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「ディープステイト?」と笑う人がいる=謎の秘密組織? いやいや、日本でいうとアレですよ! [社会政治]

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「ディープ・ステイト〜?」と笑う人がいる=謎の秘密組織? いやいや、日本でいうとアレですよ!

「そんなこと信じての? ディープ・ステイトなんてある訳ないじゃん。謎の秘密組織か!バッカじゃないの?」という人がいる。では、これは?「原子力ムラ」ーこれも存在しないのだろうか? 原発推進で利益を得る人たちの集まりだ。電力会社だけでなく、燃料を買う商社、資金を貸す銀行、建屋を立てる建設会社、原子力を研究する大学、CM料をもらうマスコミ。全てが原子力ムラだ。存在することを多くが知っている。

では、マフィアは? ギャング映画に出てくる架空の組織化? いやいや、実在する。今の時代に「マフィアなんて本当はいないんだよ」とは言わない。ただ、1950年代、マフィアの存在は取りざたされたが、公的に認められていなかった。そんな組織は存在しないと政府は否定していた。が、当時のFBI長官エドガー・J・フーバーはマフィアが実在することを確認していた。それを発表すると犯罪検挙率が下がる。なので存在しないことにしていたのだ。その後、マフィアの存在は政府も認め、バラキ証言などもあり、アメリカを牛耳る巨大犯罪組織であることを世界が認識した。

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では、軍産複合体はどうだ? 英語でいうとミリタリーコンプレックス。これも先の原子力ムラと似ている。武器を売り大儲けする企業を中心としたグループ。それがCIAも加わり、戦争で儲けるだけでなく、戦争を起こす、無理やり戦争を始めて大儲けするという活動に転じていく。武器だけでなく、戦闘機、戦車、軍用車、さらには銀行、企業、コカコーラ、マルボロ(兵士に配給するために軍が買い上げるので儲かる)まで。戦争で儲かる多くの巨大企業の集合体、それが軍産複合体である。

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アイゼンハワー大統領が引退の時の演説で「彼らに注意せよ」と警告。「ケネディを暗殺したのは彼らだ!」とオリバー・ストーン監督だけではなく、多くの知識人が指摘する。ケネディは彼らと対決し、敗れ、暗殺されたのだ。ベトナム戦争撤退宣言。ピッグス湾事件とケネディは彼らの活動の邪魔を続けて来たから。その軍需複合体こそが、今「ディープステイト」と呼ばれているグループである。そう聞くと理解できると思うのだが「軍産複合」とか「原子力ムラ」とか漢字が入るとリアル?だが、「ディープ」とカタカナだと謎の秘密組織みたい?「ありな〜い!」と感じるのか?

「007」シリーズの敵はスペクター。「仮面ライダー」はショッカー、「v3」はデストロン。そんなドラマを見て来たのでカタカナ名だと、空想の世界と感じてしまうのかも。また、報道番組で取り上げない。「本日、トランプ大統領はディープステイツに対して…」などと言わない。が、同じく「原子力ムラ」もニュースでは絶対に上げない固有名詞。「マフィア」とも言わない。にも関わらず、「ディープステイト」を架空の産物だと思っているのは、ドラマと混同してしまう人が多いからか? 

地方の会社が集まったグループが商工会議所。企業が集まったのが経団連。皆、自分たちと同じ利益を求める団体が集まり、より大きな収益を上げようとしている。経団連は自民党を操っている面さえある。消費税値上げは彼らの要望。(そのことで法人税を下げるので、企業の利益が増える。だから、内部留保が莫大に増えたのだ)

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だったら戦争ビジネスで儲けている企業も、仲間同士集まり、より儲かるように努力する。そのためには政治家に賄賂を送り戦争を働きかける。やがて、自分たちに賛同する政治家を応援。育成。大臣や大統領にしてしまう。それがブッシュであり、ヒラリーだ。彼らを支援、応援、そして操っているのがディープステイト。そう聞くと理解できるのではないか? 彼らは世界征服を企むスペクターではない。戦争をして大儲けする団体なのだ。

しかし、多くの日本人はニュース番組で報道されないものを理解しようとしない。原発事故があるまで「原子力ムラ」の存在も知らなかった人が多い。僕もその一人。そんな「ムラ」が総理大臣より巨大な力を持つことは事故後に痛感した。となると同じような組織がアメリカにあるのは当然だろう。その辺を理解するとトランプ関連の本質も見えてくるはずだ。



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