいけない。文句も、批評も、反論もすることが大切なのだ。


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ワイフ アイ

他国と比較しても異常な超少子化、GDP2.5倍の債務、これまた異常な割合の非正規雇用!ピンハネ派遣会社、急落した生活水準、先進他国から格段に貧相な住宅、75年前と同じ木造密集の首都、主要都市、世界70位に転落した報道の自由度、、

by ワイフ アイ (2021-03-23 14:00) 

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