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原発事故を題材にした次回作 シナリオが90Pまで  [脚本]

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 2012年6月

 次回作のシナリオ(原発事故の物語)

 現在、書いているのはこんな場面。

 ーーー原発事故で避難。仮設住宅で暮らしていた主人公の一家

 ようやく、一時帰宅を許されるが、

 それは家財を取りに行くためだけのもの。制限は2時間。

 ついに、その場面まで来た・・。

 その種の報道はテレビで何度も見ていたが、

 書いていると涙が溢れる・・・書くというのは、記述することではなく

 主人公と共に、物語を体験するということ。

 俳優が役を演じるのと同じ。役と同じように傷つき、悲しむものだ。

 人が死んだり、傷つけられたりする場面ではない

 しかし、どうしようもない悲しみに襲われる。

 長年住んでいた家を終われ、一時帰宅しても、2時間しかいられない。

 思い出の場所と、思い出の品。そして家族の空間を目の前にして

 また、遠くへ行かねばならないのだ・・。

 限られた物だけを袋に詰め、再び仮設に戻る人たちの気持ちとは
 
 いかなるものなのか?

 なぜ、そんな思いをせねばならないのか?
 
 その人たちが何をしたというのだ?

 そう。何もしていない・・・すべては原発事故のせいなのである。

 そんな怒りを感じながら、執筆を続ける。

 本日、ついに90P!突破

 予定ページ数に達してもまだ完結しない・・。

 また、思った以上の大作になりつつある。

 そして、このあとはまさに悲しみのつるべ打ち・・・。

 書いていて、こんなに辛いのは初めてだ・・

 しかし、主人公たちと共に、その悲しみを見続けなければならないのだ。

 それがシナリオを書くということである。


 (つづく)

 
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ようやく、シナリオ執筆。順調!(下) [脚本]

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 2012年 6月
 
 シナリオを書くというのは、ある意味。

 宗教の修行のようなものかもしれない。

 解脱(?)するまで、滝に打たれるような?

 でも、なかなか解脱はできない。

 本当に霊が降りてくることが大切?

 ただ、解脱したら、もう日常に戻るのがむずかしい。

 今、僕の頭の中では、

 4人家族が原発事故に巻き込まれて逃げている。

 もう、僕がどう展開させるか? 

 ではなく。勝手に主人公たちが動いている。

 そう書くと、”やっぱ、監督。狂ったんだ・・”と言われそうだが

 物語を作るとは、そういうもの。

 しっかりとした設定を作れば、登場人物は主張を始め

 勝手に走り出すのだ。

 今回の登場人物。先にも紹介したが、4人家族の物語。

 まじめで不器用なお父さん。
 
 元気で理解あるお母さん(こんな設定は僕の作品ではめずらしい)

 早く実家を出て都会に行きたい大学生の姉

 動物好きで、いつも元気な中学生の妹。

 彼等、彼女らが、もう独立して、動き回る。

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 一応、主人公は姉と妹だが、油断すると、お父さんが主役の座を脅かす。

 その家族が原発事故に巻き込まれる。

 昨夜は避難所での生活を書いた。

 いや、もう書いたというより、連続ドラマを見ている感覚。

 書いているという意識ではなく、見つめているという感じ。

 どうなるんだろう? 大丈夫だろうか?
 
 この先どうなるんだろう? 書きながら涙が溢れることもある。

 こんな感覚に襲われるときは、かなりいいものになる。

 ”ストロベリーフィールズ”も、”青い青い空”もそうだった。

 おおまかなストーリーは決めているが、書いている僕にも

 物語がどんな結末になるのか? まだ分からない。

 (つづく)

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ようやく、シナリオ執筆。順調!(中) [脚本]

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  2012年 6月

 次回作のシナリオ。原発事故の物語。

 ネットカフェで缶詰になり執筆!

 精神力の限界まで来て書けなくなったら、帰宅。

 その日、録画したニュース番組を片っ端から見て、

 原発関係のものがあれば保存。

 さらに、参考になる映画やビデオを見る。

 それらを見ながら、シナリオの展開を考える。

 と、夜が開けて来る。が、すぐに寝られず、焼酎を飲む。

 久々に、ザ・作家の生活が続く。

 起きてから寝るまで、シナリオのことを考えている。

 ここで人と話しをしたり、別の作業をすると、

 それこそ、シナリオの霊が去って行く。

 現在、シナリオは70P!

 予定は90Pだが、もう少し長くなるかも?

