日本のテレビ局は完全に時代錯誤。生き残りは可能か? [映画業界物語]
本当にテレビを見なくなった。ドラマはもう何年も前から見ていない。以前に仕事した俳優さんが出演。お世話になっているスタッフさんが参加したものは録画して拝見するが、それ以外は本当に見ない。90年代は放送しているドラマは勉強のため、ほとんどを見ていた。が、次第に時代からズレていることを感じ。見る価値がないと思えた。
何より毎週、同じ時間にテレビの前にいなければならない連ドラ。録画すればいいのだろうが、「そこまでして見たい!」と思えない内容。似たようなストーリー。人気俳優をシャッフルするだけのキャスティング。そもそも週1放送で1話完結。あるいは「続く」というスタイルは60年代から続いているもの。その枠で新しいものはできない。
そこから分かったこと。テレビ黄金期で有頂天になった。大きな力を得た。巨額の富を得た。が、時代は変わり、内部腐敗が極まり、時代に即した対応ができなくなっているのだ。恐竜と同じ。あとは消えゆくだけ。それに気づかず、未だに勘違いが続いているということなのだ。どこの業界も同じ。「驕れるものは久しからず」となる。
2000年代に入り、アメリカは「24」という映画を超えたドラマを作り出した。見出すと止まらない。日本ではそれをdvdレンタルして、休みの日の一気に見るスタイルが流行った。そう。続きを1週間待つのではなく、見たい時に続けて見る。それが「プリズンブレイク」「HEROES」と続き、今はプライムビデオに引き継がれている。「コブラ会」を一気に見る!
(その元祖を20年経ってからリメイクした日本のテレビ局。それだけで分かる。その評価からも)
つまり、テレビ局側の都合で週1回の放送。続きは1週間待たされて、同じ曜日の同じ時間。録画する努力を視聴者に求めるスタイル。それがもう通用しない時代になっているのだ。なぜ、商業主義のテレビが自らは60年代のスタイルを続けて、視聴者に様々な努力を強いるのか? だから、多くが離れて行き、視聴率2桁がなかなか取れなくなった。若い人たちがテレビを見なくなってしまったのだ。
僕もそんな1人。本来、テレビドラマを見るのは勉強なのだが、学ぶものがほとんどなくなった。ただ、時々、超面白いものが出てくることがある。後で知り、dvdやプライムで見ることになったのが「半沢直樹」「鬼滅の剣」しかし、それでフォローできる。毎週、録画せねばならないほどのドラマは頻繁にはない。
この数年。日本のプライム業界も配信だけでなく製作を始めた。「全裸監督」がその1本。テレビよりも製作費が豊富。見たい時に見れる。cmなし。面白い。パート2も製作決定。アメリカではすでに量産されている。スコッセッシ監督の大作も製作はNetflixだ。この展開はもうテレビはドラマを作らなくていい!ということになるだろう。
ドラマはプライムで見る。テレビは報道だけ?いや、その報道もすでに信頼を失っている。日米ともにフェイクニュースのオンパレード。嘘と誘導のための広報機関。だったらバラエティ? それもYouTubeに奪われているようだ。そんな時代なので、テレビを見る必要がない。でも、ほんの時々。5年に1回くらい気になるドラマがある。先日も1本あった。そのことは別の機会に紹介する。