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なぜ、マスコミはゴーンを攻撃するのか?=背景を推理してみた。誰が得をするのか?損をするのか?意外な登場人物? [事件]

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なぜ、マスコミはゴーンを攻撃するのか?=背景を推理してみた。誰が得をするのか?損をするのか?意外な登場人物?

昨夜のゴーン報道。あまりにも偏り、感情的で、強い違和感を持った。日頃、テレビ報道は官邸から「偏向報道はしないように」と言われて(実質は官邸批判をしないでねという意味だが)双方の意見を紹介する方式を取る。賛成派と反対派。なのに昨日のゴーン報道での市民インタビューは全員が「批判」(NHKのニュースウオッチ9)というおかしなもの。とにかくゴーン憎しというような報道だった。

こんな時に有効な考え方がある。「ミステリー小説的犯人探し」である。殺人事件が起こる。被害者に恨みを持っているのは誰か? 被害者が死んで得するのは誰か?と探偵は考える。同じ方法論だ。

ゴーンを悪者にして得するのは誰か? 日産だ。もともとゴーンを追放したくて始めたクーデター。彼を有罪にして日産を取り戻したい。だが、ここでおかしいのはゴーンを追放してから、業績が右肩下がり。トヨタは業績アップ。ホンダは横ばい。日産だけが下がった。これはゴーンに変わる有能なトップがいないということだ。

キナ臭い見方をするなら、業績はいいがゴーンの方針に反対する人たちが彼を追い落とし、実権を奪いたいと考えた。奪って業績を上げるならいいが、落ちた。これは権力を持ちたいだけの人たちがゴーン追放を計画したと考えられる。ここまでならお家騒動で済むが、そこに司法が絡む。特捜の捜査が入る。ロッキード事件からそうだが、アメリカに逆らう人を逮捕することが多い。

実祭、この部署は戦後GHQに作られたもので、当初は財閥が隠した資産を探すのが仕事だった。その後はアメリカ様に逆らうものを潰す係。田中角栄、小沢一郎。もターゲットにされた。と言われている。それでいうとゴーンもターゲットにされた? それと連携して社内で引き下ろし作戦? では、アメリカはなぜゴーンを貶めたいのか?

これは固い情報ではないが、ゴーンの里ルノーが中国の企業と提携した。そのことで日産の機密情報が中国に流れる。それが兵器に転用されると困るというのがアメリカの不安条項。だから、ゴーンを潰したい。日産の重役たちと利害が一致した。ということだと、ある情報通はいう。

今回、その件は表に出ないとしても、ゴーンが日本の司法を否定して国外逃亡したことを多くの日本人が支持したとする。「日本の裁判はいい加減だ。信用できない!」そんな声が高くなるとする。次に上がる声はこれだ「そういえば詩織さん事件でも容疑者の記者の男は無罪だったなあ」「籠池夫婦も無意味に長期間拘置されたよな!」「原発差し止め判決出した裁判官は皆、左遷だよな」「日本の司法はおかしい。ゴーンの言う通りだ」ーこれはマズイと言うのはあるだろう。

だから、アメリカ、司法、日産、官邸はゴーンが悪者でいてくれないとマズイ!と言うことになるだろう。「ゴーン。いいね。日本の司法なんてダメだからなあ」なんて市民の声を報道番組で流せない。それこそ「非国民め!」と言うことだろう。それらの意向にマスコミが従った。その辺が背景ではないか? まあ、単なる推理だけどね!


