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時代を反映しないと物語は面白くならない!「鬼滅」「呪術」に思う [映画感想]

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時代を反映しないと物語は面白くならない!

編集作業が再開できぬまま「呪術廻戦」テレビ番23話を全部見てしまい。昨夜は「鬼滅の刃ー遊郭編」第9話を見てしまう。が、映画屋にとって人気作品。面白い作品を見るのは仕事の内。ただ、一般視聴者と同じように「わーーすげーー」と言って喜んで見ているだけではダメ。

その作家が何を考え、何に影響を受けて、何をしようとしているか?を把握しなくてはならない。その上で自分はどのような物語を作るか?を考えていくのだ。そこが大事。両作品ともに新しく、面白く、想像を超える展開をする。僕が若かった頃に見ていたアニメとはもう別物だ。

が、作品は必ず過去から続いており、その作家が子供時代、青年時代に見ていた作品に影響を受けている。それら作品を僕らの世代は知っているので、それを探し当て、そこからの進化形だと思うと理解が進む。そして作品のどの部分に影響を受け、どこを展開させ、どこかが新しい発想なのか?を分析する。

ただ、作品は料理と同じで完成してしまうと、材料が何だか分からないこと多い。素材が卵ならすぐ分かるが、炊き込み、煮込み、加工することで原材料が別物に見えたりする。また、料理と違うのは無数にある過去の作品を把握してなければ原料を言い立てることはできない。そして現代の反映も大事。今の時代が作品に持ち込まれてなければ観客は共感、感動できない。

日本映画(アニメでなく実写)に多いが、なぜ今、この作品を作ったの?と疑問を持つものが多い。過去にベストセラーとなり100万部売れても、その時代を反映したものであり、今も通用するものとは限らない。昨年見た時代劇や今、上映中のあのドラマはまさにそれだ。要は作家ではなく、製作会社で決定権を持つ人たちが時代を感じていない。時代錯誤甚だしい。ということなのだ。

その意味で先の2本のアニメもあれこれ推理した。「鬼滅」は早い段階で分かったが、「呪術」はかなり時間がかかった。でも、理解できた。なるほど、そのジャンルだったのか!「呪術」というから「超能力」ジャンルで考えていたが、そちらではなかったのだ。その意味でも「術術」は現実逃避的なファンタジー作品なのだ。

似ているようだが「鬼滅」はその意味で違う。大正を舞台にした鬼を退治するまさに「御伽話」や「ファンタジー」に思えるが、これは現代を強く反映している。その中で「現実逃避」ではなく、現実を見つめることがテーマとなっている。それゆえ見ていて力が入り、応援せずにいられなくなる。何より実にうまく作られているので目が離せなくなる。

さて、11話で「遊郭編」は完結と言われているので、あと2話。そろそろ妓夫太郎の過去が出てくる頃だ。累の時と同様にそれでまた泣かされるのだろう。最近の作品は敵=悪ではない。敵にも事情がある。悪を倒して平和!というスタイルは子供向けでもない。両作品ともに、まさにそれ。アニメの世界では昔からあるパターンだが、アメリカ映画もその域に入って来た。これも時代の反映。また、その辺はYouTubeで語らせてもらう。

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