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【ボーダーライン人格障害を勉強中。これが本当に病気?凄過ぎて感想が書けない......】 [精神病&精神障害]

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【ボーダーライン人格障害を勉強中。これが本当に病気?凄過ぎて感想が書けない......】

境界性パーソナリティ障害とも呼ばれる

 その病気を勉強。その理解度確認のため、文章にしてみた。患者は若い女性が多く、男性の4倍ほど存在する。人口の2%といわれ、決して特別な病気ではない。が、通常は「変なヤツ」「わがまま」というふうに見え、気づかれないことが多い。

 いろいろと聞いたり、読んだりした例を上げてみる。例えばサークルで、職場で、何らかの機会に、「素晴らしいです!」「あなたのような人は初めてです」「感動しました」「応援させてください」などと、若い女性が絶讃。その男性に近づく。男なら嫌な気はしない。女性はさらにFacebook等で「いいね」を連発。毎日のように書き込みをしてくる。「お仕事がんばって下さい」「今日もお疲れ様でした」「勉強になりました!」「感動しました」「応援しています」気の利いたコメントをしてくる。これも嫌な気はしない。さらに好感を持つ。

 そんなこともあり、職場やサークル活動等で距離が近づき、急激に仲良くなる。彼女は自分が「いかに健気にがんばっているか?」をアピールしながら、次第に自身がいかに苦労しており、大変な状況にいるか? 可哀想な存在であることもアピール。それを知ると、辛い立場なのに、明るい笑顔でがんばっているのだと思え、さらに親近感を持ってしまう。


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 彼に近づくと同時に、周りの友人や関係者にもアプローチをする。

 同じように「自分がいかに明るいいい子であるか?」をアピール。彼の仕事関係や友人関係に根を張って行く。そのうち、少しずつ要望を出し始める。それは小さなことに始まる。最初は「私なんかの話を聞いてくれてうれしい!」といったりするが、次第に長話になり、何時間も彼女の話を一方的に聞かされる。或るいは時間帯を気にせずに電話してくる。

 「***をしてほしい!」「今から来て欲しい!」というように、要求は時と場所を選ばず大きくなり、それに応えようとすると、仕事や友人関係に支障を来すことが出て来る。だが、その要求を断ると、手の平を返したように激怒、批判、攻撃する。そのひとつの手法が、友人関係にウソの情報を流すこと。「彼に酷いことをされた。こんなに尽くしているのに....本当に悲しい。私はどうすればいいのか? 死にたくなる」というような自分が被害者であるという情報を作り上げて、いい触れ回る。

 友人の間では「健気で明るい子」という印象。

 他の人には無茶な要望はしないので、彼が悪者になる。「お前、あの子を傷つけるようなことをするなよ!」「酷いぞ、それは!」と友人たちから批判、注意を受ける。が、多くの人は彼女のウソに気づかない。或いは会社関係者にウソを伝えて、彼の仕事に支障が来すようにする。そうやって追いつめて行く。

 彼女の要求を聞かないと、とんでもないことになると悟り、彼は要求に従わざるを得なくなる。でないと、友人関係も仕事も大変なことになる。そして要求はさらにエスカレート。耐えられなくてなり、逃げようとすると「今、薬を飲みました。さようなら...」というようなメールが来る。駆けつけると本当に薬を飲み、倒れている。


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 間一髪助かったが、逃げたら本当に死ぬかもしれない。「あいつのせいで彼女は自殺した」なんて言われたら、職場にもいられなくなる。だが、まわりの友人たちは「いい子じゃないか?」「優しくしてやれよ」「痴話げんかもほどほどにね」と完全に勘違い...。

 こうして彼女は暴力も、凶器も使わず、相手をがんじがらめにして、

 自分の要求を聞かざるを得ないように追い込むのである。やがて、彼は限界を超えて、全てを捨てて逃げ出すが、そのために友人関係は壊れ、職場にも影響し、信頼も仕事も失ってしまう。だが、まわりは彼女の病気が全ての原因とは想像もせず。彼女はまた次のターゲットを探す....。

 補足すると、もともと絶讃したり、賞賛したりするのは種まき。Facebookで健気なところをアピールしたり、辛い過去を告白するのも取り込むための罠である。そして、彼のまわりの友人たちにも餌をまき、自分の「取り巻き」にしてて、攻撃のときに利用する。さらに、彼に逃げられたときに、その「取り巻き」から第二のターゲットを選ぶための種まきでもある。

 あと、あれだけ批判していたくせに、何事もなく「お久しぶりです」「お元気ですか?」「いつもありがとうございます」と連絡してくるのも特徴。それで「あのときは体調でも悪かったんだろう」と付き合いを再開すると、同じ悲劇の繰り返しとなる。


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 そう聞くと「それって、単なる性悪女じゃねえの?」と

 言われそうだが、そのせいで病気であることに気づかない人が多いのだ。ボーダーライン人格障害というのは、幼い頃の悲惨体験が原因といわれる。幼少期に親から虐待を受けた。愛情を受けずに育ったために、心に大きな傷ができてしまい。その傷を癒すために、強い愛情を求めるのである。