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マスコミはゴーンを悪人に仕立ててたいのか?=あまりにも的外れな批判ばかりの報道 [事件]

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マスコミはゴーンを悪人に仕立ててたいのか?=あまりにも的外れな批判ばかりの報道

ゴーン事件。昨夜の報道(特にNHK)を番組を見ていると、意図的に彼を貶めようというものを感じた。「法律を破った」「犯罪者」「国外逃亡」「司法を愚弄した」等の意見をコメンターター、キャスター、インタビューを受けた市民が口を揃えていう。「ゴーンの会見で新しい事実が出て来なかった」との批判なんて、アホかいなと思えた。

ゴーンは事件を詳しく知らない世界に向けて、これまでの概要を伝えた。当然、その多くは日本ではすでに報道されていることだ。が、それを世界は知らない。それを伝えることが会見の意味だ。それを「新しい事実がない」という批判をするのは的外れ。「新事実の発表」は次の段階で十分。あまりにいろんな情報を一気に発表しては、報道側が混乱する。

つまり「新事実」の発表をゴーン側はするつもりはない。それを日本のマスコミは「新事実がない」と批判する。的外れとしか言えない。また「一方的な主張である」との指摘もあったが、容疑者とされたゴーンが客観的な主張ができるだろうか? まずは本人の思い、主張を聞くのが真相に辿り着く一歩。客観的な指摘は弁護士なり、第三者がするべきであり、本人に求めるものではない。

そのように見ていくと、いつも冷静(他人事?)の報道する特にNHKが非常に感情的で、ゴーン憎しというかのような報道。他の局も近いところがある。何か、ゴーンを悪者に仕立てて、嫌われて者にせねばならない背景があるかのようだ。とどめは森法務大臣だ。

「司法の場で正々堂々と無実を証明せよ」

と言い大恥をかいた。裁判というのは検察側が「罪を証明する」場であり、それができなかったら無罪。それを被告に「無罪を証明せよ」なんて大臣自ら発言するのは、日本は法治国家ではないと認めたようなもの。

トランプ=金正恩会談のマスコミ報道も感情的で否定的だったが、うまく行っては困る人たちが裏で指揮しているようだった。今回も同様。ゴーンが日本の歪んだ司法から逃れて、会見されては困る。彼を悪役にせねばならないという背景を感じる。



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ゴーン逃亡劇について=「モーニングショー」玉川さんいいこという! [事件]

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ゴーン逃亡劇について=「モーニングショー」玉川さんいいこという!

昨日の「モーニングショー」で石原良純が「犯罪。許してはいけない」と力説していたが、玉川さんは別の意見。

「最初からおかしな事件。要は会社内の勢力争い。反ゴーン側からの要請か、別件かは分からないが民事に特捜が介入した。最初から有罪ありきのような裁判から逃げたくなっても当然だ」

その通りだと思う。映画「ミッドナイトエキスプレス」と同じ構図(映画はかなり脚色があると言われるが)、明らかに別の目的で拘置され、形だけの裁判で長期の禁固刑を言い渡された主人公が脱走する物語だが、今回の件もかなり近いものがある。

それでなくて詩織さん事件でも、総理の友達が被疑者というだけで逮捕状が取り消されたり、刑事事件では無罪になったのを知れば、この国でまともな裁判は行われないと思うだろう。原発停止裁判でも、「停止判決」を出した裁判長は皆、左遷され、高裁で判決が覆されるのを見れば、日本の裁判は信用できないと考えてもおかしくない。

テレビというのは、一応建前を言わねばならないメディア。ゴーンに賛同すると「だったら逃げてもいいのか?」とクレームをつける視聴者が出てくる。その中で玉川さんの発言は勇気あるものであり、なるほどと思えるものでもあった。


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「ドキュメンタリー沖縄戦」は平和学習が目的で制作されたのだが、なぜスポンサーは全国公開を渋るのか? [事件]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」は平和学習が目的で制作されたのだが、なぜスポンサーは全国公開を渋るのか?

