予想した内容とは違うが、新聞社はもう必要とされないメディアであることを再度、痛感! [マスコミ問題]
予想した内容とは違うが、新聞社はもう必要とされないメディアであることを再度、痛感!
朝日新聞の内部を赤裸々に告発したものではない。むしろ、現在も勤務する人たちを気遣う表現が多い。また、安倍政権と朝日新聞の戦いもほとんど描かれず、他の政権も同様。むしろ、著者自身が反省、自戒する記述が多い。幾人かの政治家たちの素顔は興味を引くが、暴露本というものではなく、元朝日新聞記者による回顧録という内容だ。
だとしても、朝日新聞の内部、やり方、政治家との接し方を読んでいると、朝日に関わらず、大手新聞がなぜ、ダメになったのか?が本当によく分かる。これでまともな報道ができる訳がない。著者の鮫島さんが自身のネットサイトを立ち上げ発信する意味がよく分かった。
ただ、内容的に彼が辞めることになる「吉田調書」にしても、もっと掘り下げて読みたいとこであり、他の事件も皆、同様。物足りない。というか本質に切り込んでない。社に残る人たちの気遣いか?フィルターを通して細部が見えない記述になっており「面白かった」とは言えない内容ではある。
なのだが、新聞社がいかにダメな組織か? 時代遅れな組織であるか? は大いに痛感。まだまだ言えないこともあるはず。だが、ここで朝日の腐った姿を攻撃するより、その巨大メディアができないことを鮫島さん自身がやって行く!という決意のため、惜別の意味で書かれた本だと思える。彼のYouTube番組は面白い。れいわ新選組を正当に評価している。朝日新聞を読むより、サメジマ・タイムスを読み、見た方が時代を先取りできるはずだ。
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