 だが、それを埋めるには並大抵な愛情では足りず、「この人は他を犠牲にしても私のために尽くしてくれている」という強い愛を求めるために、相手の仕事や人間関係を破壊することになるかもしれない要求を無意識にしてしまう。客観的に見れば悪意があるとしか思えないが、本人にはその気はまったくない。その要求が満たされないときの攻撃も「自分が捨てられるのではないか?」という恐怖からの反応であり、不良が非行をして親の関心を惹こうとするのに似た行動である。

 ここしばらくの勉強で、そんな病状を知ったとき、僕自身「本当にこれが病気か?」と驚いた。まるで「氷の微笑」のシャローン・ストーン。「危険な情事」か「ミザリー」だ。精神病というと「気が狂っている」と思われがちで、錯乱状態を想像しがちだが、それは違うこと。以前に勉強した「統合失調症」や「双極性障害」で知っている。が、今回の「ボーダーラーン」は本当に知能犯としかいいようのない、見事な方法論で相手を取り込んで操り、失われた愛を取り戻そうとする。「グリム童話」に出て来る悪魔のように、見事に人間を罠にはめる。

 ある人の指摘では、少し前に離婚騒動があった芸能人一家。

 その妻がボーダーであったと指摘する。妻は「きっと彼は分かってくれる。私は今も愛している」というのに、夫は「俳優業を廃業してでも、別れたい」と発言していた。仕事を辞めてでも別れたいとはどういうことか?と思っていたが、妻がそれなら、腑に落ちる。全力で逃げないとならない状態だったのだ。そんなふうに外から見ていると、まったく本質に気づかず、痴話喧嘩と思われる。或いは「いい子じゃないか?」「そんな心配することないだろう?」と友人たちには言われるが、最後は全てをめちゃめちゃにされ、失うこともある。

 では、どうすればいいのか? それについても、いくつかの文献を読み、専門家にも話を聞いた。「彼女は可哀想な人だから、僕が何とかしてあげたい」と思ってはいけない。その考えが、より問題を大きくする。「愛があれば」なんて考え方が最悪の結末を呼ぶことがある。

 「とにかく関わらないこと」だといわれた。

 無視すること。そして、彼女の関心がなくなるのを待つこと。もちろん、優しくするとか、コミュニケーションを持てば、相手は「まだまだ、行ける」とエスカレートする。では、反対に厳しく批判する。中傷するとどうなるか? これも相手は喜ぶ。つまり、褒めるのも批判するのも、相手に関心があると解釈されるのだ。批判されれば、これまた被害者を演じ「酷いことを言われた」と、まわりの人たちにいい触れ回ることができる。

 若い女性が「彼に捨てられたので死ぬ」と遺書を残し、自殺未遂をすれば、世間もまわりも男を批判する。「明るい元気な子なのに可哀想だ」と彼女は同情を集める。どんな結末でも新聞報道等では精神病は伝えられない。繰り返すが本当にスゴイ。完全犯罪のようだ。とても病気が成す技とは思えない。だから、逃げるしかない。関わらないこと。まだまだ、疑問に思うところもあり、勉強を続ける。


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【境界性パーソナリティ障害の人は......】④急に期待を膨らませたり、何でもしてもらえるような幻想を抱く [精神病&精神障害]

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【境界性パーソナリティ障害の人は......】

自分に対して否定的な見方をしているか、好意的な見方をしているかということにとても敏感だ。少しでも自分のことをよく思っていない、不信感を持っていると感じると、本人も相手に不信感を持ち、相手を受け入れようとしなくなる。

敵意を見せたり、挑発するような言動や刺々しい態度で反応したりということになり、関係が築けない。逆に過度に好意的な親しみを込めて接近すると、急に期待を膨らませたり、何でもしてもらえるような幻想を抱き、それが期待はずれだと分かると、裏切られたようなに思って攻撃的になりやすい。

(幻冬舎新書 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司著より引用)

なるほど、そういうことか!

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【境界性パーソナリティ障害を勉強中。学んだこと】③思い通りにならないとき、全ての非を「悪い」対象のせいにして、怒りを爆発させる [精神病&精神障害]

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境界性パーソナリティ障害の勉強を続けている!