そもそもはスポンサーである団体が「平和学習」の一環として映像教材を作ることを企画。その監督を僕に依頼。宗教や思想は持ち込まず、純粋に沖縄戦の現実を考えるためのビデオということで引き受けた。

取材は3年がかかり、今年2019年3月に完成。かなりいいものができた。教材というレベルを超えて沖縄戦の全貌を1時間45分で把握することのできる。映画館で上映できるクオリティ。スポンサー幹部に提案すると快諾。その方向で進めたいとの返答を頂いた。

その後、「上層部が映画館公開はしないと決めました」との連絡が来る。「この作品は教材として作ったものであり、映画館公開を目的はしていない」というのが理由とのこと。お堅い組織であることは知っているが、意味が分からない。そもそも教材を作ったのは団体の関係者が沖縄戦を学ぶのことが目的。映画館で上映すれば団体以外の人たちも学ぶことができる。そもそも「平和学習」のための教材。広く活用すべき。

お堅い組織なので、映画館公開で何十万人が見ることを想像できないのかもしれないと思い、説明を続けた。そして沖縄での完成披露上映会。千人近い人がご覧になり、絶賛に次ぐ絶賛。観客の多くから「ぜひ、全国で上映してほしい」との声。デニー知事からも「映画館で公開して多くの人に見てもらいたい」という要請を頂いた。

そのことはすでにスポンサーには伝えられている。沖縄県民が、沖縄県知事が、そして沖縄県が、全国での公開を願っている。にも関わらず、スポンサーから聞こえてくるのは相変わらず「映画館公開は必要ない」という声。意味が分からない。沖縄からの希望に応える気持ちがないのか? 県知事の要請を拒否するつもりなのか?

沖縄で上映したから終わりでは全く意味がない。そこからがスタートなのだ。交渉を続ける。



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なぜ、桜を見る事件は止められずに報道が続けられるのか? [事件]

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なぜ、桜を見る事件は止められずに報道が続けられるのか?

エリカ様事件で消し去ろうとした「桜を見る会」疑惑。意外にもマスコミは追求を続けている。今まではスピン報道がなくても、すぐに諦めて追求をやめていたのに、どういうことだろう? 「頑張れTBS!」「今だ!テレ朝〜」「ここで総辞職に追い詰めろ」とか応援してしまうので気が付きにくいが、マスコミはなぜ急に張り切りだしたのだろう。

特に大本営であるNHKまで「桜」報道を続けている(少なくても先週の金曜までは)。以前にも書いたが、一つには森友事件、家計事件のように巨額の汚職ではなく、高級ホテル・ニューオーターで豪華な食事の前夜祭が5千円!という庶民が見ると「えーー」という分かりやすい怒りの構図であること。

「地元で総理を支持したら、たった5000円で豪華食事の前夜祭に出れて、本来の金額の差額は税金で補填? 翌日は桜を見る会で芸能人と参加。何やそれは!税金で接待か?」

理解しやすい。関心が持てる。そのために視聴率が高くなり、テレビ局がさらに報道するというのはあるだろう。しかし、それだけだろうか? 先日の「モーニングショー」で流された記者が官房長官に議員が質問する場面。最初にこう聞く。

議員「招待者に昭恵夫人枠があると聞きましたが?」
官房長官「ありません」

ところが次に質問された官僚は「あります」と答える。これまで嘘をついてでも政権を守ろうとした官僚がだ!官房長官の意見を覆したのだ。これだけを見ると勇気ある官僚と思えるが、マスコミの動きも含めて見ると、政権に対する反撃が始まったのではないか?と思える。

これまでは圧力に屈し、忖度して来たのに今、なぜ、そんな流れになって来たのだろう。ただ、勇気とか正義とかではない気がする。裏で大きな力が安倍降ろしに動いていると思える。それがトランプなのか? 日米合同委員会なのか? 誰なのか? は分からない。が、そのくらいの存在でないと出来ない現象だろう。

背景に誰がいるとしても、これはとてもいいことであり、この期に辞任、引退してもらい持病の治療に専念してもらうえこと大事だろう。もともとトップが務まる健康状態ではないのだから。お大事にね!



