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自分の知らないことを、あれこれ言う人たち DVD発売編 (再掲載) [2014]

1年前。「朝日のあたる家」のDVD発売はありません。だから、ぜひ、映画館で見てください。と書いた。というのも、「DVDが発売されたら見ます」という人が結構いるからだ。ご存知のように原発事故を題材とした映画なので、どのメーカーも腰が引けて手を上げなかったからである。

そうすると、もの凄い数のコメントが来た。「台湾で製造すれば安く出来ますよ」「パソコンを使ってDVDを焼くこともできます」等。大きな勘違いをしている。DVDを「制作」することができないと言っているのではない、「発売」ができないと伝えたのだ。つまり、メーカーがDVDを制作して流通に乗せて、宣伝して、店頭で発売する。そのことをいっているのであって、DVDディスクをプレスできないと言っている訳ではない。

他にも「TSUTAYAに頼んでみればどうですか?」「Amazonはどうですか?」という勘違いなものもあった。TSUTAYAはレンタルの店。Amazonは販売の店。DVDを作ってはくれない。そうしたら「自分で作ってAmazonで売ってもらえればどうですか?」と言ってくる。メーカーを入れずに誰が宣伝するのか? その上、レンタルDVDとして扱われない。そんな当て外れのコメントが続々と寄せられた。

DVD化する目的はより多くの人に映画を見てもらうため。単にDVDをプレスする。単に通販店に扱ってもらっただけでは、広がらない。なのに、寄せられたコメントはその辺も理解していない。業界の特殊システムなどもあり、分からないのは当然かもしれない。が、分からないのに多くの人があれこれコメントしてくる。100%が当て外れ。「よく分かりませんけど***に頼むとどうですか?」というものも多い。「よく分からなければ」コメントするな!と思える。

そもそも、「DVDを発売する方法を募集します!」といった訳ではないのに、そんなコメントが山ほど来た。最初は応援のひとつと捉えていたが、そんなことを書き込むより映画館公開を応援してくれる方がよっぽとDVD化が可能になる。映画館でメガヒットすれば、ヤバい題材でもメーカーが手を挙げてくるからだ。

つまり、必死でDVDになる方法を考えてくれた人たち。基本は好意ではあるが、そのときのコメントは100%当て外れ、何の展開にも繋がらず、そんなことを書き込む暇があれば、映画館公開の応援をしてほしかった。なので「DVD化のアイディアを求めていません! 専門家にも相談。あらゆる手段を試しても駄目なのです。今はDVDより映画館上映を応援してください」と理由を詳しく説明。感謝を伝えて何度も告知した。

今も「DVD発売は残念ながらない」と書くと、「だったら台湾で!」とイチから蒸し返すようなコメントが来る。だから、その種のコメントは即、削除させてもらう。そうしないと、読んだ人が「よく分からないですけど、***へ頼むのはどうか? 」というコメントが次々に入る。だから、その前に削除して「DVD発売に関するコメントはしないでください」と書く。

長々と書いたが、もし、これが純粋に(?)嫌がらせ、誹謗中傷のコメントなら遠慮なく削除できる。が、皆、基本、好意で書いている。しかし、好意だとしても勘違いコメントであり、それがまた他の人たちに勘違いコメントをさせる呼び水になる。そして、その種の提案は必要ないことを記事に長々と書かねばならない。時間が取られる。実質的に邪魔されているのと同じ。そのことを理解してほしい。

それにしてもなぜ、人は自分の知らないことを、聞きかじっただけの知識を伝えようとするのか? たぶん、アドバイスしたい、応援したいということなのだろう。だが、知らないことはアドバイスにはならない。応援はありがたいが、実質的には足を引っ張ることになる。DVD発売のことだけではない。僕自身が友人や後輩たちに対して「そんなことしてないかな?」「もしかしたら...」そんなことを見つめる機会にもしたい。

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