映画編集はやはり恐竜の化石掘りに近い? [編集作業]
次第に調子が出て来た。
全体の4分の1まで粗編集
ギチギチに編集してしまわないので、少し甘めに、余裕を持たせて編集
台詞やアクションのダブりも残してある。
マシンのナットを締めるのと同じで、全体をまず緩めに締めてから
それぞれをギチギチと締めることが編集でも大事。
また、編集をしていて、やはり編集は技術的な作業で
どんなふうに編集しようかなあ・・ではなく
化石を掘るように、何が埋まっているのか? 想像しながら掘り起こして行く
というが近いと思える。
シナリオを自分で書き、撮影も自身で監督しているが、
編集はそれをつなぎ合わせるだけの作業ではない。
少しずつ掘りながら、全体像を考えて、右を少し掘り、左を掘り
ああ、ここは恐竜の尻尾なのか・・・と確認しながら進めるのに似ている。
なので、単に映像を繋ぎ合わせる作業ではなく
どんな映画になるのだろう? どんな空気が流れているのだろう?
と、作るというより、それが次第に見えてくるのが楽しい。
やはり、化石掘りに近い。
思い出したが、「ストロベリーフィールズ」も「青い青い空」も
編集している内に、えーーーこれはこんな作品だったんだ・・!
と驚きがあったことを思い出す。
僕が作り出したというより、作品が生まれて来るのに立ち会った感じなのだ。
こんなことを書いていると、頭が変だと思われそうだが
それがアートというもの。映画というものなのだ。
さて、今回の「朝日のあたる家」はどうか?
まだ、一部しか見えていないが、どんな全貌になるのか?
楽しみでもある。
(つづく)
2013-03-29 06:00
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コメント(1)
編集作業、いつも興味深く読ませてもらっています♪
「ストロベリーフィールズ」では、少女達が夕陽に向かって叫ぶ場面と、どの少女だったか、地面に倒れ込んでしまう場面、が印象に残っています。
「青い青い空」では、やっぱり声を出せなかった少女が一生懸命声を出して思いを口にする場面、でしょうか。
いつまでもその場面を鮮明に思い起こすことができる映画って、実はあまり多くありません。大ヒットした映画でも、賞を取った映画でも、じゃあ、どの場面が印象に残った?って言われると、うーん、としばらく考え込んでしまう場合があります。
映画の力って、実は映像の積み上げの中から、見る者の心に一本の矢を射る場面を作り上げ、いつまでも人の心に残っていく作品になっていくこと、なのかもしれませんね。
えらそうなこと言ってすみません。
完成、楽しみにしています♪
by 梅茶 (2013-03-29 08:15)