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大本営テレビ局が官邸批判を強める?=番組構成から局の真意を嗅ぎ取る方法。 [事件]

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大本営テレビ局が官邸批判を強める? その番組構成のテクニック。解説=言葉にせずに視聴者に思いを伝える方法

映像の仕事をしていると、報道を見ていてもあれこれ感じることがある。映像は編集と構成で、取材対象者を「素晴らしい人」にも「最低の人」にも出来る。どこを見せ、どこを見せないか?切り取るか?そして映像の順番。それで意図や思いも伝えられる。映画、ドラマだけでなく報道も同様。

そんな中、意外なことにNHKは政権批判を強めている。これまでの報道とは明らかに違う。それは「桜を見る会」問題から始まった。これまで「集団的自衛権」が議論された時も、一切それに触れず。強行採決が行われてから、解説し「問題が残る」と指摘したのが、NHKという報道機関だ。

政権側から「集団的自衛権の本当の意味を国民が理解して反対しないように、番組で解説等はやめてほしい」との要請があったのだろう。それに答えての対応。その後も、総理の失態は報道せず、国会答弁でも頑張っているように見える編集で、間抜けな部分は全てカット。街頭演説でヤジが飛び交うと、それを全て整音(ノイズを消す技術)して決して静寂の中で総理がスピーチしたかのような報道をしている。

そのNHKが公然と総理を批判する報道が続いている。昨日の「ニュース・ウッオチ9」でも、招待客に昭恵夫人枠があったことを証言する官僚を映し出した。これまでなら官邸に都合の悪い事実は全てカット。NHKが報道しなければ、その事実を国民は知ることがなく。なかったことになるからだ。なのに報道した。

さらに、昨日で首相の在職日数が歴代で一位になった。これまでなら大本営として、祝い、評価し、褒め称えるニュースにするはず。それが「桜を見る会」問題の後に報道。視聴者は「公私混同のこの政権が長く続いてもねえ」としか思わない。これも構成により番組側の意図を伝えている。キャスターが一言も言わなくても、この流れを見れば視聴者は「この政権は問題ね...」と感じる。これが構成であり、編集。NHK は意図的に政権を攻撃している。

大河ドラマ出演のエリカさま逮捕。その報復?とも考えるが「桜」報道はその前から。むしろ「桜」報道の報復として官邸がエリカ様逮捕に踏み切ったと思える。そしてスピンとして使うため。だが、NHKは怯まず、さらに「桜」報道を続けている。これは局が正義に目覚めたとか、ではないだろう。何か、どこかで、政権を終わらせようとする大きな力が働いている気がする。それがどこであれ大歓迎だ。この曲で辞任速報が流れるのは、意外に早いかもしれない。



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桜を見る会事件の背景を分析する=辞任は近いかも? [事件]

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桜を見る会事件の背景を分析する=辞任は近いかも?

この件。いつになく報道番組が力を入れている。あのNHKでさえ真剣味がある。来年の大河女優を放送前に逮捕された恨みか?大本営らしくない報道がある。その大河女優、エリカさまのドラッグ事件で踊らされている番組も多いが、桜事件の報道も絶えていない。

背景を考えてみた。

桜事件は森友や家計事件に比べれば額は小さい。同じ友人を優遇したにしても、数十億の便宜をはかるのと、5000円の会費で最低1万1千円する会食ができたのではレベルが違う。なのに、報道機関は今回、力を入れている。以前、あるジャーナリストが言っていたこと。

「舛添知事の失敗は庶民目線で理解できる横領をしたから世間の恨みかった。これが数億、数十億だと庶民感覚では理解できないから怒らない。でも、数万円の絵の道具や数百万の絵画の値段は庶民には高額。だから怒りを買った」

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これが今回も当てはまるかもしれない。

5千円の会費。正確には桜を見る会の前夜祭。総理の地元支援者に希望を募り、ホテルニューオータニという一流ホテルで会食をした件。立食で最低1万1千円。それが5千円ポッキリで豪華料理が食べ放題。では、その差額の6千円は? 総理側は参加者はホテルに泊まるので安くしてくれたと主張するが、それだとホテル側が利益供与になる。差額を事務所が持ったなら、有権者に対する買収行為になると聞く。