 いい調子だが、このパターンに入り込むまでが大変だった。


 (つづく)

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ようやく、シナリオ執筆。順調!(上) [脚本]

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 2012年6月

 このところの生活パターン

 昼過ぎに起きる。

 そのままパソコンに向かいメールチェック。

 そして、ツイッター、フェイスブック、ブログを更新。

 ”青い青い空”ブログは、

 このところ、アンコールシリーズが多いので助かる、

 以前は、毎日3時間くらいかけて書いていた。

 文章を作り、写真を加工して、貼付け、タイマーを仕掛ける。

 1日に3回くらい更新。(特に映画公開前からは、1日に何度も更新)

 ちょっと力が入ると、5−6時間はかかってしまう。
 
 ブログだけで、1日が終わることも多かった・・。

 ふーーー、原稿料も出ないのに、よく続いたものだ・・

 (もう、6年も連載を続けている!)

 このところアンコールシリーズが多いが、それで1時間はかかる。

 その後、近所のファミレスへ

 ランチタイムも終わりの時間なので、ガラガラの店内で

 サラダを三杯おかわりしながら、作業。

 原発事故の本を読み、日付、時間を抜き出し、記録。

 その合間にツイッターや友人らのブログもチェック。

 俳優たちのブログも見ている。

 2時間ほど店で作業してから、ネットカフェへ

 
 (つづく)

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シナリオ。執筆中/報道では伝わらないことを伝える!  [脚本]

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 2012年 6月

 次回作のシナリオ(原発事故の話)

 ついに60Pを超えた。

 海に近い田舎町に住む4人家族

 その地区にある原発で爆発事故。

 家族は避難を余儀なくされる。

 本日は、勧告がなされ、その家族が避難する場面までを書く。

 書いていて涙がこぼれるシーンも・・・

 現実の中で、テレビや新聞の報道で

「避難勧告が出た。避難した。被爆検査を受けた」

 と聞いても、「へーーー大変だな・・」としか思わないことが多いが

 実際にその場面を書いていくと、いかに過酷なことであるか?

 を実感する。

 そう。報道で、テレビや新聞で事実を知るだけでは

 本当に辛さや過酷さ。そして悲しみは伝わってこない。

 その痛みを共有し、多くの人に伝えるには

 やはり、物語である必要がある。

 このシナリオ。

何とか書き上げて、映画化せねば!と改めて痛感した。

 問題は山済みだけど・・

 (つづく)

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シナリオ執筆中(下)/ネットカフェで作業 [脚本]

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  2012年 6月

 早々にパソコンの前へ!

 先に作った事故の経緯表を見ながら、物語を書いて行く!

 今回も家族の物語だが、主人公は2人の姉妹。

 姉は大学生(陽気な感じのミチルイメージ)

 美大に通っていて、ロックが好き・・。

 妹は中学3年生(元気な三美子のイメージ)

 動物と自然が大好き!

 と書いても”青い青い空”を見てない人には分からないので

 ”となりのトトロ”の姉妹のイメージだと思ってもらえばOK。

 さらに、姉妹のお父さんとお母さん。

 どこにでもいる普通の家族。舞台は海に近い田舎町だ。

 そんな町にも原発がある

現在は止まっているが、いつ再稼働するか?分からない。

 そこに地震。

 原発の下を活断層が通っていたのだ。

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 福島の事故と同じ展開・・周辺の放射能値は上がるが、テレビでは

 ”原発の格納容器は健全に保たれています。放射能が漏れることはありません”

 と繰り返す。

 そんな中、原発が見える丘に上がる妹。

 その目の前で、大爆発が起こり、キノコ雲が立ち上る・・。

 やがて、こちら向きに強い風が吹いて来るのだった・・

 あーーーーーー!と、いうのところまで書く。

 原発事故の怖さを描くだけでなく、家族とは何か?

 本当の幸せとは何か?を追求するドラマ。


 ふと気づくと数時間経過。

 ページはついに50Pを越える。

 予定は90Pなので(でも、いつも超えてしまうが)半分以上進んだことになる。

 シナリオ執筆開始から1ヶ月

 いつになく苦しい戦いが続いているが、ようやくここまで来た。

 (つづく)


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シナリオ執筆中(中)/ファミレスで作業  [脚本]

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2012年 6月

 1日、休業にしたとは言え、

 録画しているニュース番組。片っ端から見て

 原発関連の部分のみを、保存。

 てなことしていると休んだことにならないか?

 でも、休んだだけあり、翌日は少し元気。

 近所のファミレスで、野菜サラダ食べ放題へ

 食べながらも仕事。

 シナリオがかなり進行したので、原発事故の時間経緯表をさらに作る。

 すでに5日まで出来ていたが、その後を書き足す。

 原発事故関係の本を読み、日時、場所、時間が出て来たら抜き出す。

 ルポとして書かれたものは時間順に書かれていないことが多い

 それを時間順に直す。

 官房長官は何と発言したのか? 