(患者は)自分の欲求充足を邪魔されると、これまで満たされていたことに関係なく、その瞬間の不満や不快さに全ての心を奪われ、怒りを爆発させ、泣きわめく。このように自分の思い通りにならないとき、全ての非を「悪い」対象のせいにして、怒りを爆発させ、攻撃する心の状態をクライン(精神分析家)は「妄想・分裂ポジション」と呼んだ。対象関係が未熟な人では、成人であろうと、この状態に陥りやすい。
(幻冬舎新書 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司著より引用)

ここより私(太田)の記述。この本、或いは他の本でも学んだことをもう少し書いてみる。つまり、患者はこれまでどんなにお世話になった人で、患者が尊敬、賞賛していた相手であっても、自分が気にいらないことをした場合。或いは自分の要望が拒否された場合は、容赦なく相手を批判、攻撃する。例えば共通の友人に相手の悪口をいってまわる。ネットで批判を書く等の行為。

自身が可哀想な被害者であり、相手がいかに酷い人物であるかを妄想をまじえて伝え、味方を増やし、相手の信頼を落とし、追いつめて患者の望みを叶えざるを得なくなるようとする。相手は職場や友人関係で信頼を失い、大きな被害を受ける。しかし、患者は他の人たちに対しては笑顔で、好感度の高い自分をアピールしているので、病気であることは気づかれないことが多い。そして患者には女性が多いので、男性側が批判され、追いつめられることになる。

これが症状というのがスゴイ。知能犯。どこでその戦法を学ぶのか? この病気の存在を知らなければ、絶対に術に落ちてしまう。見事な攻め方だ。非常に興味深い。

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【境界性パーソナリティ障害を勉強中。学んだことを書き出してみる】②対人関係が両極端で不安定? [精神病&精神障害]

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【勉強中。学んだことを書き出してみる】②

ー境界性パーソナリティ障害の特徴ー対人関係が両極端で不安定であるー

ひとつの特徴は対人関係の変動の激しさ。最初は意気投合して「サイコー」「こんな人に出会えたのは初めて」と理想化するが、期待はずれのことが怒ったり、自分の思い通りにならないと、急に裏切られた気持ちになり、全てが堪え難いものとなる。

些細なことでも要求が満たされないと、罵詈雑言を浴びせ、相手をこき下ろし、全否定する言い方に豹変することがある。「サイアク」「あんなヤツはサイテー」「信じて損した」「今までの時間返せ」という具合に、すっかり評価が裏返ってしまう。そんなとき、手頃な他の人に出会うと、そっちの方が本来求めているものに思えて、そちらに走ってしまうことがある。

(幻冬舎新書 境界性パーソナリティ障害 岡田尊司著より引用)

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⑤【「エヴァンゲリオン」と「酒鬼薔薇事件」そして境界性パーソナリティ障害。現代に通じる喪失感と日本人】 [精神病&精神障害]

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⑤【「エヴァンゲリオン」と「酒鬼薔薇事件」そしてボーダーライン。現代に通じる喪失感と日本人】

先にボーダーライン人格障害について書いた。やはり、本を読むだけでなく書いてみると、いろんなことがよく分かる。疑問点も明確になる。まず、不思議なのはボーダーの人たちは、なぜ、皆、同じ方法論で人にアプローチするのか? 最初は絶讃して近づき、暗い過去を打ち明け、相手の心を開き、懐に飛び込んだら、要求を出して行く。そして、相手をサンドバックのようにする。反撃、或いは逃げ出すと「死ぬ」といって引き止める。

まるで、虎の巻があるかのような見事な戦法。暴力や凶器を使わず、相手を逃がさず、意のままに操る。それを誰から教えられた訳ではないのに、誰もが実践する。どのようにして、その見事な手法を学ぶのだろう? いろんな文献を読んだが、多少の違いはあれ、皆、同じような方法論で相手を捕まえて放さない。

そこに昆虫のような本能的な知恵を感じる。クモは教えられもしないのにクモの糸を張り、獲物を捕える。動物に寄生して、栄養を得るものもいる。しかし、ボーダーの場合。自己確認をするために、相手をサンドバック状態にすれば、いずれ逃げられるか? 反撃を受けて自身が酷い目に遭うこともある。が、そんな結果を考えない。

インフルエンザ・ウイルスは、人間や動物の体内に入り込み、自身を増やして行く。それは人にとって健康を害するものであり、苦しみとなる。が、ウイルスが増え過ぎたとき、人は命を落とし、それは同時にウイルスの死をも意味する。自身が増殖するための個体を滅ぼすことは自滅することにもなるのに、それを続ける。そこがボーダーの状態と似ているように思える。


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つまり、そこにはビジョンがなく、ウイルスは増えることだけを目的とし、ボーダーは自分をより強く癒し続けることを目的とし、どちらもハッピーエンドは迎えられないのである。ただ、人が自己確認をするのは当然のこと。この10年以上、その種のことは大きな関心事になっている。「本当の私」というのが、そもそも自己確認である。

本来、親の愛を受けずに、或いは足りずに育った子供は自己確認しづらくなると言われる。分かりやすい例でいえば、不良。暴れたり、非行をして、目立とうとする。それは愛の要求の裏返しであり。両親や教師から注目を浴びたいという反作用行動なのだ。本人たちは意識していないが、人と違うことで、悪いことをすることで、自分たちの存在をアピールし、愛されようとするのだ。

が、そんなことで愛される訳はない。なのに、そんな行動を取ってしまう。そこはボーダーが無理難題を要求するのと似ている。どちらも、強い欲求に動かされた無意識な行動なのだろう。そんな不良たちも、20歳を過ぎれば落ち着く。その理由のひとつが両親以外の愛を得るからだ。だから、不良たちは早い時期に結婚する。配偶者が出来、子供が生まれることで、自分の存在を確認することができるようになり落ち着くのである。

