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20年前「オウムに入る奴の気持ちは分からない」といっていた友人の今。 信者だけでなく、日本人は皆、マインドコントロール? [my opinion]

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今からちょうど20年前。

1995年。地下鉄サリン事件が発生。その首謀者であるオウム真理教関係のニュースが連日、テレビでは流れた。その中で気になったのが、「マインドコントロール」という言葉。

ワイドショー等では、信者たちは麻原彰晃にマインドコントロールで操られて、様々な事件に関与したと報道。その常識を超えた事件の数々に視聴者は驚愕した。

が、僕の周りはこんな人が多かった。「何であんな怪しい宗教に入るんだろう?」「あんな宗教に入る奴の気が知れない」「俺なんかオウムには絶対に入らない自信があるな!」

確かに、常識で考えれば、あんな宗教団体に入ることはないだろう。が、友人たちはなぜ「入信しない自信がある」というのか?その根拠は何だろう。訊いてみると「入る訳ないじゃん!」としか言わなかった。

もうひとつ気になったのが、

テレビで流される「マインドコントロール」という言葉。それがどのように行なわれたか? 詳しく説明する番組はあまりなかった。思い出すのは「仮面ライダー」。怪人が出す電波で、市民が操られ破壊工作をする。

しかし、そんなことが現実にあるとは思えない。信者が催眠術で操られたということではない。準備万端、サリンを製造して、地下鉄に乗り、撒く。それは催眠状態ではできない。明らかに自意識を持って、行動しているはずだ。

マインドをコントロールされたというより、尊師と呼ばれた麻原彰晃の考えに共鳴して、その指示に従い事件を起こしたというのが正解ではないか? つまり、過激派と同じパターン。

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なぜ、マインドコントロールという言葉を使い、

報道したのか?と当時は考えていた。未だに信者たちの心境というのは明確に理解できないが、それから20年。最近の日本を見ていて感じることがある。

福島第一原発の事故。自民党の圧勝(?)集団的自衛権、消費税UP、アベノミクス。ネットを利用している人はそのからくり、真実、問題点を理解していると思う。でも、それ以外の人々。

原発事故は収束し、多くの人が自民を支持したので政権与党になったと思い、日本が戦争をする国にはならないと信じ、消費税のUPも仕方のないことと思っている人が数多くいる。

 詳しくはこちらを=> http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27

何でそんなことを信じてしまうのか? 

それは真実を伝えないマスコミ。ディスインフォメーションが大量に流され、問題点には出来る限り触れず、風化させようとする。被害が出れば風評被害と決めつけ、放射能は安全ですキャンペーンをする。

消費税UPも、社会福祉に使われるから仕方ないと思っている人が多いが、実は企業への税金を安くしたことへの補填に、ほとんどが使われていることは知られていない。(詳しくは=> http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2014-11-28

サラリーマンの友人たちに、どんなに説明しても「原発事故はもう収束したんだよ。野田総理が収束宣言したろ?」というし、「放射能のことは騒ぎ過ぎだよ。気にし過ぎだな」と平然という。=> http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2014-11-27

そして集団的自衛権と個別的自衛権をごっちゃにして、論じる。=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2014-12-11-1

何だか、オウムの信者を思い出す...

彼らは高学歴な者が多かった。なぜ、そんな人たちが麻原の言葉を安易に信じて国家転覆まで考えたのか? 不思議だった。同じように、先の発言をする人々も、それなりの学歴があり、それなりの企業で仕事をしている。

にも関わらず、どちらも現実が見えておらず、キケンなことを信じ込んでいる。どんなに説明しても頑、理解しようとしない。ダマされているというより、マインドコントロールされているといった方がいいような気がしてくる。

やはり現実にありえるんだ.......今の日本人。オウム信者のように思える。

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そこに先日も記事にした件が関わってくる。日本の教育システムだ。何度も書いたが、「暗記」中心。「考える」という訓練をしない。「意見や感想」を述べるという勉強をしない。与えられたことをひたすらこなす。厳しい校則で、勤勉であることを求められる。

その結果、矛盾したことでも、疑問を持たず。

上からの指示には逆らわず。嫌なことでもおとなしく従う。「考えても仕方がない」と考えるのを止める。難しい連立方程式は解けても、世の中の矛盾を考えようとはしない。

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つまり、学歴は高くても、考えることをしない大人が大量に育てられた。それによって企業は大きな収益を上げて日本は経済大国になった。が、同じことをしてきた後追いのアジアの企業に抜かれてしまった。

もう、今まで通りにはいかない。なのに、高度経済成長時代と同じことしているのが、この国だ。でも、もう1億総中流にはなれない。だから、一部の金持ちがより金持ちになるという政策が進められている。貧乏人はより貧乏に。

しかし、多くの人はそれに気づかず、

再びバブルが来ることを期待して、怪しげな経済政策を受け入れ支持。企業減税が目的の消費税UPにも耐えて、それを進める政党に怒りを感じながら、投票拒否をすることで、結果的に、その政党を応援してしまう。

マスコミは「圧勝」と報じたが、実はごくごく一部の人が投票しただけ。多くが棄権したことで、あの党は政権が取れたのだ。

そう考えて行くとオウム真理教の信者と、今の日本人はとても 似ていると思えてくる。「オウムになんか絶対に入らない自信がある」といってた友人。今は「原発事故は収束した」といっている。なるほど、そうやって人は気づかぬ内にマインドコントロールされてしまうのか?と感じる。

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太平洋戦争前もそうだったと聞く。

知らない内に「戦争」「戦争」となり、疑問を持とうものなら「非国民」と言われ。何も発言できなくなった。そして国民一丸となり戦争に突き進む。誰ももう止められない。

大手企業に勤めていた友人も「うちは大丈夫だよ」とバブル崩壊後も疑問さえ持たなかったが、その会社は倒産し、彼は職を失った。やはり、思うのだが、今、日本人に一番必要なものは「考える力」ではないか? 疑問を持つこと。現実を見つめること。真実を見抜くこと。

しかし、14年に渡る教育で「考える」という力が育てられいない。与えられることを受け止めるだけでは、最後に泣くことになるだろう。考えて、考えて、「本当に大切なことは何なのか?」「自分は何をすべきか?」それを見つけることが、21世紀を生き抜く上で必要なのだと思える。


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