おまけに領収書も見積もりもない。

が、これまでも書類がない。黒塗りということはあったが、うやむやに終わっている。なのに今回は追及が続く。なぜか? そこれは庶民に理解できる悪事だから?「高級ホテルで1万円以上する食事を5千円でするなんて許せねえ!」という怒り。「俺なんて焼肉食い放題の3千円でもキツイのに!」という庶民の反発を買った。庶民レベルで理解できるので注目が集まっているのではないか?

そして気になること。

あの人はぶら下がり会見を終えてから、二度も戻って弁解を続けた。これはかなり焦っている証拠。ヤバいことがあると目が泳ぐ。今回は泳ぎ放し。かなり追い詰められるのでは? 世論の応援がありマスコミが頑張る。そしてテレビ朝日は「ここぞ!」とばかりに逆襲するだろう。

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もう一つ感じるは、

桜事件の少し前からあの人は追い詰められているような気がしている。国会でヤジを飛ばす。指差し事件。これらは躁状態の時に起きがち。別の機会に紹介するが、彼が躁状態になるのは治療薬を多めに投与した時だ。つまり、薬が次第に効かなくなってきている。あるいは大量に注入せねばならない事態ではないか? それは本来の病が悪化しているということ。前回の辞任はそれが理由。その病は精神的なストレスから来る。ということは報道されない何か?重圧が彼を襲っているのではないか?

国のトップを襲う重圧。

考えられるのはアメリカだ。例えばトランプから「終了命令」を受けた。ゴミのような兵器を爆買いして猶予をもらっている。が、トランプは終了を決意。アメリカがいつも使う手であるスキャンダルのスイッチを入れた。(田中角栄もそれで降ろされた)で、NHKが急に大本営らしからぬ報道を始めたのではないか? 単なる想像だが「辞任」のニュース速報は意外に近いかもしれない。


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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる③ = 今回はかなり難しい内容。文章長いしね? それがテーマ? [事件]

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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる③ = 今回はかなり難しい内容。文章長いしね? それがテーマ?

先日、書いた記事「記事を読まずにタイトルだけ見て批判する人」「記事は読むが内容を理解せずにコメントする人がいる」という話を書いた。その背景にあるのは「考える力」を育てて来なかった教育があると指摘。それについて意見、推理する友達がいた。

「教育と言うより、文章を読むのが面倒なので、いきなりコメント書くんだよ!」

興味深い指摘なので解説したい。いつものように「ステップ1」から。まず、この友達の主張を確認する。僕は記事で2つの指摘をした。

「ステップ1」
①「記事を読まずにタイトルだけ見て批判する人」
②「記事は読むが、内容を理解せずにコメントする人」

この2タイプがいることを挙げた。友達の指摘は「文章を読むのが面倒なのでいきなりコメントをする」だ。記事を読んでいないという指摘なので②の「内容を理解せず」ではなく①の「タイトルだけ見て批判」を指している。では、この人の主張を分かりやすく書くと以下になる。

「読むのが面等なのでタイトルだけ見て、コメントをするんですよ。教育の問題ではありません」

「ステップ2」

この主張のキモは「読むのが面倒」と言うところ。「今時の人は文章を読むのを嫌がることが多い」と言う背景だろう。それは分かる。ただ、おかしいのは「読むのが面倒」な人がなぜ、コメントを書くのか?「読む」より「書く」方が時間も労力もかかる。より面倒な行為。と言うことは批判をしてきた人は「面倒」とは考えてないと思える。

「ステップ3」

その時は橋下徹の本について書いた。すると「私は賛同しません!」とコメント。橋下を支持する。賛同すると言う記事ではない。タイトルだけ見て「橋下だ!大嫌い」と思い、記事を読まずに「賛同しない」と内容に関係しない個人の思いをコメントしたのだろう。つまり「読むのが面倒」と言うより、激しい嫌悪感を持ち、記事を読む気にもならず、橋下への怒りをぶつけたと言うのが正解だろう。

