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アベノマスクの背景=役所が関わると、時間がかかる。責任の所在も分からない。 [コロナウイルス]

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もう何年も前になるが、ある町の市長から映画製作依頼をされたことがある。遠い町なのにわざわざ東京まで何人もの秘書を連れてやって来た。自治体トップからの頼みごと。快く引き受けてスタート。ところが、意外にも映画製作の推進を市長が任せた市役所のある部署の職員たちはこう思っていた。

「また、市長が勝手なことを始めた...。それでなくても私たちは忙しいのに、余計な仕事を増やさないでほしい....」

彼らは連携し、他の部署との協力。無意味な作業をして「準備中です」と繰り返し時間と月日をかけた。そして自分たちが責任を問われない形であれこれ工作、様々な理由をつけてプロジェクトを中止に持って行った。結局、市長は何も言えず諦めるしかなかった。

こちらも大変。すでに町のロケハンは進めていたし、スタッフも集め、シナリオも上がっていた。地元にも何度も訪れていた。なのに数ヶ月後に中止。経費も一切払おうとしない。市長に連絡してもなしのつぶて。職員は「正式に契約したものではない」と主張。大バカを見る結果となった。そもそも映画で契約なんてしない。信頼関係だ。何より自治体の市長からの依頼。それを後で役所がひっくり返すとは思わない。その市長を紹介した友人は平謝りだったが、ドブに捨てることになった多額の費用を補償してはくれなかった。

思い出すのは、民主党時代の鳩山由紀夫総理の件。「最低でも県外」と沖縄の基地移転を宣言したのに、官僚たちは嘘の情報をあげて彼を断念させている。今回のアベノマスク送付、PCR検査の拡充が進まないのも同じように役所があれこれ抵抗しているからだと思える。先の市役所職員たちと同様。トップが新しい仕事を作り出すと、抵抗する。必要以上に時間をかけて嫌がらせ、あれこれ理由をつけて推進しない。

先の映画プロジェクトでは「わが町の観光促進に映画は役立つ!」と応援してくれていた職員もいた。が、周りが寄って集って嫌がらせを受けた。彼らかの連絡。

「僕はもう映画には関わりたくないから、電話して来ないでください! 僕はもう関係ありませんからね!」

その役所が特別閉鎖的なのかもしれないが、他でも近いことはあった。どこの役所でもやる気ある人はいる。が、そうでない人たちもいる。不況でも倒産しない。業績を上げる必要もない組織というのは、どうしてもネガティブになり何もしないことに努力。結束してしまいがちなのだろう。

それは政府機関も同じ。別にアベノマスクは欲しくないが、これまでにないことをやると、邪魔が入る。民間でできる数倍の時間がかかる。結果、意味がなくなる。つまり、予定にない危機が起きると何もできないということだ。決められたいつもの仕事しかできない。やろうとしない。対応できない。ただ、出世できると分かると公文書改竄もするが、それがないのでマスク送付はなかなか進まない。ということなのだろう。



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