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感想「革命はいつでも名も無き市民の側から起こる」 [「朝日のあたる家」観客の感想]


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 横浜ジャック&ベティで「朝日のあたる家」を観てくれた

 長年、お世話になった先輩の感想

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映画「朝日のあたる家」を観てきた。
横浜初日ということで監督の太田隆文、
主演の平沢いずみが舞台挨拶に来ていた。
帰り際、監督がこちらの姿を認めると駆け寄って
来て握手を求められた。相変わらず熱い男だ。
もっともこのくらいの熱さと、我を通すある種の
図々しさが無いと映画なんて撮れない。
この映画を撮影した三本木さんもいた。
直接会うのは 8 年ぶりだが、幸いにも
こちらの顔を憶えていてくれた。

この太田という男、彼が十代の時から知っている。
妙に我慢強い面があるかと思うと、ヘンなところで
廻りと衝突を起こしたり、感激したりする。
熱さと無邪気さの同居した男だ。
関西人の血か?
向こうから見りゃ感情をあまり出さない関東人の方が
理解できないのかもしれないが。
彼のブログを読んでると彼なりの思考回路が見えて来て
面白い。昔から「ボクはぜんぜんナマってませんよー」
と言いながら大阪弁丸出しだったし。

ある意味、身内贔屓に近い感情はあるので正面切った
批評はし辛い。
が、これは言える、
普通の生活をする普通の日本人が今観るべき映画だ。
内容は福島原発事故の追体験・疑似体験といえるものだ。
暗く重く、救いようがない。
しかしこれが今の経済システムが無かった事にしようと
している現実でもある。
この映画は一般の娯楽映画とはかけ離れた地点に岐立する。
忘れないため、眼を背けないため、考えるための映画だ。
自覚しているしていないに係わらず、現在の生活に充足
している人ほど、あまりの脆さに衝撃を受けるだろう。
その時が来て知らなかったでは済まされない。

低予算故の残念さは散見されるものの、監督の社会派の
側面が垣間見られて興味深かった。
誰もが諸手を挙げて賛同する映画でないのは明白だが、
革命はいつでも名も無き市民の側から起こる。



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