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山本太郎はなぜ、知事選に出馬したのか?=彼が言葉にしにくい側面を推理。 [都知事選 2020]

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山本太郎はなぜ、知事選に出馬したのか?=彼が言葉にしにくい側面を推理。

昨日のFacebook、Twitterを見ていると山本太郎、応援と批判の声を数多く見た。アンチからの批判はいつものことだが、太郎応援団でも批判する人がいた。中には「金集めのため」「党の名前を売るため」と指摘するものもあった。何が根拠なのだろう? 出馬表明後にあれこれ調べて「実は〜」というのなら分かる。が、出馬会見前に、その手の批判が出ていた。要は「印象」「マイ推理」ということだ。

ただ、僕も「何で知事選?」と思ったが、会見を聞き納得した。一部の人たち。会見も見ずに想像で批判をしてはいないか? しかし「宇都宮候補と票を取り合うことになるのでは?」という不安はあるだろう。あるいは「野党共闘を断って、れいわに固執した」というニュースも聞く。だとすると、調和を考えず自分勝手に出馬したと思う人もいるだろう。

でも、野党同士が仲良くすることが大事ではない。勝つための共闘だ。そこで知事選。過去の投票数を見直してみた。以下のデータを見てほしい。

ー2012年都知事選ー
●猪瀬直樹 4,338,936  
(公明党、日本維新の会 支持・自民党 支援)

 宇都宮健児 968,960
(日本未来の党、共産党、社民党、緑の党、
新社会党、東京・生活者ネットワーク 支持)

ー2014年知事選ー
●舛添要一  2112979
 宇都宮健児  982594
(共産、社民推薦)

ー2016年知事選ー 
●小池百合子 2,912,628
(かがやけTokyo・自由を守る会 支援)

 鳥越俊太郎  1,346,103
(民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党と山本太郎となかまたち・新社会党・緑の党グリーンズジャパン・生活者ネットワーク 推薦) 

 細かく見よう。2012年に宇都宮候補は多くの野党推薦を受けながら残念ながら落選。2016年には鳥越俊太郎も多くの野党推薦を受けながら落選している。女性スキャンダルもあったが、小池の半分だ。その影響だけではないだろう。また、2014年には共産と社民の推薦で宇都宮は出馬しているが、舛添票の半分も取れていない。逆に2016年には小池百合子が推薦わずかでも290万票を取り大勝利。ちなみに2011年は石原慎太郎。野党共闘で勝利した候補はこの10年では1度もない。

そう考えると山本太郎が野党共闘推薦を受けなかったことに大きな問題はない。では、知事選で勝利する要因は何だろう? 歴代の都知事の名前を上げよう。青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一、小池百合子。全てテレビで名の売れた有名人だ。つまり、都民は有名人が好きということ。どんに素晴らしい政策を打ち出すより、どの党が推薦したか?より都民は有名人が好きなのだ。情けないがそれが現実。(大阪もね!)

それでいうと山本太郎という元芸能人のカードも有効だろう。昨年の衆議院選では個人で最高の96万票。選挙期間中、テレビはほとんど彼を無視したのにあの数字。全国であの数字なら東京ではもっと行く。今回の選挙で一番大事なのは緑のおばさんを下すこと。パフォーマンスだけで何もしない人を都知事にしておく意味はない。そう考えると、今回一番、有効なのは山本太郎ではないか? 

会見で彼は「目の前に飢えている人がいる。それを次の選挙まで待っていては救えない」と言っていたが、それは本音だろう。彼は目の前の悲しみを見ない振りして未来を語ったりしない。そして熱い思いだけでなく考える。「宇都宮さんは知事に相応しい。けど、」そして先のデータを確認。「元芸能人の俺ならどうやろ?」と考えた? しかし、それを言葉にするのは彼に失礼。会見では触れていない。「小池の票を奪える1人」と言った。都民は政策より有名人。「それなら奪えるかも?小池を止めて、苦しむ人たちのためにできることをしたい!」そう考えたのではないか? あれこれ推理している。

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