それに対して、ボーダーは「もっと、もっと」と要求をエスカレート。満足することがないという。それはなぜか? もともと、発症の原因が幼児期の虐待という説がある。そのときに、付いたもの凄く大きな心の傷を埋めるには通常の愛や結婚では足りないのではないか?と想像する。たぶん、どんな大きな愛を持ってしても、満ち足りることなく、もっともっととなり。結果、相手が逃げ出すということになるのだろう。

昔、貧しかった人が金持ちになり、使い切れないほどの金を貯めているのに、もっともっとと稼ごうとする。或いは食べ物で困った人が、必要以上に食料を家に備蓄するという話を聞くが、それに近いものだと思える。話を戻すが、自己確認は本来、親から通常の愛を受けていれば、普通に育つものだろう。それが足りない子供たちが不良になる。同時に、もうひとつの展開がある。不良にはならないが、その足りない愛を両親以外の他者に求めるようになる。それが芸術家、クリエーターと呼ばれる人たちだ。


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俳優になる。歌手になる。漫画家になる。有名になり、金持ちになり、まわりを見返す。多くの人に支持され、愛されるようになる。スポーツ選手もそんな一面がある。もちろん、芸術が好きで、スポーツが好きで、ということもあるだろう。しかし、人一倍の努力。全てを捨てても、それに賭ける努力というのは、何なしに自己確認できる人たちにはできない部分がある。ボーダーが人生賭けたように、究極の愛(?)自己犠牲の愛を相手に求めるために、周到な方法論で近づき、嘘で固めて、逃げられないようにし、思い通りに相手を操るという面倒なことまでするのは、それなしには生きていけないという恐怖と渇望があるからといわれる。

同じことは、芸術家にもスポーツ選手にもいえる。子供の頃貧しく。馬鹿になれて、「いつか見ていろ!」と将来、大成功する人たちは多い。特に、歌手や俳優には多い。そんな彼らは単に努力という以上の凄まじい努力をして、第1線まで勝ち残って来るのだ。愛ある家庭で、理解ある環境で生きて来た人はそこまでして、がんばる理由はないだろう。もちろん、そんな環境でなく、出て来る人たちもいるが、人は渇望や屈辱があることで、人一倍努力をするということはあるようだ。

では、ボーダーの場合はどうか? 彼らは努力しているというのとは違う。理屈で考えてはいない。にも関わらず、見事な方法論で相手を取り込み、目的を遂げようとする。もの凄く細やかな気遣いで自身をアピール。相手の心の扉を開かせて飛び込んで行く。そして逃がさない。まるで獲物を捕まえる動物に近い。そうさせる方法論をどこで学ぶのだろう? 本能的な行動なのだろうか? 或いは脳による生存本能が始動するのか? 

その辺の理由は分からないが、人は食べること、寝ること。だけでなく、自己の確認を行わなければ生きて行けない動物。戦後の貧しいときは、「食う」ことで精一杯だったが、経済大国となり。余裕ができてきて、「自分は何なのか?」「自分の存在って何なのだろう?」と思うようになってきたのが、その現れである。毎日、会社に通い。自分が死んでも誰も困らない。代えはいくらでもいるという喪失感。それに悩み考える。

「エヴァンゲリオン」もまた、それを問う物語であり、だからこそ、あれだけの支持を得た。「神戸児童殺害事件」そう酒鬼薔薇事件でも、その種の問題を感じた。その意味で、ボーダーライン人格障害を単なる怖い病気として片付けられない気がしている。そこに現代人のテーマがあり、問題がある。それを見つめることで、何かの答えが見えてくるように思えるのだ。

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④【ボーダーライン人格障害を勉強中!】 [精神病&精神障害]

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④【ボーダーライン人格障害を勉強中!】

あるきっかけで勉強を続けている。ま、「朝日のあたる家」ブログに書くこともないのかもしれないけど、ただ、資料や文章を読んで「フムフム」と納得するより、それを自分の言葉にして書いてみることで、知識となるところがある。

そして、このボーダーライン人格障害。または「境界性パーソナリティ障害」というのはとても興味深く。もしかしたら、多くの人が「あの人。おかしいと思っていたけど、そういうことか!」と気づくかもしれず。映画監督という仕事柄も非常に興味の惹かれるものなので紹介したい。

一言でいうと、他人に取り憑き、依存して、その人をサウンドバックのようにして、怒りや憎悪をぶつける。が、様々な手を使って逃げられないようにして自分の欲求を果たす症状だ。というと、監禁暴行魔のように思えるが、そうではない。そこが非常に興味深いところなのだ。順に説明していく。

書きやすいようにその人をY子とする。Y子は最初、明るい笑顔で、Z男に近づく。彼のことを絶讃。賞賛して仲良くなる。献身的に尽す。その内にY子は過去の辛い思い出を話す。