 どの段階で”直ちに健康被害はない”と言ったのか?

 詳しく記録していく。

 本を読む=>見つける=>書き出す=>本読み=>

 簡単そうでいて時間がかかり、肩が凝る作業だ。

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 2時間ほどファミレスで作業。

 体調が悪いとこの段階で疲れ切り、帰宅するが、この日はOK。

 何だか”書ける!”という気がする。

 1日休んだのがよかったのか? でも、自宅へ戻ると気が抜けるかも?

 帰り道でネットカフェへ!

 その途中で他のことを考えると、またシナリオの霊が逃げてしまう。

 iPodでテーマミュージックを聴きながらカフェを目指す。

 いつも、僕はシナリオ執筆時から音楽を決めて、それを聴きながら書く。

 今回はエンニョ・モリコーネ!

 といっても、マカロニウエスタンではない。

 あの映画のメインテーマである。(秘密)

 さて、カフェに到着だ・・

 果たして・・。

 (つづく)

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シナリオ執筆中(上)/休業日 [脚本]

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 2012年6月

 5日続けて、全力でシナリオを書いたら

 本日は疲労困憊で何もできず、1日ダラダラしてしまう・・

 こんなことではいけない!
 
 根性、根性、ど根性!

 とパソコンに向かうが、なかなか書き出せない。

 そうか・・いつも、こんなことして無理するから、

 過労で倒れるんだ。

 会社員なら5日働けば2日。休むんだよな・・。

 でも、昔からそんな生活をしたことがないので、むずかしい。

 土日、どころか、気づかずに祭日も仕事をして

 取引先の会社に電話して、”何で誰もでない!”と激怒したりしている。

 盆暮れも仕事。

 それが映画人の日常・・・だから、嫌が上にも、まとめて数ヶ月間。

 休まざるを得なくなるのだ。

 しかし、そんな生活をいつまでも続けていると

 今度こそ、過労死してしまう。

 今年、早々に同世代の友人が病死。今も信じられない。

 次は僕の番かもしれない・・・そう思えて、その日は休業にした。

 40代までは考えられないことだ。

 
 (つづく)

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女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(7−終)  [脚本]

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”調べなくてもいいから、早くシナリオを書いてほしい”

 それは何でもいいから、金をかけず、早く進めて、上げてしまえばいい!

 安く作って、儲かればいい!という発想だったのだ。

 幸い、監督も、スタッフも真摯に題材と向かい合い

 さらに製作会社の弁護士も、いい加減な描写をすると告訴される恐れがあること。

 を指摘。取材の必要性を誰もが認めることになる。

 徹底取材のやり方は、脚本家デビュー以前に書いたミステリー小説

 ”救世主ケイン”

 で実践したもの。

 1年以上取材。そのときの題材は精神病だったので

 それを勉強するところからスタートした。

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 さらに、”青い青い空”では

 書道を勉強するところからスタート
 
 この種の映画も、題材を全く勉強せずにシナリオが書かれることが多い。

 実際、似たようなドラマが何本も作られたが

 ?????というものが多かった。

 と、いいながら、今、執筆中の原発事故のシナリオ。

 まだ、調べが足りない部分があった。

 取材したあとに、それを把握して、作家がそれを完全に理解しないと

 物語は作れない。

 コンクリート事件でも、事件発生からの経過を表にした。

 今回も原発事故の経過を表にする。

 先に、このブログでも紹介したが、それを見ると流れが良く分かる。

 なるほど、これを早くやるべきだった。

 執筆を続ける!


 (この項、了)

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女子高生コンクリート詰め殺人事件”と次回作(6) [脚本]

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 昨年秋から、原発事故についてはかなり勉強した。

 しかし、それら情報を整理。

 全貌を把握した上で、シナリオを書かなければ

 説得力あるものは書けない。

 ”コンクリート事件”のときも、少年たちの残虐行為の詳細が分からずに

 書いたシーンは、なぜか説得力がでなかった。

 何だか人ごとのようで、哀しみが伝わらない。

 が、詳細が判明してから、それに忠実に書くと、

 読んでいるだけでも哀しみが溢れ出た・・。

 作品のテーマは、残虐な犯罪の再発防止。

 事件を多くの人に、考えてもらうためのもの。

 この手の作品に多いのは、事件のドラマ化と唱い

 話題作りをしながらも

 事実を調べずに、聞きかじったことだけで描くことが多い。

 そうなってはおしまい。

 この作品の関係者でも、こんなことをいう人がいた・・。

 
 (つづく)

 
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