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なぜ、閣僚も官僚もあの人を止めないのか? 官邸内はどうなっているのか?=望月衣塑子さんの本から探る! [読書]

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なぜ、閣僚も官僚もあの人を止めないのか? 官邸内はどうなっているのか?
=望月衣塑子さんの本から探る!

前々からの疑問だが、現在の政権はどのような状態なのだろう? 戦争法案。日本が再び戦争をできる国にする法案を強行採決してしまう背景とはどんなものなのか? もちろん、賛成しないと阻害される。党を追い出される。賛成せねば!という強迫観念はあるだろう。

しかし、最初の時点で総理がそれを言い出した時。武器商人であれば賛同するだろうが、まともな人なら自分の子供が戦争に行かされるかもしれない不安が過ぎるはず。その時は立場を利用して免除にできると考えるのか? 我が子だけではない。息子の同級生。娘の友達が戦場に行き若い命を散らすことを想像しないのか?

総理が言い出したからと、

彼1人では何もできない。様々な人の力や根回し、裏付けの資料、憲法解釈と、優秀なブレーンが動かなければ法案として提出すること自体が難しい。その時点で潰すことも可能。それがなぜ、多くが協力し、提出され、可決されるまで行くのだろう? 周りは嫌々、やっているのか? 

あの総理は決して優秀ではない。漢字も読めない。歴史も知らない。表現力もない。子供のように駄々をこねる。大学もそこそこ。大した人には思えない。官僚たちがコントロールして抑え込むことが可能ではないか? いや、田中角栄のように学歴はなくても優秀な政治家がいる。あの人もそちらのタイプ? んーそうは思えない。

「モーニングショー」のコメンテーターでお馴染み

青木理さんが彼の祖父、父、本人の三代を描いた本を出している。先代、先先代に遡って一族の生き様を追跡した。結論から言うと、祖父(岸信介でない方)も、父も非常に優秀で思いのある人で、彼のように冷酷な差別主義者ではない。そして本人は高校、大学、社会人生活を通じて、いつも中位の成績。目立たない地味の存在だったと多くが証言している。

目立ちたがり屋で人の上に立つのが好きなタイプでもなかった。控え目で、おとなしい性格。伝説や武勇伝というものがない。そこからしてもやり手政治家の田中角栄のようなタイプではない。著者もそこで首を捻る。僕自身もヒットラーのようなところがあり、おじいちゃんの仇を討つためにもう一度!戦争!という人かと思ったが、青年時代がそれに繋がらないのだ。

東大出の官僚たちが抑えきれない訳がないのに、

今や独裁者。誰も逆らえるものがいない。暴挙を続け、日本を没落に突き進めている。政権内はどうなっているのか? そこで同じく総理を大研究している本。それも官邸の記者会見でいつも官房長官と対決している東京新聞記者・望月衣塑子さんの本の存在を知った。

彼の過去の部分は総じて青木さんの本と同じ。ただ、望月さんの方が厳しく批判している。強い憤りを感じる。果たしてあの人はなぜ、暴走し、なぜ周りはそれを止められないのか? その謎を解き明かしたい。





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沖縄のファミマにしかないおにぎり。 「ドキュメンタリー沖縄戦」取材時。 朝はいつもこれ。 [沖縄戦]

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沖縄のファミマにしかないおにぎり。

「ドキュメンタリー沖縄戦」取材時。

朝はいつもこれ。

一個食べれば昼までオーケーだった。

沖縄での試写会は秋。

「沖縄戦」監督日記を連載中=>https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp

特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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>映画の撮影チームは監督の名前をとって「**組」という風に呼ばれる。が、スタッフはどんな指示でも聞く訳ではない [映画業界物語]

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映画の撮影チームは監督の名前をとって「**組」という風に呼ばれる。が、スタッフはどんな指示でも聞く訳ではない

黒澤組、大林組、木下組。それぞれに黒澤明監督、大林宣彦監督、木下恵介監督のチームのことを言う。山口という監督なら「山口組」と呼ばれる? 友人で山口という監督がいるが、スタッフが打ち上げの予約を居酒屋に入れた時「山口組です」と言って驚かれたという笑い話もある。

僕の場合は「太田組」ヤクザみたいだが、スタッフは「来週から太田組の撮影でさあ」と言い方をする。ただ、組だからと監督を「組長」とは呼ばない。監督は監督と呼ばれる。組はメンバーの入れ替えをしながら、次第にスタッフやキャストが固定されて来る。気の合う腕のいい。監督の好みを理解する人たちが常連になる。いい作品を作るにはそれが大切。

