子供たちの教育。この日本でどうすればいいのだろう? [日本の教育]
子供たちの教育。この日本でどうすればいいのだろう?
10代から映画監督を目指し、戦いの連続だった。幸せな家庭を持つことなく、今日まで来てしまった。最近は街を歩いていると、僕よりずっと若い兄ちゃんが幼い子供を連れてショッピングしているのを見かける。もし彼の立場ならどうだろうと考えることがある。子供の教育だ。
いつも書くことだが、日本の教育は今も優秀なサラリーマンを作り上げることしかしない。今の時代に一番大事な「自分で考える」力を育てることをしない。そんな教育を小学校から受けていたら、10年後の世界では絶対に通用しない。まあ、日本は指導者に逆らわず、しっかりと働き、管理しやすい大人を生産して来たのだが、10年後どころか、今現在でも、自分で考えて行動できない者は、もう大変なことになる(なっている?)と思える。
もし、僕に子供がいたらどうしただろう? 小学校はまだいい。中学も義務教育。でも、高校は? 僕自身。高校時代は本当に無意味だったと思える。社会に出て何ら役に立たないことしか学んでいない。そんな授業より、映画を見たり、レコードを聴いたことの方が100倍役になった。受験勉強をせずに、読んだ映画雑誌が今、意味を持っている。
アメリカに留学したが、もっと早くに行けば語学力はもっと伸びただろう。20歳を超えてからだと厳しいことも実感。そして、日本にずっといては視野が狭くなる。そう考えると我が子がいても「いい高校に行け」とは言えない。高校自体に意味を感じない。
10代の多感な時期に暗記中心の教育を受け、考えることを必要しない授業で過ごすのは本当にもったいない。無意味。というより悪影響しかない。でも、こんな日本で本当に意味ある教育を受けるのは難しい。もし、子供がいたら、僕はどうしただろう? そんなこと。街でショッピングする若い親子を見ていて考えていた。
本日は遠いところまである件で出かけた。 [2020]
陰謀論という言葉。どのような効果があるか?=なぜ、日本で浸透したのか? [社会政治]
陰謀論という言葉。どのような効果があるか?=なぜ、日本で浸透したのか?
「陰謀論」という言葉。ケネディ暗殺の後に「オズワルドは犯人ではない!」といろんな説が上がったとき、それを押さえ込むためにCIA が作ったもの。これ実に見事だ。例えば「本当の犯人はソ連のKGB だ」「いやいや、CIAが黒幕だ」と議論していても「それって陰謀論だよね? 君たち馬鹿だな」と言われると話が終わってしまう。
陰謀論者ーありもしない陰謀をあれこれ考えて、妄想すること。常識ある人は相手にしない下らない説を振り回すという意味。相手の推理を陰謀論とレッテルを貼ることで、自分は常識ある大人、お前らは陰謀論を信じる愚か者と決めつける。「俺は常識ある大人だからね〜」と勝利の気分で去って行ける。残された者は馬鹿にされて屈辱、次第に議論しなくなる。
まさに、それを狙ってCIAは「陰謀論」という言葉を作ったのだ。いわゆるレッテルと同じ効果。日本で言えば戦時中の「非国民」「アカ」「売国奴」、最近では「反日」「アベガー」等、政府に対して都合の悪いことをいう人たちにレッテルを貼り、貶めて、卑屈な思いをさせることが目的。それが「陰謀論」だ。その後も使われ、日本でも普及。現在は特によく使用される。
なぜ、日本で定着したか?を考えた。日本では「考える力」を育てる教育をほとんどしない。与えられたことを確実にする大人、を育てるのが学校の目的。だから、大きな事件があっても、政治問題があっても、深く考える人が少ない。事件や政治の裏にはいつも隠された事実があり、国民に大切なことでも隠蔽されがち。もし、そこで「あの事件は裏がある!」と言い出す。でも、考える力のない多くの日本人はあれこれ想像できない。
細かいことが気になる人たちが、「**政権の計略だ」「総理の策略だ」と言っても、ピンと来ない。「お前、そのくらい分からないのか?」「政治に関心持てよ!」とか言われて悔しい。だが、天下の宝刀がある。あの言葉だ。あれこれ言われてもこう言えばいい。「それって陰謀論だよ。君たち、そんなこと信じているの?」と言えば一気に形勢逆転。「バカなことを議論している人」と「世間を知り、良識のある人」という設定に変わる。何も考えずして、小難しい議論を全否定し、優越感に浸れる。それが「陰謀論」という言葉。
本来はその説が「陰謀」というなら、あれこれ否定する材料や理屈を用意しなければならない。が、「陰謀論」という言葉を使えば、その努力がいらない。だが、本来、政治に陰謀がない訳がない。それを知っていればそんな言葉は使わない。そう思って見ていると、やはり「考える力」が弱い人。想像推理するのが苦手な人。もっと分かりやすくいうとアホな奴ほど「陰謀論」という言葉を使っている。CIAは本当に見事な言葉を作り出したものだと感心する。
