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「境界性パーソナリティ障害」⑬ ー現在、被害に遭っている方から質問。 [境界性パーソナリティ障害]

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 境界性パーソナリティ障害の記事。

 相変わらず好評で、新しい記事をアップすると数時間で100件アクセスを記録する。「記事を読み。あの人はこれだったのか~」と痛感したというコメントをたくさん頂いていることからも、被害に遭っている方が想像以上に多いということだろう。

 質問や相談も何人かから頂いているが、時間もなく、個別にお答えすることがなかなかできない。また、僕は専門家ではないので、安易にお答えすることが危険とも思える。だから、文献で読んだ知識と、僕の考えとは分けて書くようにしている。

 一番多い質問は「被害に遭ったらどーすればいいのですか?」というもの。これまで患者の行動や思考は説明して来たが、では対応すれば?ということは、あまり詳しく書いていない。そこで今回はその点について書いて行こうと思う。

 危険な対応法を綴ったコメントは先日紹介。

 それがなぜいけないか?は説明した。しかし、これまでも繰り返し書いて来たが患者がターゲットを取り込む方法論は見事としかいえない。これなら誰も引っかかるし、先日も紹介したように、自殺をほのめかされては逃げることもできない。

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 そこでまず、専門医に聞いた話を紹介する。

 「いきなり関係を切ってはいけない」と言われた。そうなると、二元的な考え方しかできない患者は「裏切られた!許せない」と思い、攻撃を始める。「だから、少しずつフェードアウト」が大切だと言われた。

 相手を激情させないようにしながら、少しずつ離れて行く。いきなり電話番号を変えたり、メールアドレスを変えると、「捨てられた!」となるらしい。かといって、あれこれ言ってる来る相手にいちいち対応するのも大変。だから、毎回、真剣に対応するのではなく、少しずつ距離を置くということが大事なのだろう。

 次に患者から攻撃(メール、Facebook等での批判、中傷、デマ)を受けたとき。頭に来るからと反撃するのはよくない。これは以前にも書いたが、患者は自分を注目してほしいという気持ちが非常に強い。だから、深夜に長年電をかけて来て延々と話を聞かせたりする。それに耐えて話を聞いてくれることが嬉しい。でも、相手は溜まらない。明日は朝から仕事がある。電話を切ろうとすると患者は激怒。「裏切られた!」と攻撃を始める。あちこちで悪口をいう。妄想で作ったウソをいい触れ回る。

 こちらの気持ちを逆撫でし、反撃したくなる批判、悪口を言って来る。大切にするものを踏みにじり、黙ってはいられないことを指摘してくる。変な表現だが、これは映画作家として聞くと見事としかいえない。シナリオ書きでも気持ちを逆撫でするセリフを考えるのは本当に大変。なのに患者は見事なくらい腹立たしい言葉をぶつけて来る。

しかし、反論してはいけない。反論し、批判することで相手は「私の存在を認知している」ことを確認し、ある意味で喜ぶからだ。その罠にかかり「許せねえ!」と反論、反撃することは患者の思うつぼである。

 ただ、患者も苦手なものがある。愛情を示すと、もっともっとと無理難題を要求し、離れて行くと、批判、悪口、攻撃をし、反撃させて認知されていると感じる。が、無視されるのは苦手らしい。なるほど!と思った。愛を注がれるのも、憎しみをぶつけられるのも、相手を認知する行為。だが、無視というのは究極のゼロ表現。相手を認知していないということ。

 だからこそ、更なる攻撃をし、痛いところを突き、相手を逆上させ、自分に関心を向けようとするのだ。子供でも親の愛を感じられないと、わざと悪戯したり、失敗して関心を惹こうとする。もっと言えば不良はほとんどそれ。非行をして注目してもらおうという思いがある。それと同じ発想なのだ。


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 これは友人の体験談だが、

 あれこれ患者が言って来ても構わず、特に拒否はしないまでも、放っておくといつの間にか近寄って来なくなったという。ま、実のところは、他でターゲットを見つけて、そちらに力を注いでいたのだけど。また、関心を惹こうとあれこれ批判的なことを言って来た患者を完全無視した人の話も聞く。こちらもやがて、アプローチして来なくなったという。

 逆に、あれこれ言って来られて逆上。反論した男性もいた。すると患者は「ごめんなさい。いろいろ辛いことがあったの。わがままを言える人もいなくて、ついついあなたに当たってしまって....」と意外なことを言われ「あー、この子は寂しかったんだ」と感じて、仲よくしたら、また元の木阿弥。深夜に長電話がかかってきて....ということを繰り返し、逃げられなくなってしまった。

 これらから考えられるのは、初期段階で気づけば少しずつ距離を置きフェードアウト。でも、攻撃が始まってからだと、それも難しいかもしれない。ただ、反論しても相手を喜ばせるだけということになる。その辺でどーすればいいか?は、専門書にも書かれていなかった。

 ネットでいろいろ探していて、興味深いブログを見つけた。

 境界性パーソナリティ障害の患者から被害を受けた方が書いたもの。その方がいうには「とにかく逃げろ」「何をおいても逃げろ」「取り巻きにされるのはもともと、大した好意がない人たち。その人たちを含めて切り捨てて逃げろ」というようなことが綴られている。

 このブログ。僕は過去に遡り全ての記事を読んだが、いろいろな考え方、対応法、解説が書かれており勉強になる。専門医ではないが、経験者の意見はとても参考になる。もし、現在、被害に遭われている方がいれば、一読をお勧めする。




 「ボダ被害に遭わない、逃げ切るためのブログ」
        境界性人格障害者から被害を受けている方のためのブログです。

 こちら=>http://victim-of-bpd.hatenablog.jp/entry/2015/11/01/130011

 (ボダ=ボーダーライン人格障害の略。境界性パーソナリティ障害の別名)



  このブログの続き「第14回」は=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-02-22



 あと、僕が読んだ専門書で一番、分かりやすく、勉強になったのは以下の書籍。お勧め。

 
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