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「クライ・マッチョ」90代の映画監督が語る人生の意味? [映画感想]

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「クライ・マッチョ」90代の映画監督が語る人生の意味?

今年、一番見たかった映画かもしれない。それを1月に見てしまったら何を楽しみに1年過ごす?そのくらいの期待作。1930年5月31日生まれのイーストウッドは今年91歳になる。映画監督で言えば80代で亡くなった黒澤明や大林宣彦監督より上であり、現役でもある。

1960年代のテレビドラマ「ローハイド」で一世風靡。来日もした。その後はマカロニウエスタン「荒野の用心棒」で再ブレイク。1970年代は「ダーティハリー」シリーズ。ドル箱スターNO1に何年も続けて選ばれ、アクション映画俳優として数々のヒットを飛ばした。「ダーティファイター」「ガントレット」「アルカトラズからの脱出」

それが90年代になり「許されざる者」と言う地味で暗めの映画を監督。アカデミー賞を受賞。そのあたりから毎回名作!と言う映画を、近年はほぼ年1本のペースで監督し続けている。

「ミリオンダラーズ・ベイビー」「ミステックリバー」「チェンジリング」等は見終わってから数日落ち込むほどの重い作品だった。軽めで楽しい音楽映画と思えた「ジャージーボーイズ」でさえ突き刺さる映画だった。「グラントリノ」で俳優引退とも言われたが、その後2本出演。その最新作が今回の「クライ・マッチョ」だ。

かつてカウボーイとして一世風靡した主人公。タフで、強くて、頑固なオヤジ。老いて全てを失った。今年91歳のイーストウッドと重なる。そんな彼が依頼を受けてメキシコまで子供を連れ戻しに行く。そこで感じた大切なもの。栄光も、名声も、金も、人気も、本当に大切なものではない。人にとって人生にとって大切なものは何か? それをしみじみと語る物語。90代の彼だから作れる作品なのだと感じる。上映中。

動画で感想を紹介=>  https://youtu.be/EOgu393uIoU


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