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原発映画のシナリオを読んだ感想(4)医療関係の女性 [シナリオ感想]

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 次回作のシナリオ

 原発事故の悲劇を描いた物語

 シナリオを読んでくれた方からの感想をご紹介

 今回は医療関係のお仕事をされている女性

 心に響く感想をもらった。

 どうもありがとう。

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 本当は、震災直後からずっと

 福島に心を傾けていたら見えていたこと。

 でも放射能のこと、原発のこと、あまりに身近すぎて
返ってみんな目をそらしているんだと思います。

 だからきっと、この脚本が映像になって 物語になって、

 俳優さんが実際に存在する身体で、声で
演技をつけたら、実在のものがたりとして、
改めてみんな現実を見ることができると思います。

 自分自身、本当は東京を離れた方がいいとわかっていても、
離れられないのは。

 どこかに、今の放射能汚染を現実と思いたくない、
気付かないふりをしていたらそのまま何とかなるんじゃないか
という甘えだったり、逃避心理が働いているのだと思います。

 自分も含めて、もう一歩「いまここにいる」自分のことを
真剣に考える、その後押しをしてくれる作品だと思います。

 初めは、この作品の中で、

 福島で被ばくした現実の方の声も
あったらいいんじゃないか、と思いましたが、

 監督から、この作品そのものが、すべて福島で実際にあった
ことだと聞いて、これがすでにその声なんだと思いました。

 私がいちばん切ないと思ったのはお父さんです。
死に行く子供もつらいけど、

 死なせたくない、守りたいと思いながら、

 でも自分が信じて努力したことがすべて無駄になってしまう。

 こんな無力感を、ごまかさずに正面から受け止めて
生きているお父さんは、責められるべきではないし、
そう描かれていると思います。

 ラストの「ありがとう」と叫ぶシーン、

 絶対泣く!と思いました。
というか脚本の時点で泣けました。
(お好み焼きの日を振り返るシーンも泣けました)

「返せ!」じゃなくて「ありがとう!」
故郷への感謝、どうしようもない悔しさや理不尽さ、
言葉で説明できない感情が形になるシーンだと思います。

 あと、福島原発の事故直後からの報道とマスコミの言い方、
それにだまされていた自分たちを、

 この映画を見ることで感情を伴って再確認できる気がします。
そしてそれがまだ終わっていないことも。

 できるだけ多くの方に観てもらいたいと思います。

 たくさんの人が見れば、
放射能のことを話すとちょっと失笑される、

 みんなマスクもしない、
本当は失っている日常生活にしがみついている現状が、
変わっていくと思います。

 絶対に形になるべき作品だと思います。


朝日のあたるい家イメージ.jpg

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