僕も同じように、次第にメンバーが固定化された。今は理解ある人たちが支えてくれている。彼ら彼女らがいるので、低予算でも、多くの人を感動させる作品ができる。

しかし、最初の頃は大変だった。僕のやり方は低予算のくせにハリウッドスタイル。デジタルが普及した今、それは可能なのにベテランたちは理解せず、文句ばかり言っていた。邪魔するばかり。価値観が違う。方法論が違うだけで、あれこれ批判。昔ながらの古いやり方を要求して来た。

意味のない慣習に縛られる人も多い。今では、型破りの太田組式を誰もが理解してくれているが、やはり結果を出し、いいものを作ったことで認められたと言うこと。いきなり理解はされない。なので監督たちはいろんな形でスタッフをまとめようとする。武闘派の監督は勢いや迫力でビビらせる? ビジネスライクに仕事の指示しかしない監督。いろんなタイプがいる。

映画界だけではない。会社でも同じ。部下だからと上司の指示を素直に聞くとは限らない。手抜きの仕事をする奴もいる。そんなことを考えていて、官邸のあの人はどうなのだろう?と考えた。政権のトップには誰もが従うのか? でも、鳩山由紀夫首相は「最低でも県外」と言ったのに官僚は従わず、嘘の書類まで作って邪魔をした。今の首相の場合は「戦争ができる国」を目指しているのだから逆に心ある者は従わないはず。

それがなぜか?独裁国家のように、ありえない法案が次々に強行採決。映画の世界でも黒澤、木下、市川、大林のような巨匠の指示なら絶対だが、カリスマ性のない監督が無茶な指示を出しても通らない。現総理はそちらに近いと思えるし、周りから尊敬されるタイプではないだろう。

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ヒットラーだって、実はかなり優秀な人で、ドイツの経済復興に成功している。が、こちらの方は不況を続けるばかり。外交もことごとく失敗。世界で金をバラまくだけ。なのになぜ? 独裁を完成させることができたのか? 前々から疑問に思えている。今、読んでいる東京新聞の望月さんの本に何か手がかりがあるかもしれない。



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俳優だって「考える力」が大切=名優というとは考え続ける人のこと? [映画業界物語]

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俳優だって「考える力」が大切=名優というとは考え続ける人のこと?

考える力の話を続けて書いていて、俳優も同じであることを思い出す。俳優でシナリオをもらうと「今回はどんな風に演じようかなあ〜」という人がいるが、その一言でダメな役者....と思えてしまう。どう演じるか?ではない。シナリオを読めばどう演じなければならないか?が分かるからだ。

例えばセリフが関西弁。

舞台は静岡県。仕事は自動車修理。家族は4人。年齢は40代。それだけ分かれば、ある程度の方向性が見える。関西出身で静岡の自動車工場に就職。そこで結婚した。セリフから不器用なのか?寡黙なのか?おしゃべりなのか?色々分かる。つまり、どういう人物であるか?を俳優は推理して行かなねならない。

まさに考える力が必要な仕事。

その役のプロフィールをもらえる訳ではない。役者によっては自らそれを作る。シナリオには書かれていないが、プラモ作りが趣味とか、ジャズが好きとか、でも、それが本筋に影響するものではいけない。佐藤浩市さんは「空母いぶき」で総理を演じるに当たって、プレッシャーに弱くすぐ下痢するというアイディアを自身で付け加えた。そのことで人間臭さが出た。

そんな風に俳優というのは与えられたセリフを覚えて、カメラの前で話すだけでなく、その役がどんな人生を送り、どんな思い出があり、何を信条に生きているか?シナリオに書かれてない部分を考えて、生身の人間を作り上げる作業をしている。その上で、声のトーンは? 話し方は? 癖は? 姿勢は? そんなことも考える。

撮影前の衣装合わせ。

衣裳部さんもシナリオを読み、この役ならこんな感じの服。この時代ならこれが流行り。とあれこれ考えて、2−3点の衣装を用意してくれる。俳優を呼び、実際に着てもらう。最終的には監督が決めるのだが、僕はなるべく俳優さんがいいと思うものにする。本人もまたあれこれ考えて来るので、そのイメージに相応しい衣装にしたいのだ。

そして現場で俳優は「この場面は親子の対峙。娘に対してどういう言い方をするか? どんな表情でいるか?」物凄く考えた上で本番に挑む。もちろん、撮影までの間、そのことを考え続ける。その上でロケ地に入り、この場所なら考えてきた通りでいい。いや、この場所なら言い方が変わるはずだ。と修正をする。役者もまた「考える力」が大切な仕事。名優とは考え続ける人のことなのだ。


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