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原発事故の現実。皆が思うほど伝わってはいない [【再掲載】]

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 昨年は本当に「朝日のあたる家」に始まり

 「朝日のあたる家」に終わった1年。いや、まだ「朝日」日本縦断公開は続くのだが、いろいろと思い出すことがある。このFBでもいろんなことを綴ったが、日本中をまわり、様々な人と出会って感じたことも多い。

 この情報時代にいかに事実が地方に届いていないか?痛感。もはや原発問題はタブーではなく、テレビ新聞でもかなりなことを報道している。にも関わらず、多くの人が事実誤認をしていること。「電気が足りない」「原発がなくなると経済が立ち行かない」と思っている。テレビ番組のキャスターですらこんな発言をする。

 「原発がなくなると江戸時代に戻る」 

 そして何度も書いたが「福島の事故はもう収束した」「事故は大したことなかった」と信じている人も多い。さらに原発に関心ある人でさえ、そんな人が数多くいることを知らないという現実。「朝日」を観て「二度目の事故でこんな呑気に反応をするのはおかしい」と指摘する人が一部いたが、実はそれが現実。まだまだ、

 原発事故を取り巻く状況を知らない人。

 もの凄い数いるのだ。

 何よりも驚いたのは原発がある町では、未だに表立って「原発は危ない!」といえない空気があるということ。原発がある町ほど、福島の悲劇を痛感すると思っていたが、本当に人ごと。「この町は関係ないし〜」という人がもの凄くいる。

 ある原発立地県で「朝日の」前売り券をボランティアで売ってくれた方がいたが、1枚も買ってもらえなかったと嘆いていた。「何で原発事故の映画なんか観なきゃいけないの?関係ないでしょう?」てな感じだったらしい。単に原発の恩恵を受けているからではなく。こう考えている。

 「福島の事故は別の国で起きたこと」

 こうして原発に詳しい人はどんどん詳しくなり。そうでない人はますます福島への関心を失い。詳しい人たちは集まって原発ドキュメンタリー上映会をして、「そうだ!原発はいけない」と確認し合う。でも、その輪が大きく広がることはなく。毎回同じメンバーで確認を繰り返す。

 関心のない人は「脱原発より景気」と選挙で推進派を圧勝させてしまう。原発事故の現実は報道されても、それを受け止めているのは一部の人たちだけであり。これでは報道されないのも同じ。つまり、関心ある人は「誰もが原発の怖さを実感している」と思い込んでいるが、現実は違うということ。

 そこからスタートしなければ、いくら声高々に主張しても状況を変えることはできない。専門的なドキュメンタリーも必要だが、

 まず、福島で何が起こったか?

 専門的にはならない形で伝えることが必要だと思える。そんな寂しい現実を昨年1年で知った。その意味でまだまだ「朝日のあたる家」を多くの人に観てもらわなければ...と感じている。

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