「子供の頃に両親が死んで苦労した」

「10代のときにレイプされて男性恐怖症になった」

とか、人に簡単に言えない辛い話をする。Z男はそんな辛い話をするほど、自分のことは信頼されていると思い、心を開き、Y子の気持ちを受け止める。多少、我がままなところもあるが、信頼されているからだと解釈した。


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ところが、次第にY子の要求は大きくなる。一方的に何時間も話をする。遮ると不機嫌になる。明日の朝は早いといってもやめようとしない。仕事中に会いたいから来てほしいと連絡がある。突然、訪ねて来て、家出したから泊めてほしいという。他の女性とは会わないでほしい。友達にも会ってくれるな等。Z男の仕事や生活を振り回すようになった。

耐えきれなくなったZ男が拒否すると、様々な手段を使って困らせる。

「あなたの友人もそのワガママさを直した方がいいといってる」

「私を嫌いになったの?」「他に女が出来たのね!」

自分が被害者であり、悪いのは全てZ男であるように責め立てる。まわりの友達も巻き込み。「Z男が冷たい。酷いことをする。こんなに好きなのに...」と彼の友人に話したり。責めると「だったら、死ぬ!」と言い出し、自殺しようとする。彼は慌てて止めたが、逆らうとまた同じことをしそうで、Y子の要求を聞かなくてはならない状態に陥る。

散々、Z男を批判否定したかと思うと、機嫌のいいときは何事もなかったように連絡してくる。「この間はありがとう。楽しかった!」などといい、彼はもう何がなんだか分からなくなってきた。Y子は過去の辛い思いがトラウマになっているのだと思い、自分がその心の傷が癒えるように受け止めてやらなければならないと責任感を感じる。だが、また、先の繰り返し、次第に耐えられなくなって行く。仕事や友達関係にも影響し、職場にも迷惑をかけ、友達からも距離を置かれるようになる。置いて逃げると自殺する可能性もあり、Y子のいいなりにのまま、苦痛の日々を送っている。

実はこのY子。我がままお嬢様ではなく、ボーダーライン人格障害なのだ。なぜに、そんな酷いことをするのか? まるでスティーブン・キングの小説とさえ思えるが、その理由が興味深い。悪意とか、復讐ではなく、自己のアイデンティティを確認できないためだ。そのために人に依存。我がままに、無茶を要求し、それを叶えることで、自分の存在を確認するのだ。たかだか、そんなこと?と思うかもしれない。


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が、本人にとっては生き死に近い状態なのだ。飯を食わなければ死んでしまうというのと同じほどの恐怖と喪失感を感じている。だから、誰かに依存し、受け止めてもらわねば生きていけない症状なのである。
そこで興味深いのは、飢えたオオカミのように獲物を狙って襲いかかるのではなく、笑顔で、相手を絶讃して、近寄って来るという方法を取ること。なかなかの知能犯だ。監禁暴行魔なら、力づくで獲物を拉致して、暴力で脅して、自由を奪うという形だ。それを賞賛で近寄り、自らの負い目や心の傷をさらして、相手の心を開き、加護を求めるのである。これは取り入るための嘘も多く、妄想である場合もあるが、本人はそれを信じ切って言うので、言われた方も信じてしまいがち。

そうやって、相手の信頼を得て、愛されるのであれば、本来はめでたしめでだし。なのに、要求を次々にエスカレート。相手に無理難題を突きつける。すでに自己のアイデンテイティは確認されているのに、なぜか? これは僕はの想像だが、心にもの深い傷があり、それを埋めるためには、ちょっとやそっとのことでは癒すことができないのではないか? つまり、無理難題を要求して、それを受け入れ実現してもらうことで、より強い存在確認をしたくなるのだろう。

そして、自身を批判したり、或いは逃げようとしたりしたなら、先の例のように相手に罪悪感を植え付けたり、死ぬと宣言して、監禁している訳でもないのに、逃げられない状況を作り上げる。褒める訳ではないが、見事な完全犯罪。武器も、暴力も使わずに、相手の心理を利用して、行動を押さえ込み、操る。本人にすれば強い自己確認を求めているという構図なのだが、相手にすればとんでもない事態。その上、先の例でいうと、本当の被害者はZ男なのだが、まわりにいる人たちは、Y子が被害者で、Z男が加害者という解釈をし、何ら罪のない彼の方が批判され、さらに厳しい状態に追い込まれるのである。

不謹慎だが、商売柄、SF映画か、ホラー映画の世界観を感じる。最初は「いい子」だと思い、接し、過去の忌まわしい出来事を知り、心を開くと、怒濤のような要求。言われるままに動かなければならなくなり、やがて仕事や友達関係も破綻していく。が、まわりの誰も分かってくれない。問題が起きると、自分が加害者にされてしまう。それがボーダーライン人格障害者による被害の構図である。というところまで勉強したが、やり切れない.....。

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③【精神病の勉強。10数年前から続けている?】 [精神病&精神障害]

