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今年も3月11日がやってきた。あれから9年。ー予告編ロング版 [2020]



今年も3月11日がやってきた。あれから9年。

そして7年前の今日。「朝日のあたる家」の撮影最終日。午前0時過ぎまで撮影していた。あれから7年。あれだけ苦労して撮影。あれだけ多くの人の支援があったお陰で完成した原発事故の映画。今は、大資本が何億もの製作費を投入した原発映画が公開中。

しかし、その映画は事実を捻じ曲げて伝える。悪いのは菅直人。東電は被害者。事故は天災によるもの。職員50人が命をかけて日本を救った。どれも事実ではない。それを見て多くの人が感動。「あの時はああだったのか〜」と間違えた記憶を刻む。総理の口癖のような「悪夢のような民主党時代」をそのまま物語にしたような映画。そんなものが3月11日に全国200館で上映されていること。7年前にも9年前にも考えもしなかった。

7年前「朝日」公開時。「ぜひ、続編を!」「朝日2の製作を!」という要望を何度も頂いた。が、当時、どころか、未だに映画で描いた問題は何も解決させていない。続編どころか、「朝日」を1人でも多くの人に見てもらうことが大事と考えた。

が、7年後に、あのような嘘を事実に見せかけ観客を誘導する映画まで登場。いつかは、もう一度、原発事故の映画を撮らねばならないと思えた。ただ、続編や事故の再現ではない。何か違う形で、原子力ムラの陰謀と国策であることを伝える形。

ただ、あの映画が公開されたことで1つだけ、いいことがある。もう過去のこと、と思われがちな原発事故。今も関心を持ち、映画館に行こうとする人が多くいるということ。プロパガンダとは知らないが、あの事故をもう一度見つめたいと思ったのだ。これだけは嬉しいことだ...。

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