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編集作業。いよいよ次のステップ-詰め編集 [2022]

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編集作業。いよいよ次のステップ。-詰め編集

お菓子作戦が功を成したのか?ようやく粗編が終わった。粗編とは順番通りに大まかに繋ぐこと。これで全体の流れが見えてくる。ドラマの場合はストーリーがあるので、順番は決まっているが、ドキュメンタリーの場合は違う。

基本、シナリオのようなものはあるが、その通りに全てが取材できないことがある。思いもかけない取材ができることもあるし。予定していたものが撮れないこともある。あるいは予定していた取材対象が予想以上にいい話をしてくれる場合。そうでない場合もある。ドキュメンタリーなので、予定通りには行かない。

それらを考慮せずに当初のシナリオ通り繋いだら、盛り上がりにかけたり、最初だけが盛り上がったり。流れが悪くなったりと色々問題が起きる。そこで粗編をしながら、その辺を探る。どのパートをオープニングに?どれをクライマックスにするか? 

また、1時間インタビューしたからと、それをそのまま見せると観客は退屈する。質問ごとに短く切り出して、順番も取材順ではなく、見やすいように前後を入れ替える。また、他の人のインタビューと混ぜて、行ったり来たりする編集もある。

「沖縄戦」ではテンポを出すために、間にいろんな映像を挟んだ。直接、ご本人から話を聞くなら30分くらい聞けるが、映像で見ると30秒もしない間に退屈する。それをどうやって興味を繋ぎ止めるか?も大事。

その辺を往々にしてドキュメンタリー作家は「大切な話なので退屈しても、我慢して聴きなさい」という姿勢で対応しがち。それは違う。観客に努力を求めるのではなく、作家が工夫して退屈しない編集をすべきなのだ。

その映画の題材に興味がある人ばかりではない。学校で見ることもある。興味ないけど友達に連れられて来た人もいる。そんな人たちも興味深く見れるような作品にすることが大事。なのに局や会社は最初のシナリオや企画書にこどわり「予定と違う!」「この場面がない!」などと騒ぎがち。そして当初通りの編集を要求する。アホだね!

取材は水もの。追加撮影できない限りは、あるものでどう見せるか?を考えるべきなのだ。そして事実ではないもの。取材できなかったものをテロップで誤魔化してはいけない。それをやったのが先のNHKのテロップ捏造事件。ドキュメンタリーは作り手の責任が問われる。ただ、捏造はいけないが演出は必要。ドキュメントだと言って撮影した映像を繋ぐだけでは作品とは言えない。

あれこれ書いたが、1ヶ月係で粗編が終わった。今回は本当に苦しかった。ここから「詰つめ編集」ー現在3時間30分ほどあるものを1時間ほどに詰めていく。さらにあと2時間ほど、その他の素材がある。メインの映像はもう取り込んでいるので、3時間半を詰めて編集。その間のいいところに、他の映像を2時間分から選んでインサートする。

ここからが本当の戦い。これを始めると本当に何も手がつかなくなる。HDDも容量大きめのものー6T B。FCXはデータ量が馬鹿でかくなるので、大きめのものを用意。そしてここからは人と話せない。話すことができなくなる。だから、「ウエストサイド・ストーリー」は昨日見ておいた。あと「ゴーストバスターズ」も見ておきたい。細かいことでも気になると集中できない。それ見たら本格的なスタートだ。



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