「ステップ4」

例えば学校の授業で小説の感想文を書かねばならない。「読むのが面倒なので、あらすじだけ読んで感想を書いた」と言うのはあり得る。が、面倒なのに宿題でもないのにFacebookのコメント欄に書き込むのは「面倒なので」ではないと言うこと。つまり「友達」の指摘する「面倒なので読まずにいきなりコメントをする」は違うということだ。

多分、その人が言いたかったのは先にも書いた「今時の人は文章を読むのを面倒がる」と言うことだ。それは正しい。なのに、その人もまたしっかりと記事を読まずに「ああ、そのコメントをした人も文章を読むが面倒だったんだ」と安易に感じ、自説をコメントした。ということだろう。ここで終わりではない。

「ステップ5」

では「面倒なので読まずに」はなぜ、起こるのか?を考える。これこそがその友達が違うと言う「教育」が原因なのだ。日本では長文を読み、自分なりの意見を述べると言う教育はない。「この小説は***を描いています」と言う教え方をされる。他にも自分で考える授業がない。長文を読む訓練がなされていない。だから、読むときに「面倒になる」のだ。苦手なので面倒になる。

ここまで考えると、記事で指摘した「教育が日本人の考える力を育てていない」ことが改めて確認できる。考えるだけではない。読む力も弱いことも確認できる。考えていくと、いろんなことが見えてくるでしょう? ここまで読んでくれた人はかなり「長文読解力」がある人。読んでくれてありがとう。考えれば答えは出るんだよね。



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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる② =ステップを踏んで考えていくこと? [事件]

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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる② =ステップを踏んで考えていくこと?

「美味しんぼ」で福島の鼻血問題について騒動になった時、友人がこんなことを言った。

「僕も酷い仕事でストレスが強かった時に何度か鼻血を出したんだ。福島で原発事故のあと鼻血を出した子供が多いと聞いたけど、あれもストレスが原因。同じだよ」

今回はこの友人の主張を考えていく。その友人の話を聞いて別の友人が「なるほどね。きっとそうだよ」と安易に同意していたが、その友人もあまり深く考えないタイプ。

「友人に同じ経験がある」=>「だから原因は同じだ」

と言う「ステップ1」で考えるのをやめている。そんなタイプ。あなたの近くにいるはず。なので「ステップ2」に進めてみよう。「酷い仕事でストレス」=>「鼻血が出た」を考える。まず酷い仕事をしたからと誰もが鼻血を出す訳ではない。聞くと彼の職場でも、全員が鼻血を出した訳ではない。と言うより彼1人らしい。と言うことは「ストレスが原因で鼻血が出た」と言う友人の主張も事実かどうか?分からない。

疑問を感じるが「彼は強いストレスを感じると、鼻血が出る体質である」という可能性はある。その線で「ステップ3」へ進む。友人の説が正しければ、福島には友人と同じ体質の子供がたくさんいたことになる。では、他と比べてみよう。阪神大震災の時はどうか? 同じく被災者は大きなストレスを感じたはずだが、鼻血の話は聞かない。僕も被災した人を何人か知っているが、そんな話はなかった。ニュースにもなっていない。

では、オウム真理教による地下鉄サリン事件。これも関係者は大変な思いをしている。が、ここでも多数の被害者が鼻血を出したと言う話は聞かない。ここから言えること。友人のように強いストレスを感じると鼻血を出す体質の人は、それほど多くないと言うこと。それぞれの被害者でそんな人がいたかもしれないが、数は多くなく、噂になったり報道されたはなかったと言うことだ。

