「鬼滅の刃」驚愕の第10話!感想 悲しみの連鎖 [2022]
「鬼滅の刃」驚愕の第10話!感想 悲しみの連鎖
やはり来たか!と言う展開。炭治郎と妓夫太郎は同じ境遇。兄と妹。だが、人間と鬼。でも、どちらも固い絆で結ばれている。なのになぜ?と言うところでテーマが見えてくる。
また、妓夫太郎が炭治郎にあれこれ嫌味を言う場面。「みっともねえなあ」と散々、こき下ろす。これは多分、妓夫太郎が人間だった頃に彼が言われた言葉。それを鬼になり優位な立場に立ったことで人間にそれをぶつけて恨みを晴らす。
いじめられた子供がいじめっ子ではなく、虫や動物をいじめて自分を癒す効果と同じ。経験がある。僕の映画を見たある先輩監督は「あいつ(太田)に映画を撮る資格はない!」とあちこちで言い触れ回っていた。
が、その先輩。テレビ局時代に上司から「お前は映画を撮る資格はない!」と散々言われていたという。それを今、後輩にぶつけていたのだ。そうやぅて心の傷を癒す。人間の悲しい連鎖。「鬼滅」の妓夫太郎と同じ。心の傷はどこにぶつけるべきなのか?どこで癒すべきなのか?そこに人生が見えてくる。最終回が待てない。
申告準備は辛いよ。編集がまた進まず。 [2022]
申告準備は辛いよ。編集がまた進まず。
税理士事務所に行く時間がないので、Excelをまずメール添付で送ることにした。そこから作業を始めてくれるとのこと。税理士さんには一番安いコースでお願いしているので、ほとんどの作業はこちらでせねばならない。でも、5日かけてほぼ終了(その間、編集作業はストップ!)本日は資料の送信だけと思ったら大変なことに!
まず、プリンターの黒が切れて印刷できない!それを買いに近所の家電量販店へ。バイクが直ったので10分で行けるが、インクのために外出。ついでにランチにハンバーガー食って帰宅。プリントアウト。昨年分の請求書を印刷。これで領収書類は完成。
さらに預金通帳の1月〜12月分をコピーして税理士さんに送らねばならない。その間に気づいたエクセルへの記載漏れ。それを加えて再送信。その分の請求書をパソコン内で探すが見つからず。そうだ。このパソコンとHDDは昨年暮れからの新米。以前のHDDだ。そこを探すが出てこない。「請求書」で検索してもダメ。あれこれ探して、やっと見つける。
それらをまた印刷。領収書ブックに挟み込む。そして、通帳をスキャンしようとするとプリンターが反応しない。あこれこれやってもダメ。印刷はできるのに!エプソンだめだな。で、iPadで通帳を直接撮影。それをメール添付で送る。さらに請求書データも送付。「終わった〜」と思ったら、もう午後2時。朝6時に起きたのに〜。編集全く進んでない。
昨日はかなり調子出たのに、またストップ。編集モードに切り替わらない。。。。イライラ。あと、郵便局へ行き、領収書を貼り付けたブックを税理士事務所に送らねば。もし、編集が順調に進んだら、直接持っていく。あーー疲れる。
メイキングって何? ドキュメンタリー編集の難しさ?全ては「スターウォーズ」から始まった? [映画業界物語]
メイキングって何? ドキュメンタリー編集の難しさ?
「メイキング」は30年ほど前から一般にも知られるようになった。映画ファンの間ではさらに10年前。1980年代からすでに認知されている。「スターウォーズ」「レイダース」と言う映画のメイキング・ビデオがアメリカで発売。撮影現場や特撮の裏側を紹介するその輸入盤をファンたちが大喜びで見ていた。
その後、角川映画がメイキング単独のソフトを発売。「天国にいちばん近い島」「Wの悲劇」等。でも、これらはメイキングというよりアイドルビデオで、原田知世や薬師丸ひろ子の撮影現場の様子を記録したものだった。
そもそもメイキングとは映画がどのように作られたか?を記録。紹介するドキュメンタリー。ハリウッドでは昔から大作映画を作るときには必ずメイキングが作られたという。「明日に向かって撃て」もあるらしいが、これは見たことはない。この頃は商品ではなく会社の記録として作られたのだろう。あと「風と共に去りぬ」も記録フィルムがあるはず。テレビ番組等で撮影風景を見たことがある。
それが「スターウォーズ」あたりから、SFXの舞台裏的なものにファンが興味を示し。商品として売られるようになった。僕も先の二作はアメリカ時代に購入して擦り切れるくらいに見た(ベータ、VHSの時代です)
その後、DVDが登場。映画のソフトを売るために映像特典としてメイキングを付ける。レンタル版には収録されていない。そうやって映画ファンにDVDを買わせる戦略だった。そのために多くの映画は低予算作品でも撮影時にメイキングを撮影するようになった。90年代頃。
ところが、ベテランのスタッフたちからは「邪魔なんだよ!」と嫌われることが多かった。また、古い映画職人の感覚からして「舞台裏の苦労を客に見せるべきではない!」ということもあった。そんな時代。そのメイキングで僕は監督デビューする。1997年のことだ。その作品の評判がよくて、依頼が続き。巨匠・大林宣彦監督の「理由」のメイキングも担当することになる。今も発売されているDVDに収録されている。その辺の話はまた別の機会に。
おまけで話すと、僕が映画を監督するようになってからも毎回メイキングを収録している。流石に自分で監督しながらメイキングは撮れないが(スピルバーグは「1941」の時。休憩時間に自身で8ミリカメラを回しメイキングを撮影したそうだが)上がった素材が良くないことがある。製作費が十分にないのでメイキング担当が「監督を目指す若手」「映画化の大学生」になってしまうからだ。
メイキング出身の僕としては許せないレベル。でも、リテイクすることはできない。彼らに編集させても手抜きのロークオリティ。メイキングを長くやっていたので分かるが、短い時間で完成する方法論で彼らは編集してしまう。時間をかけてもギャラは変わらないので、楽して早く終わらせようということだ。が、それは人様に見せられるものではない。と言ってプロに頼むには予算がない。そこで僕自身が最初から編集しなおす。
「向日葵の丘」「明日にかける橋」は僕自身が編集。特に後者は大学生が撮ったもので怒りが爆発するほど素材が酷かった。経験値が低いからではなく、明らかに楽して撮ったもの。肝心な絵がほとんど撮れていない。天誅殺を下したいほどひどい。でも「メイキングなし」というわけには行かず。誰かに頼んでも良くなるとは思えない。そもそも、まともな素材がほとんどない。
「瀕死の重症の患者を手術しろ!」というようなもの。だが、僕は伊達にメイキングを何本も撮って来た訳ではない。なんとかしてやろうじゃねえか!とブラックジャックのように挑戦。撮影は終了していたが、それ以外の素材を追加撮影。あるだけの素材を集め編集。胃が切れそうになりながら、毎日、血圧が危険値で作業。完成させた。ら、これがとても評判。ははは、メイキング出身者の力を見たかぁ!
という訳で「ドキュメンタリー沖縄戦」も「え?劇映画じゃないのに!専門外でしょう?」と言われた。が、メイキングはそもそもドキュメンタリー。こちらも評判は良かった。一言では説明できないが、ドキュメンタリーもメイキングも、ただ素材をつなぐだけではない。その順番。そして、いろんな素材を集め、つなげるか?が大事。ある意味、劇映画の編集より難しい。が、考えればいろんな手法がある。とは言いながら、今また同様の題材の仕事で苦しんでいる。その辺はまた、詳しく書きます。