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患者と関わると、どんなトラブルになるのか? 具体的に紹介。患者側の思いも解説。 [双極性障害]

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患者と関わると、どんなトラブルになるのか? 具体的に紹介。患者側の思いも解説。

病気社長の記事が好評。ありがたい。精神病関連の話を書いても毎回、リテラシーがある一部の人しか関心を持ってくれないが、今回は結構多くの人が読んでくれている。病状を多くの人が知ること、とても大事だ。

患者と関わると、なぜ、トラブルになるのか? 具体的に紹介。患者側の思いも解説する。患者は頭が変というわけではない。例えば先の社長のように双極性障害の場合は、情報処理能力の欠如という状態なのだが、まず、彼の行動言動を紹介する。

(患者の行動、言動)

自身が発言したことを「そんなことを言った覚えはない」と言い切る。新しいプロジェクトを話し合う。社員が意見を出す。社長が承認し、ゴーサインが出る。にも関わらず、後になり社長が「認めた覚えはない」と言いだし、プロジェクトを止める。

そして突然に新しい判断をして全く別のプロジェクトを立ち上げ、社員に強要。「はあ、聞いてないよ」「何度も話し合いをして決めたプロジェクトはどうするの?」と不満を持ち、反感を買う。社員はやる気をなくし、意気が低くなる。そんな会社の業績は当然落ちる。

新しいプロジェクトは社長が自信満々で立ち上げたものだが、その分野の経験は彼にはない。社員は心配するが「大丈夫!私はどんな分野でもクリアーできる」と自信満々。森羅万象なんでもオーケーという態度。最初は頼りになる人だと思うが、トンチンカンの連続。明らかに知識がなく、間違った方向に進む。

               *

そのことを社員が質問すると、社長は延々と関係のない話を続ける。はぐらかしているのか?誤魔化しているのか?「ストレートに答えろよ。本当は知らない分野なんです。と謝りを認めろよ」と思うが、別の話を延々とする。「社長。誤魔化さずに答えてください」というと「私は真摯に答えているだろ!君こそ何度も同じ質問をするのはやめたまえ」と激怒する。

話が噛み合わない。社員の意見を聞かない。どんどんと間違った方向に進む。さらに高額の機械を購入すると発表する。「これで生産性が爆発的に上がる!」と借金までして買うという。それに見合うだけの収入はないのに大丈夫なのか? 社長は自信満々。専門家に聞くと「それは無意味。その機械も不必要」と言われる。

最初はやり手の社長だと思っていたが、平気で人を踏みつけることが多発する。残業代を出さない。人をこきつかうのも平気。人を人と思っていない言動。給与の額が約束と違う。次第に我慢ができなくなってくる。気づくと社員はどんどん辞めている。2年で全員が入れ替わった。が、社長は「無能な奴はいらない」と吐き捨てる。そして一番社長が批判する専務こそが良識があり会社を支えているが、飲み会では毎回、彼をこき下ろしている。

(患者側の思い。理由)

これら社長の行動を普通に見れば無能で横暴なダメ経営者としか見えない。社員が辞めていくのは当然。が、これ全て症状なのだ。健忘症や物忘れではなく、嘘をついているわけでもない。悪意もない。病により情報処理が出来なくなっている状態。

言ってないことを「言った」と思い込む。言ったことを「言ってない」と信じ込む。それが症状。嘘を言っているののではないから、自信を持っている。「社長、そんなこと言ってませんよね」と言われると「この男。私の指示を覚えてないんだな。頭の悪い奴だ!」と解釈して怒る。

意味不明な説明をするのも、誤魔化しているのではなく、聞かれたこと=その意味を把握できないので別の問題だと思い答える。「聞いていることに答えてください」と言われると、まさに社長がいうように「ちゃんと答えているだろ」ということになる。自分が質問を把握していないのではなく、相手が真摯に答える自分を批判をしていると解釈する。だから怒り出す。

これは記憶力が悪いとか、頭が悪いとかではなく、情報処理能力が低下している状態。通常の日常生活はこなせる。一般的な日常会話なら支障はないが、ある種の情報を歪めて解釈してしまうのだ。パソコンでいうと多くの情報を入力したために処理が追いつかず「は?」という結果がでることがある。それに近い状態なのだ。

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以前は躁鬱病と呼ばれたように、躁状態は酔っ払った状態に近い。気が大きくなり何でもできる気がする。怖いおじさんに絡んだりしてしまうサラリーマンもいるが、酒を飲まずにそうなるような感じ。だから、経験のない分野でも「俺にはできる」と思い込む。誰がどう言っても聞き入れない。不必要な機械を購入する。「宇宙人が攻めてくる」と騒ぐわけではないが、周りの人たちを巻き込み、踏みつけて、騒動を起こしてしまうのが症状なのだ。

酔っ払った状態に近いというなら、社長という立場を考えず、会議で奇声をあげたり、ヤジを飛ばしたりということもあった。これも躁状態のためだ。病気とは分からないので「常識がない」「嫌な奴」と思われがち。本人はまず自分が病気だと気づかない。批判する連中こそがおかしいと考えるので当然、治療はしない。第三者は「何か揉めているな。まあ、何方もどっちだろう」と関わろうとしない。

もし、「彼が双極性障害では?」と疑いをかけても「人権侵害」「差別」「偏見」と批判する人が出てきて口を塞がれがち。患者は病気であることに気づかず、同じことを繰り返す。社長の件は一例であり、いろんな症状があるが、こう考えると、あの人がトップにいるあの国がとんでもないことになるのも理解してもらえるはずだ。



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