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③【精神病の勉強。10数年前から続けている?】

映画監督業は映画のことだけ勉強していてはいけない。おまけに、僕はシナリオも書く。それも原作ものでなく、全てオリジナル。当然、題材となるものを詳しく知らなければならない。企画がスタートするときに徹底して勉強する。

「青い青い空」のときは「書道」を4年間、猛勉強して、のちに書道協会の先生方の前で講演会までさせて頂いた。「朝日のあたる家」のときは原発。これも徹底して取材。かなり詳しくなった。そして「向日葵の丘」は8ミリ映画。これは勉強せずとも、自身の青春時代に自主映画をやっていたので詳しい。

映画を作るからと勉強することもあるが、日頃から興味を持って勉強することもある。そのひとつが「精神病」。何か太田映画とイメージ違うなあ。と思われるかもしれないが、10数年前に興味を持ち機会あるごとに、勉強している。

統合失調症、双極性障害に関しては、少しばかり詳しい。最近はボーダーライン人格障害の勉強をしている。精神病というと「怖い」という印象があるかもしれないが、分かってくると非常に興味深い。単に病気というだけでなく、そこの人としての「幸せ」と「悲しみ」が見えて来るからだ。

実はそれらを題材にシナリオではなく、小説。それもミステリー小説を書いたことがある。2年ほどかけて執筆。出版社に持ち込んだが、絶讃してくれる編集者と、「こんなものは出版できない。どーしようもない出来だ」と酷評する人。そして「よく分からない」という3者に分かれ、結局、出版はされなかった。

精神の部分は映像で描くのは難しいので、小説という形を借りたが、いつか映画化してみたいと思っている。ちなみに、その物語はシリーズもので、すでに3本のストックがある。女性探偵が主人公。奇々怪々の事件を解決するというものだが、金田一耕助とは違い、現代を舞台にした、悲しい物語。

その4本目。ボーダーライン人格障害を題材にできるのではないか? と、思えている。が、いろいろ問題があるので今は詳しく書けないが、精神病の多くは、現代の反映があり、いろんな真実が見えて来る。そんなこともあり、現在は勉強中である。


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③【精神病の勉強をしていて、思い出した友人の恐怖験談】 [精神病&精神障害]

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【精神病の勉強をしていて、思い出した友人の恐怖体験】

「ボーダーライン人格障害」は「境界性パソナリティ障害」とも呼ばれる。この本にはその具体的な例が物語形式で書かれていたが、似たような話を聞いたころがある。紹介する。

A君は趣味のバンドをやっていた。彼は自身のFacebookで告知、ライブに客を呼ぶ。ルックスのいいA君は若い女の子に人気があり、Facebookでも「友達」がたくさんいる。毎日のように「いいね」や「コメント」が寄せられた。そんなFacebookでいつも「コメント」をくれる30代の女性がライブに来てくれた。会ったのは始めてだが、ネット上で何度もやりとりしているので、すぐに仲良くなった。

ライブのあとは恒例、ファンとの団らんタイム。客席でメンバーとファンが話をできる時間がある。そこで彼女はバンドメンバーや他のファンとも仲良くなる。Facebookでは連日、彼のことを絶讃。

「歌詞が感動的!」「プロを目指してがんばる***さん素敵!」

とコメントした。が、あるとき、ライブあとに、その女性と話していると、辛い過去の話を聞かされた。苦労しているらしく、ライブに来るのも経済的に大変なのだけど、応援していると告げられた。

辛い過去があるのに、明るく生きるその女性に好感を持った。が、愛とか恋とかではない。内緒にしているが、A君には彼女がいた。が、ファンは若い女の子が多いので秘密。そんなファンの中で、その女性はやがて熱烈応援者となり、毎回、ライブに来てくれ、ネットでもバンドの宣伝。メンバーにも可愛がられた。

その後も、その女性は繰り返し、過去の話をメールしてきた。いかに自分が不幸であるか? 友達が少なく、心を開ける人がいないか?を伝える。A君は励まそうと返事。女性は感動して、お礼の気持ちを伝えた。

やがて、彼女はいろいろと頼み事をしてくるようになる。プライベートで会ったほしいとか、ライブで一番前の席を取ってほしいとか、言い出した。「あなたの一番近くで応援したいんです!」と連絡が来た。だが、それには応じられない。そこから先に行くとトラブルが起きやすくなる。バンドとして基本、アウト。断るとこんなメールが来た。

「あなたの曲を聴くことで、辛い人生に耐えています。死にたくなるときも支えられます....」

冷たくすると自殺するのではないか?と思える。話には聞いたことがあるが、そんなことを言って来るファンは始めて、A君は対応に悩んだ。

そんなことがあり、A君はこれまでのようにライブのあと。ファンと団らんするのを止めた。すぐに楽屋に引っ込み。そのまま帰る。と、あの女性が激怒した。

「あんなに応援しているのに、この仕打ちは許せない!」

と、ネット上で彼への批判を書き始めた。

「彼の歌は魅力がない!」「才能がない」「歌詞なんて素人もいいところ!」

共通の知り合いにも、あることないことA君に酷い目にあった。心を傷つけられたと言い触れ回った。そしてこんなメールをバンドメンバーや共通の友人に送った。

「結婚してほしいと言われたのに、遊ばれて捨てられた。もう死にたい.....」

A君はバンドをやっているが、意外に真面目。ファンに手を出さないのは有名だった。親しい友人はデマを信じなかったが「やっぱ、バンドやってる奴はねー」とデマを信じる人たちもいて、その女性に同情する者も多かった。

