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考える力が育ってない日本人=改めて痛感したのは銃撃事件? [A狙撃事件]

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考える力が育ってない日本人=改めて痛感したのはA暗殺事件?


ここ数日、会う人ごとにあの銃撃事件について聞いている。「犯人は本当に彼なのか?」「組織的犯行ではないか?」「だとしたら犯人は誰か?」「何の目的で実行したのか?」「もし、単独犯だとしたら、数々ある疑問をどう説明するか?」等を質問した。

「単独犯説」を支持する人はほとんどなかった。皆、何か組織的な関与であるという。「あのオモチャのような銃で殺害はできない!」「血が出てないのに出血多量はおかしい!」という主張が多い。その延長線にあるのが「第二のヒットマンがいたはずだ!」という説。真犯人を聞くと「岸田だ!」「高市が黒幕!」「DSだ!」「CIAだ!」という。

でも、その動機や目的を聞くと論理性を失い、急激に「推理」から「想像」「創作」に変わってしまう。例えば「CIA」説の人は「だって、やりそうじゃん!」それは単なる印象。以前に見たスパイ映画がダブってそう思うだけ。推理とは言えない。「だったら、何かヤバい情報を知られたので消したんだよ」というが、それもスパイ映画で描かれたものを重ねているだけ。そのヤバい情報が何か?を推理せねば意味がない。なのに、そこで終わり。別の話を始める。

そもそも暗殺は大変なこと。CIAといえども過去に日本で総理を暗殺したという話はない。アメリカに歯向かう政治家たちは政治的なスキャンダルで葬られているが、もしアメリカの仕業ならぜ今回は暗殺? また、秘密を握られても脅して黙らせる。買収する。弱みを握るという方法もある。さらに、秘密を暴露されても無視、否定という対応もできる。マスコミを使い「デマだ!」と批判してもいい。なのになぜ暗殺?

事件の本質を追求する上で大切なのは動機。暗殺せねばならない秘密とは何か?それを想定できねば、その説は成立しない。つまり、その人たちの発想は単に過去に見た映画と現実をダブらせているだけ。もちろん、CIAは現実に存在する組織であり、様々な謀略に関わっていると言われる。ピッグス湾事件、トンキン湾事件、ケネディ暗殺。それらと比較して類似点を探すのなら分かるが、スパイ映画をイメージして「暗殺? CIAだ!」という発想では現実は見えて来ない。

なのだが、その種の発想の人がとても多く「CIAだ!」「DSだ」「岸田だ!」で完結してしまう。なぜ、1歩、2歩進んで、動機、目的、方法等を検証し、検算をしない。それ以上考えずに終りにする。推理というより連想ゲームでしかない。思い浮かんだ単語を挙げるというレベルなのだ。「暗殺」=>「CIAだ!」そんなレベルである。

中には「J党の反対勢力がやった。権力争いだ!」という説を挙げる人もいたが、あの党に暗殺を計画、実行できる政治家がいるか? それだけの力があれば、暗殺より政治を動かす方が早い。スキャンダルを探しマスコミに叩かせばいい。すでに総理でない者を消す意味はあるのか?その種の人も「権力闘争」「派閥争い」「それが動機」という言葉で完結。そこで終わる。誰がどのようにして計画し推進したか?実行部隊は?を考えようとはしない。

「アリバイは?」「動機は?」「殺害方法は?」「段取りは?」とミステリーで探偵が犯人を特定して行くように、いろんな角度から検証。追及せず。怪しい事実があると「よし!分かった。犯人はアイツだ!」それだけで完結。金田一耕助シリーズの轟警部のような存在。加藤武演じる警部。いつも間違った人を犯人と決めつける役回りだった。

話を聞いたのは友人知人。ほとんどが「安倍政治を許せない!」と言っていた人であり、原発やロシア問題を真剣に考えて来た人たち。いい大学を出ているし、仕事もしっかりしている。なのに、推理を聞くと思い込みと論理性のなさが目立ち。少し考えただけで根拠なしに納得。完結してしまう。ほとんどが高学歴。なのになぜ、あれこれ考えないのか?彼らに質問を続け「これはどう?」「この動機はどう思う?」と聞いても黙ってしまう。興味ではなく思考がストップするように見えた。

いつも言っていることだが、日本の教育が原因ではないか? 与えられたことを確実にやるーそして暗記。それが日本の教育。「考える力を育てる!」はない。日頃から深く考えない。テレビが「***が売れてます」というと「そうか!明日、買いに行こう〜」と乗せられてしまう。「マスクをしてください」と報道されるとマスクをつける。ウイルスはマスクをすり抜けること。考えれば分かるのに、与えられた情報を鵜呑み。多くは検証しないで「567怖い」=>「マスク」という連想で行動する。

そんな国民が数多く育ってしまっているので、推理を聞かれても連想ゲームになるのだろう。「暗殺」=>「CIA」「DS」「岸田」という感じ。理由を聞いても答えられない。「あの銃で殺害はできない!」と指摘はするが、理由は「銃の見た目がチャチだから」というもの。それは印象でしかない。実際に元総理の背後にあった宣伝カーには弾痕が残っている。弾丸は発射されているのだろう。それを銃の見た目だけで判断している。もちろん彼らに銃に対する専門知識はない。

政治に関心があり安倍を批判してきた彼らでさえ、そうなのだから政治に興味のない人はもっと問題があるだろう。だから「安倍さん。頑張ってるよな」「やっぱり外交の安倍だよな」「安倍さんに期待したいな」というあり得ない!「何でそうなるの〜」という結論を導き出してしまうのだろう。検証し、推理するのではなく印象だけで安易に判断。マスコミ報道を鵜呑みにする。そんな人たちがA政権やJ党を支えて来たのだと思える。

そのために、この国は戦後「考える力のない」大人を大量に育てて来たのだ。誘導が簡単。疑わない。真実を見抜けない。印象操作に弱い。そんな扱いやすい都合のいい国民。では、我々がはやるべきことは何か? まず疑うこと。検証すること。比較すること。論理性を持つこと。整合性を考えること。そのことで騙されず、誘導されないで現実を見抜くことができるはずだ。今回の事件が計画的である組織的犯行の可能性があるのなら、それを徹底して追求。連想ゲームではなく、2歩3歩踏み込んで考えるべきだ。

(つづく)

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