「ステップ4」似たような話がある事件を考えてみる。鼻血が出たと聞くのはチェルノブイリ原発事故だ。子供達が鼻血を出したと言う話がいくつもある。僕が現地を訪れた時にも関係者から聞いた。さらに広島に原爆が落とされた後、鼻血を出したと言う人が多いと聞く。そう考えると鼻血の原因はストレスより、放射能の方が可能性があるように思える。

なぜ、放射能で鼻血が出るか?は医学的には説明出来ないと言われている。が「美味しんぼ」の作者・雁屋哲さんが自著「美味しんぼ 鼻血問題に答える」(遊幻舎)で仮説を紹介している。かなり説得力がある。ただ、医学的に立証できなくても、あれこれ比較していくことで、いろんなことが分かった。友人のようにストレスが原因で鼻血を出す体質の人は、それほど多くはないということ。そして放射能が関係する事故に鼻血を出す人が多いということ。その意味で友人の主張は正しくないと思える。

ステップを踏み、比較する。これが「考える!」と言うこと。でも、友人と同様に「ステップ1」で考えるのを止める人はとても多い。そんな人はネガティブ・キャンペーンや思想コントロールにかかりやすい。デマでも、嘘でもすぐ飛びつき信じてしまう。政治家にとって一番都合のいいタイプだ。

そこから抜け出すためには「ステップ1」で終わらず「2」「3」に進んで考えること。記者や刑事でなくても真相に迫ることは出来る。ちなみに「そもそも福島で鼻血出している子供なんていねえんだよ」と絡んで来る人が稀にいるが、それについては別記事で解説しているので、それを探してほしい。今回と同じ構図なので興味を持ってもらえるはずだ。


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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる① =「太郎批判」のケースで解説。 [事件]

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記者や刑事でなくても真実に近づくことができる① =「太郎批判」のケースで解説。

僕があれこれ事件の真相を推理すると、こう言う友人がいた。

「でも、私はジャーナリストでもないし、刑事でもないし。本当はどうなのか?調べることなんてできない!」

違う。新聞記者でなくても、警察官でなくても真実を確かめる方法はある。例えば、先日のこれ。

「山本太郎は元俳優だから演説が上手いのは当然。騙されていけない」

僕は映画の仕事をしているから、「俳優だから演説は上手い」にならないこと。すぐに分かる。が、指摘を聞いて「そういえばそうだな。騙されているのかも?」と考える人もいただろう。デマというのは分かりやすくて「そうかも?」と思うように出来ている。では、どうすれば真実を見つけることができるのか?

まず、誰が発言したか?を確認する。この場合は評論家。「評論家なら賢いし、正しいだろう!」と考えるはダメ。原発事故の時もそうだったが、評論家や学者は金をくれる人。寿司を奢ってくれる人の代弁者であることが多い。今、太郎さんを批判して、イメージダウンさせて喜ぶのは誰か? そう考えると、背景にいる人たちが想像できる。もしかしたら、バックはいないけど、れいわが嫌いな人かもしれない。その手の人たちだと考えることが大事。次に比較。

「元俳優だから演説が上手いのは当然!」

と聞いて「なるほど!」と思うのは安直。本当にその通りかどうか検証。簡単なのは比較。「元俳優なら演説が上手い」なら、他の元俳優はどうだ? で、僕は3回目の記事で三原じゅん子をあげた。他にも青島幸男、森田健作、横山ノック(この人は漫才師)等もいるが、皆喋りは上手いが、太郎さんのような感動はない。ということは「元俳優だから」は不正解。つまり事実ではないことをあげて、イメージダウンを図る批判であろうと考えられる。つまりデマだ。

本質を見抜くには、まず「誰の指摘か?」を確認する。次に「発言者の背景?」そして「比較」すること。同じような存在を探して対比。その指摘が他でも成立するか?を考える。さらに発言で誰が一番得をするか? 太郎さんのイメージが損なわれて喜ぶのは誰か? そう考えれば、かなりな構図が見える。疑ってかかろう。比較してみよう。誰が得するか?考えよう。記者じゃなくても、真実が見てくる。

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