A君の友人も「可哀想だろう? 仲良くしてやれよ」とか「見損なったよ。そんなこと隠れてしてたのか?」とか言い出す。本物の彼女との関係も危うくなり、メンバーからさえ「本当のところはどうなんだ?」と詰問される。ファンの間でもデマが広がり「失望した」「裏切られた」と観客が減った....。そんなとき、A君のもとにその女性からメールが来た。

「次のライブ。楽しみです! いつも感動をありがとうございます」

何事もなかったように、書かれてあり、仰天したという。「嫌がらせ!」とも考えたが、意味が分からない。バンドメンバーにも「**さんのベースはいつも素敵です」とか、以前のような絶讃と応援のコメントが毎日書き込まれた。どういうことか?

あとになって分かったことだが、その女性はボーダーライン人格障害だった。親しげに近づいて来て、賞賛、応援する。次第に自分の悲惨な過去を伝えて、同情を引き、取り入る。すると、あれこれ自分の思いをぶつけて、それを実現させようとする。

無理難題でも、相手の仕事や人間関係に影響することでも関係なしに要求。聞き入れられないと、まわりを巻き込む騒ぎを起こし、嘘や妄想をいい触れ回る。そして自殺をチラつかせて、相手を望む通りに動かそうとする。

感情の振り幅が大きく、そうやって批判したと思ったら絶讃する。そんなことをしてしまう、ある種の病気(症状)であると知った。専門家に相談すると、急に関係を切るとまた騒動を起こして、まわりの人たちも巻き込まれて、多くの人の心を傷つける結果になる。だから、とにかく係わり合わず、無視して、でも、シャッターアウトしないで、関心がなくなるのを待つしかない。と言われたそうだ。

その後もライブにその女性は来たそうだが、A君は演奏後はすぐに楽屋に戻り、これまでのようにファンの人たちと店で語らうことを完全にやめた。あるときから、その女性は来なくなった。メールも来ない。そっと彼女のFacebookを覗いてみると、他のバンドに夢中のようで、こんなことを書いていた。

「最高です!」「歌詞が本当に素敵です!」

事件を振り返ってA君はいう。

「あの子は病気なだけで、悪意がないことは分かります。といって、許せることじゃない....。あの事件からライブに来なくなったファンが結構いる。ネットで知らない人からも毎日のように批判や誹謗中傷。メンバーも塞ぎ込み、バンドは人気下降で結局、解散。あの女はバンドを応援する人たちやメンバーとも親しかったので、彼女の言葉を信用した人が多かったんです....。

昔はファンはありがたいと思っていたけど、あれ以来、特に女性と親しくなると、いろんなことを言い出さないか?と疑心暗鬼になり、もう接しないようにしています。あんな経験はもうごめんですから....」

これは友達の友達から聞いた話であり。特定できないように、少し設定を脚色している。が、その女性が行ったことは事実通り。結局、A君はバンドを失い、その後、GFとも別れ、Facebookも止め、バイトを続けている。いろいろと考えさせられる話である。


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②精神病に関する本を読んでいる。ーそのきっかけというのは実は... [精神病&精神障害]

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②精神病に関する本を読んでいる。

何年も前だが、仲の良かった友人がおかしくなり、大変な目に遭ったことがある。気が狂ったとか、乱暴するとか、酒飲んで暴れるというのではない。非情に説明しづらいのだが、一緒にいると堪え難い。心をボロボロにされる。

もう、会う必要はないだろう。と思ったが、僕は元・雑誌ライターであり、今はシナリオライターなので「なぜ、友人はヘンになったのか?」「そして言葉では説明しづらい、友人の発言の異様性は何を背景として、どのような意図で語られているのか?」てなことに興味を持ち、友人には会い続けた。

同時にありとあらゆるパターンを研究。ドラッグ、麻薬、覚せい剤、後遺症、アル中、借金、犯罪、そして悪霊に取り付かれた?という説まで、いろいろと考え、博学の先輩に相談したり、専門書を読みあさった。1年に渡り、検証。その友人に会うたびに、心がズタズタになり、塞ぎ込む気持ちになったが、結果が出た。

友人は精神病だったのだ。一般的にそう聞くと、怖い病気。頭がおしくなることと思いがち。包丁を持って暴れるとか想像するかもしれない。が、それは精神病より覚せい剤等のドラッグによるものが多い。が、僕も当時はその程度の認識しかなく、その症状を勉強すると、驚きの連続。そして、非情に興味深いものだった。

