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Netflixオリジナルドラマ「今、私たちの学校で...」素晴らしかった! [映画感想]

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Netflixオリジナルドラマ「今、私たちの学校で...」素晴らしかった!

1日に6話。2日で全12話を見てしまった。1話1時間10分前後。12話で14時間くらい。ということは1日7時間見ていたのか!でも、見出したら止まらない。恐るべし韓国ドラマ。もう完全に日本を超えている。もちろんネトフリという多額の製作費をかけられる枠ではあるが、同じネトフリで作った日本ドラマのクオリティと比べても段違いだ。

「今、私たちの学校では...」という90年代の教師ドラマのようなタイトルだが、ゾンビもの。学校の中でゾンビ感染が爆発。主人公たちがクラスメートと共に脱出しようとする物語。見た目はホラーであり、サスペンスものだが、テーマはそこではない。友達。親子。家族。教師と生徒。大人と子供。そんな絆を描いたドラマであり、何度も涙が溢れる。学校とは何か?教師とは何か?友達とは何か?親子とは何か?を究極の状況で問いかける物語である。

分かりやすく言うと「あんた達、いい加減な大人のせいで子供達が苦しんでいる。そして大人達は本当に大切なことを何も教えてくれない」というもの。ゾンビの恐怖物語ではない。10代の子供達。ガリ勉。いじめられる子。パシリ。いじめっこ。見て見ぬ振りする教師。何もできない教師。責任逃れの校長。まるで「金八先生」のようなエピソードがあれこれ取り込まれている。

だが、その辺は真剣に見抜かないと感じ取れないかもしれない。基本はゾンビ・サスペンスなのだ。これまでにその手の作品は数多く作られたが、やはり元祖ジョージAロメロの「ゾンビ」を超えるものはなかった。が、この「ゾンビ」青春編ともいうべきドラマは、それを凌ぐクオリティを持つ。あとテレビドラマとしては「ウォーキングデッド」と言うすごい作品もあるが、それに並ぶレベル。「ウォーキングデッド」学園版のような感じ。

何より同じアジアの韓国が舞台なので、日本の学園生活がダブり、アメリカドラマ以上にリアリティを感じる。そしてこれはゾンビものと考えるべきではないかもしれない。日本で言えば漫画版の「漂流教室」に近い。あれと同じテーマなのだ。制作サイド。絶対に読んでるよなあ。「SweetHome」は「デビルマン」だったし。

ただ、心配したのは同じように痛快無比に面白かったその韓国ドラマ「Sweet Home」が最後の最後で腰砕けになった二の舞になること。あれはシーズン2に繋がる伏線を貼ったことで、物語が完結していない。それとは違ったが、このドラマも最後は見事な完結とは行かない。後味の悪いものが残る。とは言え、心に隙間風が吹き込むようなエンディングこそ、この作品のテーマでもある。

10代の俳優達が本当に見事。何で皆、こんなに芝居がうまいのか!「シグナル」でもそうだったが、俳優陣の実力も日本は負けている。もちろん製作費や撮影期間も違う。日本のそれはアジアでもかなり低い位置にある。アカデミー賞の「ドライブマイカー」もメジャー企業の映画ではない。あれこれ感じるものがあるが、ここまでやられると、もう「参りました!」としか言えない。

https://www.cinematoday.jp/page/A0008262




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