「朝日のあたる家」はDVD化されない? [完成披露上映会に向かって]
よく訊かれること。
「朝日のあたる家」はいつ、DVDになるのですか?
答え。「残念ながらDVDにはなりません」
説明しよう。
一般の方はこう思いがち。
「映画は上映されたあと、必ずDVDになり販売やレンタルが行われる!」
でも、それは違って、
DVD化されるのは以下の2つの場合
1、映画が作られるときに、ビデオメーカーが出資しているとき
2、メーカー出資はないが、大ヒット。DVDが売れると見込んで依頼が来たとき
いずれかでないと、DVDは発売されない。
今回は市民からの寄付のみで作られた映画。
大手企業からの出資はない。当然、メーカーからもないので(1)番はあてはまらない。
(2)番の映画が大ヒットしたとき。
だが、今回の映画の題材は「原発事故」
非常に問題がある題材、通常の映画会社は絶対に映画化しないもの。
原発に関わる人、企業から見ると、
原発の悲劇を描くことは好ましくない。
早く再稼働ができるように、もう福島のことは忘れてほしい。
それらが彼らの本音。
そんな企業と関わりのあるメーカーは当然、DVD化を依頼しては来ない。
以前、RCサクセッションが反原発ソングを作ったときも
レコード会社は発売を中止した。先日の東京新聞に記事があったが、
当時の担当者は親会社に気遣い、自主的に発売を中止したという。
311以降。多くの人が原発反対を唱えるようになったが、
まだ、多くの会社は原発関連の企業に遠慮している。
わざわざ「DVDにしたい!」と言って来る会社はないだろう。
もちろん、心あるメーカーが
「なら、うちで発売しましょう!」といってくれるところが
出てくれば嬉しいが、なかなか、そんな会社はない。
ということで、残念ながらDVDになることはない。
でも、福島には今も苦しむ人たちがいる
「原発事故は収束した」と思う人が増えている実状を考え
もう一度、皆で福島を考えるきっかけとして、この映画を作った。
問題があるから触れないでおこう・・・ではなく、みんなで考えること。大切だ。
原発だけでなく、故郷、家族の絆を描いた作品でもある。
ぜひ、この機会に、湖西市の完成披露上映会で見て頂きたい。
2013-06-21 11:53
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