精神病というと、「気が狂う」と思われがちだが、それは正しくない。ある種の理由で通常ではない反応や思考をしてしまうだけであり、その視点で見ると決して異常ではなく、その思考を論理的に解釈することができる。その辺がとても興味深く。その種の本はかなり読んだ。そして、いろいろ考えると学生時代に変人と言われた同級生も、実は同じ病気だったと思えて来た。

結局、友人には「病気かもしれないので、診断を受けた方がいい」と勧めたが、異様なほど逆上、「俺は病気なんかじゃない!病気はお前だ!」と叫び出し話にならなかった。その後も、何度か会ったが、結局、付き合えなくなり、それ切りとなった。あとになって、専門医の話を聞くことができたが、その友人は間違いなく****であり、「肉親のように、ボロボロになっても友人の面倒を見る。病院に連れて行き治療させる」という決意がなければ、関わってはいけないと言われた。

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一見まともに見える会社員。なのに「あれ?」ということが続き、結果、多くの人を巻き込む事件となったこともある。あとあとその種の病気であることが分かったが、関係者に話をしても「あの人はもともと変わっているんだよ」とか「そんなことを言うお前の方がよっぽどおかしい」と理解されないことがあった。

昔のSF映画でよくあるインベーダーもの。「あの警官は宇宙人に取り憑かれている!」と主人公がいっても誰も信じてくれない。「お前こそ、頭おかしいぞ」と言われてしまう作品があったが(「ボディスナッチャー」とか)同じ反応をされたことがある。

その人の症状が悪化して入院したことで、僕の指摘が証明されたこともあったが、多くは誰も気づかず、その人たちはトラブルを起こし続けている。が、彼らは悪意があり問題を起こすのではなく、病気により、正確な判断ができなくなり、間違ったことに全力を尽くすので、まわりが迷惑するのだが、包丁を振り回して暴れない限り、異常とは誰も気づかず「嫌な奴」と思われてしまう。

そして精神病の話となると、皆、どこか避けて通るところがあり。そのために余計に正確な情報を得られず、その種の人に気づかずにいる。友人の病気も100人に1人いるといわれるもの。100人友達がいれば、必ず1人はいる。でも、ほとんどの人は気づかないのだとも医者に言われた。

最近もこれまでの症状とは違うタイプの人がいて、いろいろ考えていた。専門の精神科医さんに確認すると「*********障害の典型的な症状ですよ」と言われ、驚いた。症状を勉強すると、まさにまさにである。ただ、悲しいのは先の精神科医の先生にも言われたが、「自分がボロボロになってもいいから、治療させたい、という強い覚悟がなければ、関わってはいけません。あなただけでなく、まわりの人たちも大きな被害を受け、心にも大きな傷を受けることになります」とのことだった。

ただ、それの病気は単に病気と片付けられないものを感じる。書くとまた長くなるが、最初の友人のとき以来、精神病には興味を持ち、時間あるときは勉強している。



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①【精神病の勉強。10数年前から続けている?】 [精神病&精神障害]

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①【精神病の勉強。10数年前から続けている?】

映画監督業は映画のことだけ勉強していてはいけない。おまけに、僕はシナリオも書く。それも原作ものでなく、全てオリジナル。当然、題材となるものを詳しく知らなければならない。企画がスタートするときに徹底して勉強する。

「青い青い空」のときは「書道」を4年間、猛勉強して、のちに書道協会の先生方の前で講演会までさせて頂いた。「朝日のあたる家」のときは原発。これも徹底して取材。かなり詳しくなった。そして「向日葵の丘」は8ミリ映画。これは勉強せずとも、自身の青春時代に自主映画をやっていたので詳しい。

映画を作るからと勉強することもあるが、日頃から興味を持って勉強することもある。そのひとつが「精神病」。何か太田映画とイメージ違うなあ。と思われるかもしれないが、10数年前に興味を持ち機会あるごとに、勉強している。

統合失調症、双極性障害に関しては、少しばかり詳しい。最近はボーダーライン人格障害の勉強をしている。精神病というと「怖い」という印象があるかもしれないが、分かってくると非常に興味深い。単に病気というだけでなく、そこの人としての「幸せ」と「悲しみ」が見えて来るからだ。

実はそれらを題材にシナリオではなく、小説。それもミステリー小説を書いたことがある。2年ほどかけて執筆。出版社に持ち込んだが、絶讃してくれる編集者と、「こんなものは出版できない。どーしようもない出来だ」と酷評する人。そして「よく分からない」という3者に分かれ、結局、出版はされなかった。

精神の部分は映像で描くのは難しいので、小説という形を借りたが、いつか映画化してみたいと思っている。ちなみに、その物語はシリーズもので、すでに3本のストックがある。女性探偵が主人公。奇々怪々の事件を解決するというものだが、金田一耕助とは違い、現代を舞台にした、悲しい物語。

その4本目。ボーダーライン人格障害を題材にできるのではないか? と、思えている。が、いろいろ問題があるので今は詳しく書けないが、精神病の多くは、現代の反映があり、いろんな真実が見えて来る。そんなこともあり、現在は勉強中である。


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