映画「パーフェクト・ケア」は怖い!ピカレスクロマンだが、現実の社会問題も提議。 [映画感想]
「パーフェクト・ケア」は怖い!ピカレスクロマンだが、現実の問題でもある。
金持ちのお年寄りを利用して、金儲けする怖い女性の物語。主人公の女性、マーラはやり手の法定後見人。痴呆症などの理由で問題のあるお年寄りの後見人となり、財産や家を管理する仕事。だが、実は病院側と共謀していて、身寄りのない人を見つけると無理矢理に痴呆症と診断させて、裁判所に提訴。自分が後見人になる。
そのお年寄りを老人ホームに入れて外部と連絡を取れなくして、家財を売り払い、貯金を手に入れる。財産の乗っ取りをビジネスとしてやっているのだ。が、お年寄りは痴呆症ではなく、私は大丈夫だ!と主張するが、法的な拘束で無理矢理ホームへ。携帯も取り上げられて外部と連絡取れず。身寄りもいないために、誰も助けに来ないという状態。病院の不正以外は全て法に従いやっているので、どこからもクレームは来ない。
実際、そのような悪徳ビジネスはアメリカで横行しており、日本でも近いことがあると聞く。映画を見ている間中イライラ。だが、マーラが狙った身寄りのない老女。実は物凄い身寄りがあった。アメリカに潜伏するロシアンマフィアのボス。彼こそが老女の息子。ボスは手段を選ばず母親を奪還する指示を出すが......、マーラもまた反撃を開始する。
という、なかなかのストーリー。マーラもボスもえげつない奴で、悪VS悪という戦い。正義の主人公が戦う話ではない。かなり面白い。が、同時にこのようなビジネス。老人大国の日本でも今後、注目され問題になると予感する。
映画館に行かなくても配信でも見れます!=>https://movies.kadokawa.co.jp/perfect-care/
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