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映画会社はベストセラー原作しか映画にしない? [製作準備PART1]

   
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 読者の方からコメントを戴いた。

 人ごととは思えない内容。

 先の回のコメント欄でも、見てもらえるが

 こちらでも紹介させてもらう。

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今の邦画界は原作がないと、製作資金が集まらない状況の中、

オリジナルで奮闘する姿は元気つけられます。

私はフリーで助監督を長く努め、監督となるべく企画やシナリオを書き、

製作会社に送っては黙殺され続けられました。

今は自主映画を作り、そこから成功するために頑張っています。

(自分でカメラをまわし、スタッフは0の環境です)

フリーなので、もう五ヶ月も仕事がない状況でも、

これだけはあきらめずに頑張っています。

いつか何らかの協力ができたらと思います。

2012/8/16(木) 午前 10:08[ mkbig2001 ]


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 コメント。ありがとうございます。

 他人事とは思えないお話。

 まさに、文章内での指摘通り。

 映画会社が映画にするのは漫画や小説でベストセラーになったもの

 オリジナルのシナリオはまず映画化しない。


 7年前に監督した僕の映画

 ”ストロベリーフィールズ”のときも

 同じ問題にぶつかり、戦いの日々を送ったのを思い出す。

 その作品も原作のない、僕のオリジナル脚本だったからだ。

 当時の記事=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-10-28-1

        

 なぜ、オリジナルを映画化しないか?

 いろいろと理由はあるが、

 映画会社、製作プロダクションで働く人たちで

 シナリオが読める人がほとんどいないということがある。

 何がいいシナリオで、どれが駄目なのか?

 彼等には分からない!

 だから、人気があり、すでに世の中が認めた

 ベストセラー小説や漫画を原作としてシナリオを作り

 映画化するのである。


 他にも理由はあるが、

 どんなに素晴らしいシナリオを持ち込んだとしても

 原作ものではなく、オリジナルだった場合

 映画会社の人間が読んで”これは素晴らしい! 映画にしよう”

 とは絶対に言わない。(良いシナリオであることを認知することができない)

 稀にシナリオが読める社員がいても、上司が駄目だと潰されてしまう。


 彼等に映画化させるのであれば、別のカードを使わないと駄目なこと。

 何本かの映画を監督して、思い知った。

 僕の場合は自分で製作費を集める・・・つまり、

 プロデュサーを兼任する方法を選び。2本の映画を監督。

 両方共にオリジナル脚本。

 そして今回の”朝日のあたる家”もオリジナル。

 でも、だから、大変なのだ・・。


 そのために毎回4-5年の年月がかかってしまう。

 コメントをくれた方の気持ちは痛いほど良く分かる。

 僕自身も通って来た道。

 応援しています!

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