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なぜ、原発事故の映画を作ったのか?(4−終) [【再掲載】]

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 幸せとは何か?

 それは昔の人が皆持っていたもの。

 貧しくても、それが人々を支えていた。

 それが戦後、どんどんと失われて来た。

 それが「絆」。

 人と人の絆。家族の絆。

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 それが日本人を支えて来た。

 そこにこそ本当の幸せがあるのではないか? 

 でも、それがなかなか分からない。

 人が本当に大事なものを知るのは、実は「不幸」の時代。

 戦争があってこそ、命の大事さが分かる。

 悲しいけど、それが人。

 その意味で原発事故というのは、戦争を越える究極の不幸。

 戦争は降参すれば終わるが、放射能は降参しても何万年も放射線を出し、

 人々を苦しませる。

 そんな原発事故を見つめることで、

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 福島の方々の悲しみを知る。

 奪われた家、引き裂かれた家族、バラバラになったクラスメート。

 そんな別れと悲しみを見つめることで、同時に

 本当に大切なことも見えて来るのではないか? 

 それを「朝日のあたる家」で描きたかった。

 それこそが「朝日」を作った意味。

 だからこそ、原発事故を描く映画を作らねばならなかった。

 それこそが僕が映画を作る意味であり、目的。

 生活のためとか、有名監督になりたいとか、

 そんなことではなく、

 映画を作ることで親子に本当に大切なことを

 伝えられると考えたからだ。


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