著名人、文化人たちがトランプ批判をする理由?=情報と興味という大切なもの! [トランプ問題]
原発事故のフェイクニュースを見破り、安倍政権の問題を見抜き、批判、反対を続けて来た多くの著名人、文化人たちが、バイデン の嘘を見抜けず、トランプを批判している。その理由を考えた。買収されるような人たちではない。マスコミに誘導されるのも考え難い。彼らこそが一番マスコミを疑う人たち。そこでフェイクに騙される構図をあれこれ考えて以前、記事にしてきた。
①安倍=トランプと思い込む人たち
②マスコミ報道を鵜呑みにする人たち
③アメリカに関心がない人たち
④大統領選に興味のない人たち
⑤すぐに「陰謀論だ!」という「考える力」のない人たち
トランプを批判する人は5つのどれかに当てはまる。逆に小沢一郎支持で陸山会事件を知っている。JFK暗殺の詳しい。アメリカの政治(あるいは映画)に精通している。と言う人たちはフェイクを見破っていることが多い。今回の大統領選は似た構図があり、ある程度の情報を持たないと全体を理解できないからだ。
ここから考えると、頭脳明晰とか、正義感が強い、聡明である、政治に詳しい、見る目がある。とかではなく、「興味」と「情報」の問題だと思えてくる。どんなにベテラン刑事でも「情報」がないと犯人を特定できない。興味がないと人は「情報」を集めない。だから真相にたどり着けない。これと同じ構図であると分かって来た。
つまり、著名人たちは原発、安倍政権、戦争については関心がある。国内のことであり、自分たち国民が大きな被害を受ける。だから、情報を集める。新聞、テレビは信用できない。ネット等でも調べる。が、基本彼らは芸能人であり、クリエーターであり、アーティスト、俳優、タレントだ。本業に向かい合うだけでも大変。時間がない。それでも原発は安倍政権については情報を集め、発信した。
そのことで一般の人たちは「他のタレントと違う。詳しい。正しい!」「この人。文化人なのに政権に物申す姿勢が素晴らしい」と評価してしまう。ここが陥るところ。彼らは原発や安倍政権に関して詳しいだけであり、世界情勢や科学の進歩、古代の歴史に精通しているわけではない。彼らが興味を持ち情報を集めた分野だけに詳しい。大統領選は得意分野ではないの。
まず、多くの日本人は大統領選に関心がない。誰がなっても同じと考える。いやいやアメリカ自体を知らない。関心がない。「人種差別があって大変だよな〜」とは思うが、実際どうなのか?調べる人は数ないだろう。ケネディを知っていても、暗殺の背景を知ろうとは思わないだろう。DSは何年も前から言われていたし、日本の国会でも取り上げられているが、興味を持った人は何人いるのか?
多くの日本人はアメリカに関心がない。映画を見るならアメリカ映画。洋楽もちょっとは聴くよ!ハンバーガーはマック行くね?そのレベルなのだ。以前はアメリカで今、何が流行しているか?を追いかけていた時代があったが、今の日本人は自国のことだけで精一杯になっている。それは著名人たちも同じなのだ。原発事故があったから関心を持った。安倍政権があまりに酷いので調べる。生活に直結するから。対してアメリカはさほど興味ない。マスコミ情報だけ。それ以上調べようとは思わない。
しかし、彼らは安倍、原発、戦争法とあれこれコメント。Twitterで発信してきた。そのノリで詳しく知らない大統領選に対して、聞きかじったことで判断、安易にコメントを発信してしまったのだ。「トランプは安倍と同類」「差別主義者らしい」「そんな奴が大統領にならなくてよかった!」「日米とものにトップはダメだな!」と発信。あるいはFacebookに書き綴る。そんな彼ら彼女らをいつも尊敬し、注目していた僕らは、「えーーーー何言ってるのーーーどうしたの〜?」と驚愕したのだ。
注目する点は2つ。著名人も人だ。間違いを犯す。一般だと「この人、バカね」で終わる。が、著名人の場合は「何でこの人が!どうしたの!」「もう、応援しない」「信用しない」と失望した。でも、著名人たちは知らないだけ。主義主張が変わったとか、バカになったとか、今まで騙していたと言うことではない。彼らは「知らない」だけ。「興味」がない「情報」がない。そんな状態で事実を言い当て、正確な評価ができるはずがない。詳しく調べれば正確な判断を下したのだろうが、興味がない。だから間違ってしまった。
僕を含めて、多きが著名人たちを過大評価していたということだろう。大統領選に関しては彼らより、我々の方が詳しい。失望するより、彼らもまた騙されやすく、時には知らないことを分かり顔で発言してしまう1人の人間であると考えたい。